2012年11月28日水曜日

スピード違反17km:220ドル(約17,000円)

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● スピードカメラによるスピード違反通知書


 もらいたくもない手紙が舞い込んできた。
 「あなたは11月10日の夜スピード違反をしました。罰金を払いなさい」
 60kmの道路を76kmで走行してしまったようである。
 13キロから20キロのカテゴリーに該当し、罰金は220ドル。
 日本円で約17,000円とすると、1キロ当たり千円となる。
 こちらでは罰金の請求が車の所有者にくる。
 よって、スピードカメラは車のナンバーだけを写せばいい。
 私の記憶では、日本では確かスピード違反は原則的に「現行犯」でないと捕まえられないはず。
 つまり、ナンバープレートだけではダメ。
 運転手の顔とナンバーを撮影して、車の所有者に通知して、この運転手がスピード違反しましたと通知する。
 もし、車の所有者が「そんな顔知らん」と言ったらどうなる。
 おそらく、つきとめようがないだろう。
 会社名義の営業用の車だったら、複数の運転者がいることになる。
 まさか刑事がその写真をもって張り込みをするわけにもゆくまい。
 
 ここでは、車の所有者にスピード違反の罰金がいく。
 もし払わないと、その車の年々のレジストレーションが更新できなくなって、その車が使用できなくなるというわけ。
 罰金を払わねばいけない、アーア!


2012年11月版の「日本語:クイーンズランド州 交通安全読本」が出版されました。
 載せてみます。













● 「NICHIGO PRESS  1月号」より




 <まぐろの目玉> 



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2012年11月22日木曜日

『3月11日を生きて』:東日本大津波、日本人の心にくい込むクサビ

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●『3月11日を生きて』


先日、フジマートへいったとき、掲示板に貼ってあったのが上のポスター。
東北大震災というのは今を生きる日本人にとって心にくい込むクサビだろう。
この日を境に、がらりと人生に対するスタンスが変わった
と思う人も多いのではないだろうか。

この1/4世紀の間にはいろいろなことが起こった。
あのソビエト連邦の崩壊。
何しろ、前年ノーベル経済学賞をもらった学者すら、まったく予測できなかったという出来事。
そしてイスラム原理主義のテロによるツインビル破壊事件。
建築の写真雑誌には現代名建築として載せられている世界貿易センターツインビルが2機のジャンボ機という現代技術の粋を集めた飛行機にこっぱ微塵に崩壊させられてしまったという、これも信じられない出来事。
でもそれらは、あくまで海外のこと。
ニュースというフィルターを通して取得したもの。
遠い向こうで起こった出来事で、日本とは別世界にあったと言っていい。

ところがその日本にも心を揺るがす出来事が襲ってきた。
それも自然災害という、あまりにも日本的な形で。
この半世紀日本は豊かさを謳歌してきた。
バブル崩壊、失われた20年と言われても、日本は本当のところ豊かだった。
なぜなら、その経済がどん底と言われている間でも日本は世界の経済ナンバー2にあり続けたのである。
そこに襲ってきたのが大津波。
アメリカの学者は直後に
「悲しいが、日本は貧しくなる」
と嘆いた。
この大津波は日本人がこれまで忘れていた「豊かさとは消えるもの」だというイメージを植えつけた。
「死と貧しさ」という言葉が実感として脳裏の前面に浮き上がってきたのである。
今の豊かさは日本にとって一時の幻想かもしれない。
この地震によって地盤がずれ、今後さらなる大きな規模で、東北だけでなく九州から北海道までの太平洋沿岸を襲ってくる、という予報も出されている。
東南海地震の発生の確率は向こう30年以内に80%になるとも言われている。
またその巨大地震の衝撃で日本列島のあちこちに発見されている活断層が動き、副次的に神戸大震災のような結果を地域にもたらすかもしれないし、いままで休んでいた火山が突然噴火しはじめるかもしれない。
つまりこれから半世紀は、何でもありの自然状況が発生するかもしれないということになるらしい。
となれば、「死と貧しさは共通言語」として、明日の日本人の心に定着していくことになる。

この大津波の恐ろしさは実に大量のビデオ・動画で日本人のこころに焼き付いた。
このことが神戸大震災と大きく違っている。
神戸大震災のときはあくまでメデイアによる報道が主であった。
今回は一般市民のデジカメやTVカメラあるいはモービルフォンによっている。
通常、津波はメデイアのカメラが入ったときは消えている。
しかし今回は膨大な個人の情報がまさに現場の状況を伝えた。
迫り来る津波の凄さ恐ろしさを、生でyoutubeというインターネットメデイアを通じて世界に流した。
こんなことは、過去になかったことである。
一般メデイアよりも個人メデイアの方が早かったのである。
マスメデイアのフィルターのかからない個人情報は、日本人がおのが豊かさが自然の脅威と紙一重に作られていることを知らしめてしまった。
人為的に豊かさを求める世界とは別に、圧倒的に強大な自然と共生していくしかないことを反論することもできずに納得させられた、ということだろう。
科学技術で自然を制御するということを人間の叡智としてきた信仰がみるも無残に崩れ落ちてしまった。
そこにはもはや理屈はない。
もしあるものを探すとしたら「運」ということになろう。
もし「運が悪いなら、すべてが終わりになる」と。
死と貧しさが自分の影法師のように、横に立っているということである。
大津波のもたらしたものは、日本人の思想構造を変えようとしている。
ここ半世紀に得たものが、なんとも危ういもののように見えてくる。
繊細な人なら、この日を境に
 ガラリと人生の見方を変えて
しまっても決しておかしくはないのである。


『3月1日を生きて』についてインターネットで検索してみる。




● 青池憲司監督(70)



震災ドキュメンタリー映画『3月11日を生きて』上映会を開催 – GC/BNE絆プロジェクト
http://goldcoastnichigo.com/news/8930/%E9%9C%87%E7%81%BD%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BC%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8E3%E6%9C%8811%E6%97%A5%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%80%8F%E4%B8%8A/

東日本大震災の被災地支援活動を行うブリスベン、ゴールドコースト地域の邦人有志によるボランティア・グループ「絆プロジェクト・オーストラリア(代表=ルイスちさよ)」は11月14日、東日本大震災を題材にしたドキュメンタリー映画『3月11日を生きて』の上映会をゴールドコースト市内で開催する。
同作は、阪神淡路大震災の被災地復興を描いたドキュメンタリー映画『阪神大震災 再生の日々を生きる』で評価の高いドキュメンタリー映画監督・青池憲司さんの作品。
昨年の東日本大震災の激甚被害地である宮城県石巻市の門脇小学校の生徒や教師ら、被災地の生の声を記録している。
上映会では青池監督のトーク・ショーも予定されている。
青池監督は「子どもたちにもぜひ観てもらいたい」と話している。
上映は日本語版のみ。

『3月11日を生きて』上映会
日時:11月24日(土)開場2:30PM、開演3PM(時間はすべてQLD州時間)
会場:ゴールドコースト市内べノア小学校講堂
住所:Benowa State Primary School, 314-358 Benowa Rd., Benowa QLD
問い合わせ先Tel: 0408-338-618(品川真有美さん)



● NICHIGO PRESS より


大手の新聞記事にも載っていた。


日本経済新聞 11月22日(木曜日)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2000O_Q2A121C1CC0000/

被災した小学校の映画、豪で上映 児童らの証言記録
2012/11/20 11:59

東日本大震災の津波で被災した宮城県石巻市立門脇小の震災当日の様子を、児童や教員の証言で記録した映画「3月11日を生きて」が今月下旬、オーストラリアで上映される。

石巻市出身で現地在住の主婦、品川真有美さん(40)が、映画を制作した青池憲司監督(70)に連絡したのがきっかけで、実現することになった。

門脇小では、学校にとどまった約220人の児童は高台に避難して無事だったが、下校した7人が犠牲になった。
校舎は津波で浸水したほか火災で全焼し、被災地を象徴する建物の一つとなっている。

映画はクイーンズランド州の3カ所で、現地在住の日本人や日本人学校に通う子どもたちを対象に上映される予定。
青池監督も上映会に出席する。

品川さんは8月に一時帰国した際、友人から映画の話を聞いて興味を持った。
品川さんの実家も1階の天井付近まで浸水。
「日本から遠く離れていても、被災地の気持ちを分かってほしい」
との思いで上映を企画した。

映画を見た子どもたちが、オーストラリアの友だちに内容を伝え、津波被害への理解が広がることも期待している。

現在は日本語版しかないが、青池監督は英語版や中国語版の制作も予定しており、「ほかの国でも上映したい」と話している。〔共同〕



会場はベノワ小学校講堂。






青池憲司監督のトーク。










  震災による死者ならびに行方不明者の数は時とともに変わっており正確なところはまだ確定していないようです。
 もっとも新しいのは、

東日本大震災における死者・行方不明者数及びその率(県別および市町村別)
2012(平成24)年9月11日(火)現在(1年半経過)
http://www.isobesatoshi.com/data/sisya-eastjapan.html

総犠牲者数:18,684名
うち石巻市:3,947名

で、会場に表示されていたデータは写真でみるとおり、

総数:19,130名
石巻:3,739名

となっている。


 グラフにしたものがありますので載せておきます。
 これによりますと「石巻市:3,729名」になります。
 グラフでみると一目瞭然で、石巻市の人的被害がずば抜けて大きいことがわかります。
 全体の約2割を占めている。

図録東日本大震災の地域別被害状況
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4362a.html

 復興にはこれから相当の長い道のりが控えている。
 復興がどのような形になるのかも、まだまだおぼつかない。
 日々コツコツとやっていくしかないのだろう。
 もしかして、これは前触れに過ぎず、日本のどこでもが次の石巻になる可能性がある時代へと突入しているのかもしれない。


 帰りがけにもらったのが下のステッカー。

 司会者の方が大震災後立ち上げた期間限定プロジェクトで、話によると「14,000ドル(日本円で約百十万円)」ほどの義援金が寄せられたという。
 このお金はステッカーにかかれているように「Japan Red Cross:日本赤十字」を通じて被災地に送られたという。
 トークでちょっとだが話題になったのがこの「赤十字」のこと。
 手数料をとられ、さらには現地に届くのに数ヶ月かかるという。
 なにしろ、この大震災には膨大のお金が義援された。
 それを均等に分けるというと、これ大変な仕事。
 時間がかかるのはしかたがない。
 しかし、被災者にとっては今日明日にでもとりあえず生活するお金が欲しい、という状況。
 よって、赤十字への義援は緊急事態の場合はほとんど有効ではなく、できれば直接にというのがトークの結論であったように思われたが。

 では、である。
 直接、ここから義援あるいは寄付をするとどうなるのか。
 石巻市で見てみる。

石巻市
http://www.city.ishinomaki.lg.jp/hishokoho/sinsai_gien-kifu.jsp
東日本大震災に伴う義援金及び寄附金の受付について
石巻市では、東日本大震災により被災された市民の方々に対する義援金及び市が実施する災害復旧事業などの財源として活用させていただく寄附金を受付けています。
義援金及び寄附金をお寄せいただく場合の手続きは、下記のとおりです。

なお、これまでにいただきました義援金・寄附金の状況をお知らせいたします。
日本国内はもとより世界各国の皆様から心温まる義援金・寄附金を頂いておりますことに対し、心から感謝申し上げます。
今後も復興に向け、引き続き皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
義援金の状況
 1,067,396,562円(平成24年9月末現在)
寄附金の状況
   10,700,000円(平成22年度分)
  820,347,688円(平成23年度分)
  208,290,267円(平成24年度9月末現在)
 1,039,337,955円(合計金額)

義援金の受付について
義援金の使途:東日本大震災により被災した市民に配分させていただきます。

銀行振込の場合
金融機関名 七十七銀行 石巻支店
フリガナ シチジュウシチギンコウ イシノマキシテン
預金種別 普通預金
口座番号 5867509
口座名義 石巻市災害対策本部 本部長 亀山 紘
フリガナ イシノマキシサイガイタイサクホンブ ホンブチョウ カメヤマ ヒロシ

七十七銀行本店・支店・出張所から直接振込む場合は振込手数料が無料となりますが、他行から振込む際には振込手数料が掛る場合がありますので、その際は振込人の負担となります。

ゆうちょ銀行
口座記号番号 00180-7-770
口座名義 石巻市災害対策本部
フリガナ イシノマキシサイガイタイサクホンブ 

ゆうちょ銀行での振込の場合は、振込手数料が無料となります。

持参する場合
受付窓口
担当課 石巻市役所 福祉部 福祉総務課(本庁舎2階)
場所 宮城県石巻市穀町14番1号
電話 0225-95-1111(内線2457,2458)

現金書留による郵送の場合
宛て先
住所 〒986-8501 宮城県石巻市穀町14番1号
宛名 石巻市役所 福祉部 福祉総務課
送付金額、郵便番号、住所、氏名、電話番号を記載した文書を同封してください。
郵便書留による郵送料はかかりません。

★税制上の措置について
所得税法第78条第2項第1号の規定に基づく寄附金控除(2千円を超える分について)、地方税法第37条の2第1項第1号及び第314条の7第1項第1号の規定に基づく寄附金控除(2千円を超える分について)、法人税法第37条第3項第1号の規定に基づく損金とて扱われます。
★受領書の発行について
窓口へ持参した場合は、その場で受領書を発行いたします。銀行振込の場合は、振込用紙をもって受領書の発行に代えさせていただきます。現金書留の場合は、後日、受領書を送付させていただきますが、受領書の送付が不要の場合は、同封する文書に「受領書不要」と記載してください。
★義援金の受付期間
 災害が起きた日から当分の間
★詳細につきましては、下記までお問合わせください。
問い合わせ先
担当 福祉部 福祉総務課 
電話 0225-95-1111(内線2457,2458)
Eメール 福祉総務課メールアドレス


 被災地の各県・市・町村にはそれぞれに「災害対策本部」が設けられており、義援金や寄付金を常時受付している。
 「ゆうちょ銀行」から振り込むと、送金手数料は無料なる。
 日本国内なら、目的の組織機関に気軽に無償で義援あるいは寄付ができる。
 赤十字よりはるかに早く、そして有効性の高いものになる。
 だが、海外にはもちろん「ゆうちょ銀行」もないし「七十七銀行」もない。
 地元の銀行からおくることになるのだが、どうなるのか。
 その場合は一般送金と同じで海外送金手数料をとられる。
 いくらとられるかというと、ささやかだが石巻市に義援したときの資料を載せてみよう。

 「32ドル」である。
 1ドル80円とすると「2,500円」になる。
 千円以下ならいいが、2,500円はやはり高いと思う。
 海外からとはそういうことなのである。
 またこれがオーストラリアの組織へのドネーションなら損金扱いになる。
 でも、海外では単なる送金扱いにしかならない。


●「NICHIGO PRESS 1月号」




自衛隊だけが撮った2011.03.11

GOROsmile さんが 2012/08/03 に公開





 <まぐろの目玉> 




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2012年11月14日水曜日

皆既日食 2012.11.14 in ケアンズ

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● 2012.nov.14 セブン・ニュース


 先月、ケアンズにいったとき、11月にみられる皆既日食の話で持ちきりであった。
 日本からもかなりの数の観光客が訪れるという。
 旅行会社が「ケアンズで皆既日食をみるツアー」をいろいろ企画して売り込んでいるとのことであった。
 その日、ホテルはすでに予約で満員とのこと。
 あれからちょうど1カ月、その日がやってきた。
 朝の6時ころから7時半くらいまでで、テレビは完全中継したのだが。
 小生、コロリと忘れてベッドの中にいた。
 止む得ない、夕方のテレビニュースを撮っておきましたので、ご勘弁を。

 ケアンズにいったとき、ケアンズの日本語新聞「LIVING IN CAIRNS」はニュース満載でこの話題を追っていました。
 それを少々載せておきます。








●ケアンズでの皆既日食ニュース


ゴールドコーストでは日豪プレスが、さらりと。







●ブリスベン::マウントクーサでの部分日食



<まぐろの目玉 2012> 



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2012年11月7日水曜日

「新たに送り込まれたツチノコ・ヒットマン」:ツチノコ防衛軍は

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●おそらくツチノコを狙った新たなヒットマン(ヒットキャット)であろうと思われる


 このところ薄汚いネコがスノコの前に陣取っていることがある。
 これまで見かけたことのない、はじめてのネコである。
 飼い猫といった感じはしない。
 なにしろ薄汚い。
 先のクロネコヤマトは品格があったのだが。

 さて、こういう行動をとる理由は?
 と、なれば一つしかない。
 ツチノコ捕獲である。
 おそらくこのネコ、
 「新たに送り込まれたツチノコ・ヒットマン」
だろうという推測だ。
 ヒットマンというのは正確ではない、ヒットキャットだろうか。

 可愛いツチノコを守るために「ツチノコ防衛軍」を出動させねばならんのだが。
 だが、できることといえば、この薄汚いネコを
 「シッツ、シイッシ」
と追い払うだけなのである。



<まぐろの目玉 2012> 



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