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● スタート:右上のオレンジのアーチの下がゴール
● レース模様
マイナーな競技だが、10,000m(10km)水泳。
いわゆる遠泳。
とんでもない競技である。
ハンガリーがトップで泳いでいたのだが、ゴール前のアメリカの猛追がすごかった。
でも逃げ切った。
何しろ全身が水の中。
それにキャップをして、メガネをしている。
つまり、選手の姿は全くと言っていいほど見えない競技。
誰が誰だか分からないというレース。
「ガンバレ!」と観客席に陣取って声援を送っても、相手は水の中。
聞こえないということ。
長い時間やってはいるのだが、応援しがいのない競技になってしまう。
よって、スタートとゴールだけの中抜きの映像で十分ということになってしまう。
あとは結果だけ。
★スタート
ところが、スタートの動画を撮ったはずだが、何処をみても無い。
どうもカメラの操作ミスをしたようである。
動画のスイッチを入れたつもりが、カメラスイッチであったらしい。
よって、上の1枚のみ。
そういえば、カメラがしばらくして「スリープ」に入ってしまい、何かおかしいなと思ってはいたのだが。
残念至極な結果となってしまった。
スタートのあと、放送はトラックへ。
トラックに張り付いたらカメラはなかなか動かない。
たまにちょっと映してくれるだけ。
でも選手はやはり、水の中。
姿は見えず。
なを、トラックの400m×4の予選では日本は最下位であった。
★1時間半経過
あっという間に1時間半が過ぎる。
といっても、トラック競技が続いていたので満足はしていたのだが。
ラストになってやっとカメラは水泳に固定される。
★泳ぎながらの給水風景
なるほど、こうやって給水をするわけ。
★トップはハンガリー
それをアメリカ、イタリア、イギリス、ドイツの4人のスイマーが追う
★1時間50分経過
★応援に日の丸も見える
★最後の折り返しを終わる
カモがびっくり
★アメリカが激しくハンガリーを追い込む
★2時間のレースに決着がつく
一身差くらいだろう。
フィニッシュは吊り下げられたゴールボードを叩くことで決まる。
水中なので自動計時が出来ないため、ボードを叩いた手でカメラ判定している。
★貴田は「1分22秒」遅れの13位。
この部分だけ拡大で抜き出してみる。
最後の青いキャップのスイマーが貴田。
スゴイな!
これは過酷な競技だ!
wikipedia
『
オープンウォータースイミング(英語:open water swimming)は、海や川、湖など自然の水の中で行なわれる長距離の水泳競技である。
英語での名称の頭文字をとってOWSと略される。
OWSの世界のトップ選手には競泳や水球の経験者が多いが、競技では天候や潮汐、生物など外部からのさまざまな影響を受けやすいため、より速く泳ぐという技術ばかりでなく、危機管理も含めて自然の中で泳ぐための知識や経験も必要とされる。
他方、アウトドアでのレクリエーションとして、一般の人々の間にも愛好者が増えているスポーツである。
2008年の北京オリンピックより夏季オリンピック正式競技に採用されている。
』
『
NIKKEI TRENDY 2012年06月21日
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120620/1041577/
●貴田裕美(きだ・ゆみ)選手。
1985年6月30日生まれ、埼玉県出身。身長160cm、体重54kg。ALSOK群馬所属。
ロンドンオリンピック(以下、ロンドン五輪)の最終予選が盛んに行われていた6月中旬、あまり目立たぬ感じでテレビや新聞で報道されていたのが“オープンウォーター”という競技において
平井康翔選手(22歳)と
貴田裕美選手(26歳)
が日本代表に選ばれたニュースだ。
この聞き慣れない“オープンウォーター”という競技名に何か引っかかる人もいると思うが、はたしてどのような種目なのだろうか?
■五輪競技としては2回目
正式名称は“オープンウォータースイミング(Open Water Swimming/以下OWS)”。
海や川、湖など自然の水域で行われる水泳競技だ。
主に5km以上の距離で競われる長距離種目で、競技の舞台は通常の競泳のような人工のプールではなく、屋外のフィールドとなる。
よって天候や潮流に影響を受けやすい非常にプリミディブな競技であり、選手には十分な体力や速く泳ぐテクニックばかりでなく、環境や状況をいかに読むかという経験や洞察力も必要とされる。
欧米やオーストラリアでは非常に高い人気を博しており、全世界で年間400を超えるレースが展開され、シーズン中は毎週世界のビーチでレースが開催されている。
近年では日本でも全国各地でレースが行われるようになった。
とはいえ、OWSの歴史は比較的まだ浅い。
1980年代、世界中で親しまれている自然環境での水泳に統一性を持たせて、競技として確立しようという機運が国際水泳連盟(FINA)の中で高まった。
こうしてオーストラリアで開催されている大会の1つを基本形にし、種目、ルール、形式などが整備されていった。
■日本は初参加
世界水泳選手権の正式種目となってからまだ20年。
初めて世界水泳選手権の正式種目になったのは1991年のオーストラリア・パース大会から。
オリンピックの正式種目になったのは前回2008年の北京大会からだ。
ちなみに日本における最初の公式な大会は、1996年8月10日に開催された「1996年福岡国際オープンウォータースイミング競技大会」となっている。
世界選手権では国際水泳連盟公認の種目として男女5km、10km、25kmが行われるが、
オリンピックでは男女10kmが実施種目となっている。
日本は今回のロンドン五輪が初の選手派遣五輪となる。
世界の舞台で、日本人選手がどのような活躍を見せるのか、楽しみな種目の1つでもあるのだ。
■遠泳は肉体や精神の鍛錬重視だがOWSは競争意識の高い、かつエコな競技
さてここまで読んできて、OWSが昔から日本の学校教育などで行われてきた“遠泳”と似ているように思う人もいるだろう。
しかし実際には、定義が違う。
遠泳は速く泳ぐことよりも長い距離を泳ぎ切ることが目的であり、肉体や精神の鍛錬に重きを置いている。
一方、OWSは自然の中を長く泳ぐという点は遠泳と共通しているが、あくまでも競技規則のあるスポーツであり、勝ち負けが存在するシビアな側面を持つ。
ただOWSは競争意識の高い種目だと言いつつも、日本国際OWS協会によれば、自然の中で行う競技ゆえ、近年注目されている自然環境への気づきや配慮、啓蒙など教育的活動としての一面もある競技という定義づけもされている。
つまりはエコ度の高い、
「未来を見据えた競技」
とも言えるだろう。
さて競技面に目を向けると、五輪採用の10kmのトップ選手のタイムは約2時間。
陸上で言えばフルマラソンに近い感覚だと思っていいだろう。
OWSは別名
「マラソンスイミング:水泳マラソン」
とも呼ばれている。
通常の競泳で一番長い距離が女子800m、男子1500mということを鑑みれば、戦術においてまったく質が違うことがわかる。
最近は競泳の長距離選手がトレーニングの一環としてOWSに取り組むケースも増加しており、このような選手を競泳とOWSの2種目泳者という意味でデュアルスイマーと呼び、彼らの存在はOWSのスピード化につながったという。
先述の日本男子代表、平井康翔選手は現役の明治大学生だ。
ロンドンオリンピック世界予選(ポルトガル・セトゥバル)で6位に入り代表権獲得。
競泳では昨年のジャパンオープン400m自由形で2位の実績を持ち、3年前からOWSに取り組んでいる。
平井選手は会見で
「チャレンジするのは自由。
メダルを狙いたい」
と意気軒高にオリンピックへの抱負を語った。
日本女子代表の貴田裕美は、高校生時代はインターハイの400m自由形で優勝した経験があり、また世界選手権に出場した競泳のエリートで、昨年は日本のトップクラスが出場した湘南OWS10kmで優勝。
世界予選では13位ぎりぎりの代表権獲得となったが、
「五輪は小さい頃からの夢だった。
もう1、2段レベルアップして本番に臨みたい」
と意気込みを語っている。
ロンドンでの会場は、ハイドパーク内にある人工池サーペンタイン・レイク。
果たして両者は歴史に名を刻むことができるか、ぜひ注目してほしい。
』
【2012年ロンドンオリンピック特集】
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