2012年10月16日火曜日

Michaelmas Cay:ミコマスケイ::グレートバリアリーフ:ケアンズ

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● Michaelmas Cay:ミコマスケイ




●オーシャンスピリッツの宣伝用ミコマスケイ動画

先日、ケアンズに行った。
もちろん観光。
それにちょっと加えて親戚の娘がイケメンのオージーと結婚して9カ月の赤ん坊がいるので会うため。


●193cm、イケメンのジョー


●美人になりそうな予感のサラ、9カ月


個人的なことはさておいて、ケアンズ観光といえばグレートバリアリーフとキュランダ(あるいはクランダ)。
ケアンズが観光地として有名になったのは大京観光が沖合のグリーン島にサンゴ礁観光の桟橋を作ったことによる。
30年くらい昔のことであるが。

今回は船で2時間ほどのミコマスケイへ行った。
キュランダは出発のときツアーを旅程に組み込んでいたが、グレードバリアリーフの何処へいくかはケアンズで決めようということでフリーにしてあった。
ケアンズセントラルというケアンズ駅前のばかでかいショッピングセンターから歩いて10分ほどに日本のツアーデイスクに出かけていく。
私と家人と家人の姉のロートル3人組である。
私のしごとはお金を払うだけ。
スケジュールはすべて、姉妹が決めてゆく。
そこで決まった行き先がミコマスケイである。
予定は明後日で、明日はキュランダだったのだが、明後日は海が荒れるとのことで、デイスクの方でスケジュールを交換してくれた。
シュノーケルの用品とかウエットスーツとかの借りて3人で477ドルであった。
一人当たり約160ドルである。
次に、薬屋にいき、船酔い止めを買う。
これで準備が整った。

ホテルは船着場から15分くらいのところ。
2室付きのリゾートタイプにしてもらったので、少し中心からは離れている。
ゴールドコーストのハイライズよりも部屋は遥かに豪華。
デカすぎるほどのキッチンとヒロビロとしたリビング、各部屋にトイレとバスがついている。
さらにその一室には小さなキッチンまでついている。
トイレは全部で3箇所ある。
これで景色がゴールドコーストなみだったら、どのくらいの宿泊費だろうかと思うほど。
ちなみに、これはホテルそのものではない。
ホテルは別棟で、そちらはいわゆるホテル形式。
私達が入ったのはその隣りのリゾートタイプのハイライズである。
よって大半は個人所有で、共同ポストボックスがホール前にある。
おそらく、ホテルがそのリゾートの幾つかを購入して、リゾート形式を望む客の要望に応えているのであろう。



翌朝はちょっと早めに出かける。
以前に来たときは海浜がドロでまったくの興ざめであった。
「なんて汚い海岸だろうと」というのが印象だった。
今は海浜の際に4m幅くらいはあるデッキボードが設えられて、散歩コースになっている。
ウオークを楽しむ人ジョギングをする人といろいろである。
ドロの海岸は干潟になり、ここに集ってくる海鳥の絶好の監察場ともなっている。
本当に近くでいろいろな珍しいたくさんの海鳥が監察できるということは、バードウオッチャーとしては楽しくてこたえられないであろう。  
このボードデッキは1キロほどで、その先は遊歩道になり、遊歩道と干潟の間には砂が入れられ海岸も砂を踏んで歩けるようになっている。
距離的には2.5kmくらいで、往復すると5キロ、一時間少々の散歩が楽しめるようになっている。
遊歩道の手前は緑地になっており、テニスコートがあったり、ビーチバレーコート、子どもの噴水広場、そしてバーベキューエリアなどが作られている。
つまり、以前に来たときよりもそうとうに整備されており、 海が楽しめるようになっているということである。

まずは酔い止めを飲み、船に乗り込む。
船には基本的に頭に上げたパンフレットの旗にあるように7カ国のクルーが乗り込んでいて、すぐに各国語別に集まり、ミコマスケイの案内と説明を受ける。
ここは国の保護区になっているので、この説明が義務付けられている。
説明によればサンゴ礁保護の法律があり、本来ならこの島には上陸できないのだが、法律が施行される以前からこの島への観光ライセンスをもっていた2社だけが、各100人に限って上陸が許されることになったという。
ということは、一日200人を上限とする観光地ということになる。
ちなみに、我々が乗った船には今日99人が乗っており、空席は1つだけだという。
島には必要以外のものは何一つ持ち込んではならない、という。
タオルもだめ。
タオルは船のてすりに巻きつけておき帰ってきてから使うようにとのことである。
食べ物の持込みもできない。

昼食は船で用意するが、残飯のすべてはこれも持ち帰り、魚に与えることはしないという。
島には必ず、監視員がいて終ったら島に何一つ残さないように見まわってから、帰るという。
ちなみに、ツアーの料理は一流で幾多の賞をもらった、マスターシェフによるものとのこと。
確かに、おいしい。
焼きたてのパンを2つほどパクって船を降りてから頂いてしまった。


日本人は新婚さんが大半のカップルがメイン。
それにスキューバダイビングをやりにきた青年が一人。
女子大生の二人組。
それに我らロートル3人組といったところで、あわせても十数人といったところ。
  アジア系では在豪の韓国ファミリーが一組おり、中国系はいなかった。
ちなみにガイドとの個人会話では、中国人の団体観光客は喧騒が激しいのでグリーン島に回しているという。
これは差別ではなく区別だという。
中国系でもファミリーのような個人旅行はいいのだが、 団体になるとマナーがすさまじく、欧州系から苦情が出てくるので、丁重にグリーン島を薦めているという。

なを、明日は非常にヤバイらしいが、今日は実に穏やか、これではまるで酔い止めなど必要ないほどである。
それが証拠に、船内の誰一人として船酔いにかかった人はいない。

「ミコマスケイ」とは英語では「Michaelmas Cay」 と書く。
これが最後まで読めなかった。
ミカエルマスあるいはマイケルマスである。
しかたがないので「巫女升京」と漢字を当てて覚えるようにしたのだが。
また、普通なら後ろにつくはずの「island」がない。
「Cay」 とは岩礁、小島という意味であるから「ミコマス小島」あるいは「ミコマス砂礁」というのが本来の意味であろう。



●オーシャンスピリッツの宣伝用ミコマスケイ動画


ミコマスケイは長さ250メートルほどの小さな砂の島。
そのうちのロープが張られている80メートルくらいの間にだけ上陸が許されている(下の図を参照 )。


母船は沖に停泊して、そこから連絡ボートが海岸と行き来している。



では、そのボートに乗ってミコマスケイへ行ってみる。



ここは海鳥の宝庫。
この小さな島で十数種類の鳥をカウントできるという。
空を舞っているのはクロアジサシである。



上陸を許可されているのは80メートルだけで、下の動画はその全景である。
ちなみに島の裏手は波が強くサンゴは育たないという。



カメラを手にしているのは、オーシャンスピリットの専属カメラマン。
ダイビングならびにシュノーケルの観光客を撮りまくっている。
ちなみに我々も数枚購入した。
これは記念になる。


● ミコマスケイでのシュノーケル(家人とその姉)
これがそのとき購入した写真である。

私は足がつりやすく、こむら返りをおこしやすいので、水に入ることはやめた(かわいそうなことに泳げないこともあるのだが)。


ミコマスケイを後にして母船へ向かう。




ダイビングやシュノーケルをしない人のためにサンゴ礁観察の船がある。
ツアーデスクでは「潜水艦でサンゴ礁が見られます」というので、「魚雷は打てますか」とつい聞いてしまった。
答えは「いえ、打てません」、とのまじめな答えであった。
潜水艦というから、ある程度の深みに潜って走行するのかと思っていたが、ちがっていた。
いわば、水中展望船である。
船底の周囲にガラスが嵌めこまれた展望用のシートが設えられているものである。
よって、深さは常に水面下1メートルから2メートルである。


 

25分ほどの水中散策で、おもしろかったので 2回乗ってしまった。
何回のっても無料である。




いよいよミコマスケイともおさらばである。


● さようならミコマスケイ


[総評]
  丸一日コースですが、おすすめです。
  日本人のガイド兼ダイビングインストラクターもついていますので、心配は一切ありません。


 




<まぐろの目玉 2012> 



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