2012年12月22日土曜日

「ツチノコ飼育法」、ではなくて「ドラゴンの飼い方育て方」

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●「ドラゴン 飼い方育て方」




 サウスポートの図書館にいった。
 こちらの図書館は土曜日曜は休み。
 本当に休みなんです。
 日本では考えられないことだが事実。
 でも幾つかのメイン図書館は開いている。
 ただ10時から3時(場所により2時まで)。

 サウスポートの図書館はゴールドコーストの図書館でも中央図書館にあたる。
 よってここのみ日曜日も開いている(12時から4時まで)。
 ちなみに近くにグリフィス大学がある関係で結構学生で満員。
 郊外の図書館で大学生が利用している姿をみることはない。
 ここだけ特別。

 今日は土曜日。
 日本語ライブラリーから単行本を1冊引きぬいて帰ろうとしたら、変なタイトルが目についた。
 置いてあるのは「実用書・趣味」といったセクション。
 例えば「はじめての妊娠と赤ちゃん」とか「俳句をやってみよう」とかの棚。
 ついでに、このコーナーには絵本や児童本も置いてあるのだが。
 タイトルは「ドラゴン 飼い方育て方」とある。
 「シードラゴン」か、あるいは「タツのオトシゴ」かなと思った。
 ドラゴンがこの世に存在していないことぐらい、私も知っているからである。

 引き出してみた。
 「ドラゴン:龍」である。
 ドラゴンを飼う?
 そんなことができるのだろうか。
 「ツチノコ飼育法」なら、少しは分かる。
 実際はまったく理解不能なのだが。
 ドラゴンを育てるのが実用書の棚に?
 これ趣味の本といえるのか?
 だいたいドラゴンがどこにいるのか。
 児童本ではない。
 大人向けで漢字も正常に使われている。
 ついついのせられて借りてきてしまった。

 目次を見てみる。



 「なんとなく、らしい」




 ズルズルと、ファンタジーの世界に引き釣りこまれていく。

さて、「第1部」は。
 


 これからの内容は「著作権法」で規制されていますので掲載できません。
 

  終わりは。





 何か、だまし絵の世界に引き込まる感じですが。


 感想記事を一つ載せておきます。


おやこでポレポレ
http://pub.ne.jp/canoe_oyako/?entry_id=1920445

お年玉のうちむすこが自由に使える金額は三千円。
その大半をはたいて買ったのが「ドラゴン飼い方育て方」という一冊。
昨年の暮れに学校の図書室で初めてこの本を読んだむすこは、
それ以来「お年玉をもらったら絶対買おう」と心に誓っていたらしいのです。

この本は空想の生き物であるドラゴンが実際に生きているという設定。
そのうえで大真面目に「自宅で飼って育ててしまおう」ということが、
オールカラーの丁寧なイラストとともにびっしりと書かれています。
つまりドラゴン飼育のハウツー本。
一枚一枚のページもわざとギザギザに裁ってあるという懲りようなんですよ。

世界各地に分布するドラゴンの種類と性質が載っていたり、
餌のあげかたや訓練の仕方が載っていたり、
飼うための注意事項やドラゴン部屋のレイアウトが丁寧に載っていたりと、
大人が読んでいても思わず引き込まれてしまう内容だなと思いました。

気軽におすすめ出来る価格ではありませんが、
本屋さんや図書館でぜひ一度手に取って読んで欲しい一冊です。





 <まぐろの目玉> 



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2012年12月13日木曜日

チャイナマネーが豪州の土地を次々買収、石炭などの資源求め

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● オーストラリア露天掘り重機

 
 オーストラリアにおけるチャイナパワーはすさまじい。
 近くのハーバータウンはチャイナタウンかとばかりの中国人の数。
 ここはアウトレットの観光ショップの並ぶところ。
 オーストラリアフェアーには、昼時大型バスが数台よこずけにされ、中にある中華レストランで昼食ということになる。
 この時間、この中華レストランの前での食事は逃げ出すことにしている。
 なにしろウルサイ。

 オーストラリアは中国でもっているようなもの。
 中国こければ、豪州は孫カメの背中からころげ落ちる。
 韓国とオーストラリアはなにしろ中国頼み
 それしか道が残っていないかのようである。

 アジアで中国に対立できるのは、もはや日本しか残っていない。
 よって、アンチ中国派は日本の動向に注目するようになってきている。
 フィリッピンが日本の軍備強化に賛成するのも、中国に恐れをなしているからだ。
 なにしろ、チャイナパワーはすさまじい。


レコードチャイナ 配信日時:2012年12月13日 7時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=67377&type=0

チャイナマネーが豪州の土地を次々買収、石炭などの資源求め―米誌

 2012年12月9日、米ビジネスウィーク誌が「チャイナマネーが豪州の様相を一変させている」との記事を掲載した。
 片田舎にある農地を中国企業が次々に買収し、石炭などの資源を得ている。
 中国・環球時報が11日付でこれを紹介した。

 豪州で6代にもわたって農業を営んできたある男性は、中国の石炭採掘企業が農場を買い付けに訪れた際、さんざん悩んだ末に6500エーカーもの広大な農地を売り払うことにした。
 「あんな札束を積まれたら誰だって売ってしまう」
と話すほどの破格値だったという。
 中国の急速な経済成長で石炭価格が急騰し、オーストラリアの土地は農場経営するよりも石炭を採掘するほうが利益が得られやすくなっている。

 ニューサウスウェールズ州のガネダは人口1万人余りの小さな町。
 中国企業の進出が著しく、ここでは石炭採掘が経済復興の重要な足がかりとなっているが、住民の間では意見が割れている。
 粉じんや地下水源など環境への影響などを懸念する声が出ており、これまでの牧歌的な生活が二度と取り戻せなくなることを心配する人も少なくないという。

 2011年の豪州では、対中貿易額がGDPの7.7%に達した。
 中国は豪州にとって最大の貿易相手国であるだけでなく、移民や留学生受け入れを通じてかつての対英関係に匹敵するような緊密な関係を築いている。
 西オーストラリア大学の国際関係学専門のある講師は
 「かつて英米の影響を強く受けてきた豪州だが、現在は中国が政治や社会情勢にまで影響を及ぼしはじめている。
 在豪中国企業の招待で訪中する議員らが中国の影響力を政治に持ち込むなど、これまで見られなかった新しい傾向がみられる」
と指摘している。

 
 石油がらみでアラブパワーが目立ったことがあった。
 でも彼らはお金持ち、ゆうゆうと立ち振舞は静かだった。
 ただ、黒ずくめがちょっと不気味だったが。
 いっときアジア人とみると韓国人かとおもうほどにコレアンパワーが際立ったことがあったが、一瞬で終わった。
 いまは影もない。
 
 まあ、この外国人パワーの先達は日本だから、大きなことはいえない。
 「日本は老人まで輸出するのか」
とひどく叩かれて、移民法が改正されて、いっときまったく移住が止まったことがあった。
 その時期の日本パワーが小型トラックとすれば、今の中国人パワーは石炭露天掘りに使う超大型ブルトーザーといったところだろう。
 天と地、月とスッポンくらい違う。




 <まぐろの目玉> 



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2012年12月7日金曜日

「わたし、仕事できますから」:「わたし、失敗しませんから」

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 娘が日本にいる。
 レストラン関係の営業をしている。
 よって、だいたい仕事は午後から夜まで。
 終電帰りはちょくちょく。
 ときどき泊まりこみにもなる。
 会社には宿泊用の施設も整っているという。
 こういう時は朝一で帰ってきて、夕方から勤務に入るという。
 とんでもない会社だが、それが日本の営業最前線だという。
 息を抜いたらお得意様をさらわれる。
 その娘、いわく。
 「わたし、仕事できますから」
 「うむむむ‥‥‥」
 どこかで聞いたようなセリフ。
 「Doctor-X」である。
 フリーの外科医、大門未知子の口癖。
 「わたし、失敗しませんから」



 昔はテレビドラマのテープを日本から送ってもらっていた。
 その後、レンタルビデオ店ができてそこから借りた。
 でも昨今はインターネットの世の中。
 放送日の翌日にはサイトをオープンすればちゃんと見られるのである。
 なんとも便利な世の中である。
 少し前は「家政婦のミタ」のセリフが流行っていた。
 「業務命令ですか」
 が、それ。
 最近はこれ。
 「デーモンX」こと「大門美知子」の「わたし、失敗しませんから」。
 ついに、その「ドクターX」も来週最終回を迎えることとなった。
 
 これに岸部一徳が出ている。
 「朝、キシベイットクに会うとその日は不幸になる」
という噂がこれも以前はやったことがあった。
 今回の岸部は「イイ役」に出ている。
 医学ドラマだと岸部は悪役専門。
 あの「医龍」シリーズがそうだった。
 今回の悪役は変わって伊東四朗。
 その伊東四朗は確かちょっと前の「つるかめ助産院」では、いい役の先生をやっていたのだが。
 まあ役回りだから、イイ役、悪い役の浮き沈みはある。



 来週、最終回とのこと。
 愉しみである。





つまらないドラマの多いなかでは、この「Doctor-X」は光っている。
 おそらく医龍と同じく、シリーズ2,シリーズ3が作られることになるのだろう。

 ちなみに、Dailymotion で見ているのであるが、第一話からサイトを載せておく。

OPE.1 その手袋で触るな! 全員、ホールドアップ! [18.6%]
http://channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ch_userid=keigoo&prgid=46688565

OPE.2 死なせません。私、失敗しないので [17.6%]
http://channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ch_userid=keigoo&prgid=46747213

OPE.3 いりません。ネーミングがヘンだし、まずいので [17.4%]
http://channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ch_userid=whasn&prgid=46838323


OPE.4 私にとって手術は、プライスレスのライフワークです [17.1%]
http://www.dailymotion.com/video/xv4l92_yyyyyyyy-yyyyyyy_shortfilms

OPE.5 あなたの手術、失敗したんじゃないですか? [17.7%]
http://www.dailymotion.com/video/xvby6v_yyyyyyyy-yyyyyyy_shortfilms

OPE.6 私は切って助ける! [18.6%]
http://www.dailymotion.com/video/xvhhrs_yyyyy-yyy-yyyyyyy_shortfilms

OPE.7 本当のことを教えてあげるのが医者の義務じゃないんですか? [20.1%]
http://www.dailymotion.com/video/xvo0zo_yyyyxyyy-yyyyyyyy_shortfilms


OPE.8 << 来週 >>
http://www.dailymotion.com/video/************


注].一話から三話までは削除されています。
 ということは五話以降も削除される可能性があります。
 なを「Pandora」は読み込みに時間がかかり、20分ほどで切れるますので、「FC2」のほうがいいかもしれません。
 検索は下記で。


【ドラマ】ドクターX ~外科医・大門未知子~



 ちなみに、大門未知子のような身につけた技術で勝負するのを「専門スキル」という。
 娘のようなのは、人時戦術という。
 同じ仕事あるいは成果を出するのに、てまめに通って人の倍近くの時間がかかる。
 非常に効率が悪いスタイル。
 相手が諦めるまで通っていくというしつこさである。
 端的にいえば「厚顔無恥」ということでもある。
 まあ、そうでもしないと生きていけないところに住んでしまった、ということでもあるが。
 保険のおばちゃんの卵みたいなものである。



【その後】
 最終回を載せておきます。


ドクターX~外科医・大門未知子~ 最終回 121213
http://video.fc2.com/content/20121213YmLCA04M





 <まぐろの目玉> 



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2012年12月5日水曜日

読めなくなった NICHIGO PRESS の記事:「老いたな !」と実感

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● NICHIGO PRESS

 
● CNN.co.jp


 「オーストラリア生活情報サイト」と銘打った日豪プレスのインターネット版は、朝おきて最初にみるニュースである。
 だが、最近これが非常に見難くなった。
 字がとてつもなく小さくなったのである。
 昔のことだが、新聞の文字も書籍の文字もやたらと小さかった。
 できるだけ、多くの内容を決まったスペースに積め込むためには文字を小さくしなければならなかったためだ。
 しかし、ある時期を境に、老人向けに印刷物の文字は一段上の大きさが採用され、見やすくなった。
 朝日新聞のこのときのCMを覚えている。
 タモリと筑紫哲也である。
 筑紫哲也はこのとき、確か朝日新聞の編集長だったと記憶する。
 タモリが言う。
 「やればできるじゃない!」
 筑紫が答える。
 「ええ」
 だったと思うが。

 今回、NICHIGO PRESSの文字がこれまでの大きさから一気に小さくなった。
 つまり、若者向けになった。
 小さなときから、
 「テレビを見るときは、部屋を明るくして、離れてみましょう」
と教わってきた。
 目の保護のためである。
 それが脳裏に刷り込まれているせいか、どうもデイスプレイを離れてみるクセがついている。
 といっても30cmくらいだが。
 この30cmの間隔をおいて、NICHIGO PRESSをみると、文字が読めないのである。
 上に載せた写真は、デイスプレイに写った NICHIGO PRESS と CNNニュース をカメラに撮ったものである。
 周囲の黒枠はデスプレイの枠なので、ほぼ同じ状態であることがわかると思う。
 これで比較して、いかにNICHIGO PRESS の文字が小さいかがわかる。 






 上は同じ縮尺で取り出したもの。

 なんでこんな小さな字に変更したのか知らないが、遠目の効く若者には苦労はないだろうが、とても私にはだめ、読むのが苦痛になってくる。
 よって、最近はタイトルだけみて、これはどうしても必要とおもわれるものだけ一つ二つ選んで、顔を画面に近づけて文字を追っている。
 でもだんだん、それも面倒になってきている。
 きっとそのうち、このサイトの読書はやめてしまうことになるだろう。
 ちょうど、車内吊り広告で週刊誌の内容をゲットして読まずに終わりにしてしまう、てなことと同じになっていくのではないだろうか。

 インターネットとは若者用であって、それ以外はターゲットではないのかもしれない。
 「老いたな !」
と実感するのである。




 <まぐろの目玉> 



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2012年11月28日水曜日

スピード違反17km:220ドル(約17,000円)

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● スピードカメラによるスピード違反通知書


 もらいたくもない手紙が舞い込んできた。
 「あなたは11月10日の夜スピード違反をしました。罰金を払いなさい」
 60kmの道路を76kmで走行してしまったようである。
 13キロから20キロのカテゴリーに該当し、罰金は220ドル。
 日本円で約17,000円とすると、1キロ当たり千円となる。
 こちらでは罰金の請求が車の所有者にくる。
 よって、スピードカメラは車のナンバーだけを写せばいい。
 私の記憶では、日本では確かスピード違反は原則的に「現行犯」でないと捕まえられないはず。
 つまり、ナンバープレートだけではダメ。
 運転手の顔とナンバーを撮影して、車の所有者に通知して、この運転手がスピード違反しましたと通知する。
 もし、車の所有者が「そんな顔知らん」と言ったらどうなる。
 おそらく、つきとめようがないだろう。
 会社名義の営業用の車だったら、複数の運転者がいることになる。
 まさか刑事がその写真をもって張り込みをするわけにもゆくまい。
 
 ここでは、車の所有者にスピード違反の罰金がいく。
 もし払わないと、その車の年々のレジストレーションが更新できなくなって、その車が使用できなくなるというわけ。
 罰金を払わねばいけない、アーア!


2012年11月版の「日本語:クイーンズランド州 交通安全読本」が出版されました。
 載せてみます。













● 「NICHIGO PRESS  1月号」より




 <まぐろの目玉> 



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2012年11月22日木曜日

『3月11日を生きて』:東日本大津波、日本人の心にくい込むクサビ

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●『3月11日を生きて』


先日、フジマートへいったとき、掲示板に貼ってあったのが上のポスター。
東北大震災というのは今を生きる日本人にとって心にくい込むクサビだろう。
この日を境に、がらりと人生に対するスタンスが変わった
と思う人も多いのではないだろうか。

この1/4世紀の間にはいろいろなことが起こった。
あのソビエト連邦の崩壊。
何しろ、前年ノーベル経済学賞をもらった学者すら、まったく予測できなかったという出来事。
そしてイスラム原理主義のテロによるツインビル破壊事件。
建築の写真雑誌には現代名建築として載せられている世界貿易センターツインビルが2機のジャンボ機という現代技術の粋を集めた飛行機にこっぱ微塵に崩壊させられてしまったという、これも信じられない出来事。
でもそれらは、あくまで海外のこと。
ニュースというフィルターを通して取得したもの。
遠い向こうで起こった出来事で、日本とは別世界にあったと言っていい。

ところがその日本にも心を揺るがす出来事が襲ってきた。
それも自然災害という、あまりにも日本的な形で。
この半世紀日本は豊かさを謳歌してきた。
バブル崩壊、失われた20年と言われても、日本は本当のところ豊かだった。
なぜなら、その経済がどん底と言われている間でも日本は世界の経済ナンバー2にあり続けたのである。
そこに襲ってきたのが大津波。
アメリカの学者は直後に
「悲しいが、日本は貧しくなる」
と嘆いた。
この大津波は日本人がこれまで忘れていた「豊かさとは消えるもの」だというイメージを植えつけた。
「死と貧しさ」という言葉が実感として脳裏の前面に浮き上がってきたのである。
今の豊かさは日本にとって一時の幻想かもしれない。
この地震によって地盤がずれ、今後さらなる大きな規模で、東北だけでなく九州から北海道までの太平洋沿岸を襲ってくる、という予報も出されている。
東南海地震の発生の確率は向こう30年以内に80%になるとも言われている。
またその巨大地震の衝撃で日本列島のあちこちに発見されている活断層が動き、副次的に神戸大震災のような結果を地域にもたらすかもしれないし、いままで休んでいた火山が突然噴火しはじめるかもしれない。
つまりこれから半世紀は、何でもありの自然状況が発生するかもしれないということになるらしい。
となれば、「死と貧しさは共通言語」として、明日の日本人の心に定着していくことになる。

この大津波の恐ろしさは実に大量のビデオ・動画で日本人のこころに焼き付いた。
このことが神戸大震災と大きく違っている。
神戸大震災のときはあくまでメデイアによる報道が主であった。
今回は一般市民のデジカメやTVカメラあるいはモービルフォンによっている。
通常、津波はメデイアのカメラが入ったときは消えている。
しかし今回は膨大な個人の情報がまさに現場の状況を伝えた。
迫り来る津波の凄さ恐ろしさを、生でyoutubeというインターネットメデイアを通じて世界に流した。
こんなことは、過去になかったことである。
一般メデイアよりも個人メデイアの方が早かったのである。
マスメデイアのフィルターのかからない個人情報は、日本人がおのが豊かさが自然の脅威と紙一重に作られていることを知らしめてしまった。
人為的に豊かさを求める世界とは別に、圧倒的に強大な自然と共生していくしかないことを反論することもできずに納得させられた、ということだろう。
科学技術で自然を制御するということを人間の叡智としてきた信仰がみるも無残に崩れ落ちてしまった。
そこにはもはや理屈はない。
もしあるものを探すとしたら「運」ということになろう。
もし「運が悪いなら、すべてが終わりになる」と。
死と貧しさが自分の影法師のように、横に立っているということである。
大津波のもたらしたものは、日本人の思想構造を変えようとしている。
ここ半世紀に得たものが、なんとも危ういもののように見えてくる。
繊細な人なら、この日を境に
 ガラリと人生の見方を変えて
しまっても決しておかしくはないのである。


『3月1日を生きて』についてインターネットで検索してみる。




● 青池憲司監督(70)



震災ドキュメンタリー映画『3月11日を生きて』上映会を開催 – GC/BNE絆プロジェクト
http://goldcoastnichigo.com/news/8930/%E9%9C%87%E7%81%BD%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%BC%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8E3%E6%9C%8811%E6%97%A5%E3%82%92%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%80%8F%E4%B8%8A/

東日本大震災の被災地支援活動を行うブリスベン、ゴールドコースト地域の邦人有志によるボランティア・グループ「絆プロジェクト・オーストラリア(代表=ルイスちさよ)」は11月14日、東日本大震災を題材にしたドキュメンタリー映画『3月11日を生きて』の上映会をゴールドコースト市内で開催する。
同作は、阪神淡路大震災の被災地復興を描いたドキュメンタリー映画『阪神大震災 再生の日々を生きる』で評価の高いドキュメンタリー映画監督・青池憲司さんの作品。
昨年の東日本大震災の激甚被害地である宮城県石巻市の門脇小学校の生徒や教師ら、被災地の生の声を記録している。
上映会では青池監督のトーク・ショーも予定されている。
青池監督は「子どもたちにもぜひ観てもらいたい」と話している。
上映は日本語版のみ。

『3月11日を生きて』上映会
日時:11月24日(土)開場2:30PM、開演3PM(時間はすべてQLD州時間)
会場:ゴールドコースト市内べノア小学校講堂
住所:Benowa State Primary School, 314-358 Benowa Rd., Benowa QLD
問い合わせ先Tel: 0408-338-618(品川真有美さん)



● NICHIGO PRESS より


大手の新聞記事にも載っていた。


日本経済新聞 11月22日(木曜日)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2000O_Q2A121C1CC0000/

被災した小学校の映画、豪で上映 児童らの証言記録
2012/11/20 11:59

東日本大震災の津波で被災した宮城県石巻市立門脇小の震災当日の様子を、児童や教員の証言で記録した映画「3月11日を生きて」が今月下旬、オーストラリアで上映される。

石巻市出身で現地在住の主婦、品川真有美さん(40)が、映画を制作した青池憲司監督(70)に連絡したのがきっかけで、実現することになった。

門脇小では、学校にとどまった約220人の児童は高台に避難して無事だったが、下校した7人が犠牲になった。
校舎は津波で浸水したほか火災で全焼し、被災地を象徴する建物の一つとなっている。

映画はクイーンズランド州の3カ所で、現地在住の日本人や日本人学校に通う子どもたちを対象に上映される予定。
青池監督も上映会に出席する。

品川さんは8月に一時帰国した際、友人から映画の話を聞いて興味を持った。
品川さんの実家も1階の天井付近まで浸水。
「日本から遠く離れていても、被災地の気持ちを分かってほしい」
との思いで上映を企画した。

映画を見た子どもたちが、オーストラリアの友だちに内容を伝え、津波被害への理解が広がることも期待している。

現在は日本語版しかないが、青池監督は英語版や中国語版の制作も予定しており、「ほかの国でも上映したい」と話している。〔共同〕



会場はベノワ小学校講堂。






青池憲司監督のトーク。










  震災による死者ならびに行方不明者の数は時とともに変わっており正確なところはまだ確定していないようです。
 もっとも新しいのは、

東日本大震災における死者・行方不明者数及びその率(県別および市町村別)
2012(平成24)年9月11日(火)現在(1年半経過)
http://www.isobesatoshi.com/data/sisya-eastjapan.html

総犠牲者数:18,684名
うち石巻市:3,947名

で、会場に表示されていたデータは写真でみるとおり、

総数:19,130名
石巻:3,739名

となっている。


 グラフにしたものがありますので載せておきます。
 これによりますと「石巻市:3,729名」になります。
 グラフでみると一目瞭然で、石巻市の人的被害がずば抜けて大きいことがわかります。
 全体の約2割を占めている。

図録東日本大震災の地域別被害状況
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4362a.html

 復興にはこれから相当の長い道のりが控えている。
 復興がどのような形になるのかも、まだまだおぼつかない。
 日々コツコツとやっていくしかないのだろう。
 もしかして、これは前触れに過ぎず、日本のどこでもが次の石巻になる可能性がある時代へと突入しているのかもしれない。


 帰りがけにもらったのが下のステッカー。

 司会者の方が大震災後立ち上げた期間限定プロジェクトで、話によると「14,000ドル(日本円で約百十万円)」ほどの義援金が寄せられたという。
 このお金はステッカーにかかれているように「Japan Red Cross:日本赤十字」を通じて被災地に送られたという。
 トークでちょっとだが話題になったのがこの「赤十字」のこと。
 手数料をとられ、さらには現地に届くのに数ヶ月かかるという。
 なにしろ、この大震災には膨大のお金が義援された。
 それを均等に分けるというと、これ大変な仕事。
 時間がかかるのはしかたがない。
 しかし、被災者にとっては今日明日にでもとりあえず生活するお金が欲しい、という状況。
 よって、赤十字への義援は緊急事態の場合はほとんど有効ではなく、できれば直接にというのがトークの結論であったように思われたが。

 では、である。
 直接、ここから義援あるいは寄付をするとどうなるのか。
 石巻市で見てみる。

石巻市
http://www.city.ishinomaki.lg.jp/hishokoho/sinsai_gien-kifu.jsp
東日本大震災に伴う義援金及び寄附金の受付について
石巻市では、東日本大震災により被災された市民の方々に対する義援金及び市が実施する災害復旧事業などの財源として活用させていただく寄附金を受付けています。
義援金及び寄附金をお寄せいただく場合の手続きは、下記のとおりです。

なお、これまでにいただきました義援金・寄附金の状況をお知らせいたします。
日本国内はもとより世界各国の皆様から心温まる義援金・寄附金を頂いておりますことに対し、心から感謝申し上げます。
今後も復興に向け、引き続き皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
義援金の状況
 1,067,396,562円(平成24年9月末現在)
寄附金の状況
   10,700,000円(平成22年度分)
  820,347,688円(平成23年度分)
  208,290,267円(平成24年度9月末現在)
 1,039,337,955円(合計金額)

義援金の受付について
義援金の使途:東日本大震災により被災した市民に配分させていただきます。

銀行振込の場合
金融機関名 七十七銀行 石巻支店
フリガナ シチジュウシチギンコウ イシノマキシテン
預金種別 普通預金
口座番号 5867509
口座名義 石巻市災害対策本部 本部長 亀山 紘
フリガナ イシノマキシサイガイタイサクホンブ ホンブチョウ カメヤマ ヒロシ

七十七銀行本店・支店・出張所から直接振込む場合は振込手数料が無料となりますが、他行から振込む際には振込手数料が掛る場合がありますので、その際は振込人の負担となります。

ゆうちょ銀行
口座記号番号 00180-7-770
口座名義 石巻市災害対策本部
フリガナ イシノマキシサイガイタイサクホンブ 

ゆうちょ銀行での振込の場合は、振込手数料が無料となります。

持参する場合
受付窓口
担当課 石巻市役所 福祉部 福祉総務課(本庁舎2階)
場所 宮城県石巻市穀町14番1号
電話 0225-95-1111(内線2457,2458)

現金書留による郵送の場合
宛て先
住所 〒986-8501 宮城県石巻市穀町14番1号
宛名 石巻市役所 福祉部 福祉総務課
送付金額、郵便番号、住所、氏名、電話番号を記載した文書を同封してください。
郵便書留による郵送料はかかりません。

★税制上の措置について
所得税法第78条第2項第1号の規定に基づく寄附金控除(2千円を超える分について)、地方税法第37条の2第1項第1号及び第314条の7第1項第1号の規定に基づく寄附金控除(2千円を超える分について)、法人税法第37条第3項第1号の規定に基づく損金とて扱われます。
★受領書の発行について
窓口へ持参した場合は、その場で受領書を発行いたします。銀行振込の場合は、振込用紙をもって受領書の発行に代えさせていただきます。現金書留の場合は、後日、受領書を送付させていただきますが、受領書の送付が不要の場合は、同封する文書に「受領書不要」と記載してください。
★義援金の受付期間
 災害が起きた日から当分の間
★詳細につきましては、下記までお問合わせください。
問い合わせ先
担当 福祉部 福祉総務課 
電話 0225-95-1111(内線2457,2458)
Eメール 福祉総務課メールアドレス


 被災地の各県・市・町村にはそれぞれに「災害対策本部」が設けられており、義援金や寄付金を常時受付している。
 「ゆうちょ銀行」から振り込むと、送金手数料は無料なる。
 日本国内なら、目的の組織機関に気軽に無償で義援あるいは寄付ができる。
 赤十字よりはるかに早く、そして有効性の高いものになる。
 だが、海外にはもちろん「ゆうちょ銀行」もないし「七十七銀行」もない。
 地元の銀行からおくることになるのだが、どうなるのか。
 その場合は一般送金と同じで海外送金手数料をとられる。
 いくらとられるかというと、ささやかだが石巻市に義援したときの資料を載せてみよう。

 「32ドル」である。
 1ドル80円とすると「2,500円」になる。
 千円以下ならいいが、2,500円はやはり高いと思う。
 海外からとはそういうことなのである。
 またこれがオーストラリアの組織へのドネーションなら損金扱いになる。
 でも、海外では単なる送金扱いにしかならない。


●「NICHIGO PRESS 1月号」




自衛隊だけが撮った2011.03.11

GOROsmile さんが 2012/08/03 に公開





 <まぐろの目玉> 




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