2011年10月26日水曜日

「まがい商品」大賞

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● 今年はじめのクイーンズランドの洪水
7news 2011-1-10
Flood Warning in Queensland 10th January 2011



 おもしろい記事があった。


NICHIGO PRESS  2011年10月25日
http://nichigopress.jp/ausnews/news/29556/

QLD水害での保険会社が最悪商品賞
消費者団体恒例、「まがい商品」大賞

 10月25日、消費者団体「Choice」が毎年主催する「まがい商品大賞」で、QLD州の水害で大々的に関心を呼んだ分かりにくい保険会社の約款、減量鼻スプレー、勃起不能治療用ウズラの卵などが選ばれた。

 今年6回目を迎える
 「Shonky Awards(まがい商品大賞)」

は、劣悪品を意味する口語「lemon」トロフィー8本を、劣悪で疑わしく意図的に消費者を騙すような財貨や役務に贈った。
 QLD、NSW、VIC州などの洪水では、読みづらい約款に
「自然現象による損害に対して保険金支払いをしない」
と定めている保険会社に非難が殺到した。
この他にもクリスタルを埋め込んだ赤ん坊用おしゃぶり、尻や太股の皮下脂肪を減らすと謳った下着などにレモン・トロフィーが贈られた。

 Choiceでは、
「2011年の水害では、保険会社が責任を逃れ、3州の住宅保険加入者は、その時になって初めて、自分達が多額の保険料を払ってきた保険が役に立たないと気づいた
保険会社の約款は、複雑怪奇な英語を濫用し、弁護士でさえ解読できない内容になっている」
と述べている。

 消費者を意図的に誤解させる商品として大賞に選ばれたのは、$70もする「減量スプレー」のSensaSlimで、メーカーは
 「このスプレーで食欲が減退する」
と謳っているが、Choiceは、
 「この商品に効果があるという証拠は見当たらない」
としている。

● google画像から

 Quail Kingdomのうずらの卵は1ダース$2.50で販売され、同社のウェブサイトでは、この卵が、結核からチェルノブイリ型の放射能、肥満にも効果があるとしている。
  しかし、その効力を証明する臨床試験はなく、医薬部品にも記載されていない。

● google画像から

 Peachy Pink下着は$55もするが、
 「緑茶、桃、カフェインと溶け合っており、1日8時間、21日間にわたって着用すれば、皮下脂肪を取り除いてくれる」
と宣伝している。

● google画像から

 クリスタルを埋め込んだ赤ん坊用のダミーは、Choiceの試験の結果、赤ん坊が喉を詰まらせる可能性がある。

 また、「中国製乗用車ルーフ・ラックChery J1」は、「飾り目的」のまがいもの。
 また、「アップル iPhone用Smurfs’ Villageアプリケーション」
も受賞した。(AAP)

[注].画像は記事にはないものです。


 ここの保険、ひどいよ、本当に。
 あまりのひどさに、だんだんかけるのをやめていくことになるとんでもない悪質なもの。
 不良品というのは良品のなかにできの悪いのがあるのが不良品だが、ここの保険は悪質商品そのもの。
 ありとあらゆる保険のすべてが悪質。
 まあ、それで保険会社の社員を食わせてやって居ると思えばしかたがないともいえるのだが。

 自動車保険なんぞはかけないほうがいい。
 ただぼったくるだけ。
 ピカピカ新車でボコンと凹んでいる車がある。
 日本ならすぐに直すよね。
 ここではよほどではないと直さない。
 たいまいの保険をかけても、2千ドル以下の修理費には保険はでないのだ。
 2千ドルというと日本円で16万円。
 これだけだせば、相当な修理ができる。
 保険をかけてあっても自分で直さないといけないという悲劇。
 さらにすごいのは、ではもし3千ドルかかったらどうなるか。
 2千ドルを超えた分の半額分の保険がでる。
 つまり、たったの500ドル。
 3,000ドルの修理を行うと2,500ドル自腹を切らないといけない。
 これ、フルカバーの保険だよ。

 先日、車を盗まれた。
 なにしろ車社会。
 車がないと身動きがとれない。
 いっときレンタカーを借りた。
 盗難保険にはレンタカーの費用も入っている。
 が、借りておどろいた。
 期間は2週間、まあこれはしかたがない。
 その間に400ドル支払わないといけない。
 つまり、盗難保険によるレンタカーカバーは400ドル自腹を切って2週間だけ、車が借りられるというわけ。
 保険に入ってお金をぼったくられれば、世話がない。

 なんでもかんでもこの手である。
 オーストラリアでは保険をかけるな。
 はっきりいって、ここの保険はインチキ商品である、と思っているが。
 こんなインチキが当たり前に通用するほどに、ラッキーな国
だということでもある。
 生活させてもらっているのだから感謝しないといけないのだが、ついついグチが出る。
 保険なんて信用するな。
 保険をかけるよりも自衛すること、ここではそれが一番である。
 





 <まぐろの目玉> 



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2011年10月23日日曜日

腕時計が送れない

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● この時計が送れない:デジタル式腕時計



 家族のものがしばらく日本に滞在するので、買い物を頼んだ。
 書籍とデジタルの電子機器である。
 
 電子機器といっても大仰なものではない。
 コンパクトカメラと電子辞書とデジタルウオッチの3つである。
 おそらく誰もがこのうち一つくらいは使っていると思えるようなポピラーなものである。
 インターネットで検索して、そこそこ使えて安いのを選んだ。
 大仰な機能などないほうがいい。
 なにしろ、携帯電話すら持っていないという生活をしているのである。

 パソコンは昔から触っていたので、ウインドウズになっても使っている。
 ウインドウスというのはちょっと複雑すぎる。
 もっとシンプルでできないもんであろうかと思うのだが。
 でも人に聞くと、「アンタ、けっこう複雑なことやってるよ」という答えが返ってくる。
 おそらく、慣れだろう。
 といっても、初期設定は全部ひとにやってもらい、動かなくなると「みてくれ」と頼むのだが。

 携帯電話をもっていないということは非常に不便なこともある。
 たとえば、グーグルでアカウントを開設しようとすると、その確認の番号が携帯電話に送られてくる。
 この番号を開設確認画面に打ち込んで、その番号にあやまりがなければ、晴れて「Gmail User」になれるのだが。
 携帯がないので、アカウントを開設できないのである。
 つまり最新のサイトがもてないというわけである。
 「古いヤツ」ということになる。

 まずカメラだが、ここでカメラを買おうとすると、欲しいものはまず手に入らない。
 量販店にいっても、ただその棚に並んでいるものを売っているだけ。
 「これが欲しいんだけど」などといっても、まったく取り合ってくれない。
 それはそうである。
 なにしろ、世界中から量単位で買い集めて売るだけのことしかやっていない。
 売り切って終わり。
 また別のメーカーのものを輸入してならべるだけ。
 といっても、量販店が輸入するわけではない。
 輸入業者が仕入れたものを買ってくるだけ。
 よって、日本と比べると2年度落ちくらいが当たり前。
 よってスペックが格段に落ちる。
 もちろん修理なんて不能。
 保証期限中に壊れたら同値段のものと交換してくれるだけ。
 よって、メーカーや機種・仕様がころりと替わってしまう。
 出てくる言葉は「ノー・プロブレム:問題ない」

 例えばこのパナソニックのカメラだが、コンパクトカメラで380mmの光学望遠がついている。


 ここでは10倍250mmの望遠ですらめずらしく、それもひじょうに高い。
 せっかく日本にいるのに、最先端のカメラを頼まない手はない。
 といってもこのカメラ、機能満載の上位バージョンがあり、そこからタッチパネルとかGPSとかいった高級機能を省略した安価版で、7割ほどの18,000円という値段のシロモノである。
 日本なら普通のカメラということで、珍しくもないものだが、ここでは超高級になる。
 
 次に電子辞書だが、これはここでは買えない。
 中身が英和・和英・国語・漢和辞典といったものだからである。
 これもビジネスモデルだと3万円前後であり、高級なものは5万円くらいする。
 バカバカしい。

  高校生用の普及版で9千円といったところ。

 カメラは充電式だからバッテリーは抜き差し可能である。
 辞書は電池2本の使い捨てで寿命は260時間とある。
 電池が切れたらまた交換してくださいということで、これも蓋が開くようになっている。
 昨今の長時間寿命の電池はすべてリチュウム電池である。
 これ、発火するおそれがあるということで、国内郵送はできるが海外発送はできない。
 よって、頼んでも手に入るのは、家の者が帰国するときで、片道チケットで行っているので帰りは何時になるか不明である。
 このことは、前からわかっていることなので、何時かそのうちチャンスが会ったら手に入るかもしれない、程度の期待しかしていない。

 さて、3番目の腕時計であるが。
 先頭の写真のもの。
 実をいうと、これ少し前まで使っていた。
 でも数年前に買ったもの。
 同じものがなぜ今も売られているか不思議なのだが。
 普及版なので販売中止にし難く、ズルズルと生産していたのかもしれない。
 そういえば、新宿のビッグカメラにいったら置いていないということであった。
 どこかにあるかもしれないので探してみます、ということで帰ってきたという。
 その後、見つかりました、という返事があり購入したらしく、もしかしたらすでに生産中止になっており、在庫売り尽くし販売という型番になっていることもありえる。
 電池の寿命は10年とある
 電池の寿命が切れたときは、明らかに買い替え時ということになる。
 また時計本体とバンドは一体型である。
 そして、このバンドは合成樹脂である。
 その結果、電池の寿命よりこのバンドのほうがいかれてくる
 少し前まで、といっても3カ月位前までであるが、使って時計が案の定バンドが切れた。
 過去に3回ほど取り替えているが、
 電池が切れて時計が動かなくなるという現象に出会ったことがない

 いつも、バンドが切れて使える時計本体ごと交換ということになっている。

 さて問題はだ。

 おはようございます。
 頼まれていました時計が手に入りましたが、
 この中のリチウム電池が一緒に送れません。
 どうしますか?
 電池なしでは使えませんね。
 返事ください。   

 腕時計に入っている電池もひっかかるっていうのだ
 そんなことが! 
 あるのである。

 10年寿命の電池である。
 時計からは簡単には抜き差しできないように裏蓋はパッキングされている。
 説明書には確か、電池の交換は必ず専門店で行なってください、といった但し書きがついており、安易には開けられないはずである。
 腕時計に入っている電池はカメラなどに使われているものと比べると、はるかに容量の小さいものである。
 そのうえに器体にほぼ密封されており、常時身につけているものであるだけに、安全性ということからすればはるかにレベルの高いものである
 まずもって発火などということは考えられないはずである。
 なのに、ただ名前が「リチュウム」というだけで送れないということになる。
 これ何かおかしいように思う。
 過剰規制ではないだろうか。


Yahoo 知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1240078317

 海外発送方法を教えて下さい 腕時計の電池が禁止について
 aurora336さん

 海外発送方法を教えて下さい
 腕時計の電池が禁止について
 お世話になったアメリカ人に腕時計をプレゼントしたいのですが、EMSで送ろうと思ったので郵便局に行きました
 そこで法律で腕時計の電池が発送禁止項目と言われたのですが、他にどうのよう方法があるのでしょうか?
 郵便局以外でも飛行機に乗せる事が出来ないのなら船便しか無いのでしょうか?
 よろしくお願いします。


 ベストアンサーに選ばれた回答
 pre_papanさん

 リチウム電池は国際郵便では送れません。
 電池以外を送り、電池は現地調達していただくことにしていただくか、
 リチウム電池を使わないタイプにするしかないです

 ありがとうございました。
 電池はだめですね
 先方に話しをしてみます


 法は法だからしかたがないにしても、何か納得できないよな
 腕時計だよ。 
 どうも、理解に苦しむ。

 もう、3カ月ほど腕時計なしで過ごしているから、これからもそうであってもどうということはないのだが。

 ちなみに、この国には時計が圧倒的に少ない。
 通常、店舗というのは正面奥の一番見やすいところに掛け時計を設置するはずである。
 ところが、これがない。
 というより、時計自体が店にないのである。
 ここの店も、あそこの店も、あっちの店も、みんなない。
 今、何時だろうと確認するとき非常にアセル。
 日本人は生活のメリハリを時間でつけて活動している。
 オーストラリアンはまったく時間に無頓着である。
 時間というものにまったく拘束されることがない。 
 悠々自適といえるかもしれない。
 日本人がせせこましいのかもしれない。
 というより、競争社会がひじょうに厳しい時間感覚を生んでいるのかもしれない。
 言い換えると競争のない社会では時間はゆっくりと流れ、時間が人を管理するのではなく、時間が人の召使になっているようにも思える。
 時間に束縛されないということは、それだけ豊かなラッキーカントリーだということでもある。

 腕時計を持たない今、私も時間に縛られてはおらず、朱に交われば赤くなり、ズルズルの日ごとを怠惰に過ごしていることになる。
 時計は永久にはめないほうがいいのだろうか。
 だが、どうも日本人のDNAが時間による拘束を欲しているように思える。
 日本人は、時間にきっちりすることで、おのが思考行動をコントロールしているようにも思える。
 
 ちなみにこの腕時計5千円の品物。
 マラソン用にタイムデータをメモリーできるようにと買ったもの。
 以後、便利だから買い替えながら使っている。
 ブランド品をもつほどの人間ではないので、使い切りで捨ててしまう安物がお似合いの生活である。
 十分十分。
 なにしろここには腕時計をもっている人など、めったにいないのだから。
 もし腕時計をはめている人を見かけたら、よほどのエグゼクテイブだと判断していい。
 そんな国なのである。


2011年10月22日土曜日

絶滅危惧種:Black-throated Finch(キンセイチョウ)

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● キンセイチョウBlack-throated Finch:Wikipediaより 



 今朝のNICHIGO PRESSで発見した昨日の記事。


NICHIGO PRESS 2011年10月21日
http://nichigopress.jp/ausnews/businessnews/29409/

QLD、州中央部で絶滅危惧種の鳥発見

大炭鉱主の炭鉱開発に「待った」

 QLD州最大の炭鉱主クライブ・パーマー氏が州中央部に開発を計画している炭鉱予定地近くで絶滅危惧種で一時は完全に絶滅が囁かれていた鳥の目撃例が現れ、鉱山開発そのものが大幅に変更される可能性も出てきた。
 州北部ロックハンプトンの西400kmほどのところにあるアルファの町ではパーマー氏のワラタ・コール社が露天掘り炭鉱を計画している地域に近いビンブルボックス自然保護地では、
この5月に15羽のBlack-throated Finches(キンセイチョウ)
が目撃されており、連邦政府のトニー・バーク環境相が、このプロジェクトを許可するかどうかを決めなければならなくなる。

 連邦科学産業研究機構(CSIRO)の動物学者エリック・バンダーデュイス氏は、
キンセイチョウが最後に目撃されたのは7年前だ。
絶滅が危惧されているキンセイチョウの南部亜種は、NSW州北部とQLD州南部の山岳地帯から姿を消してしまった
2004年にロックハンプトンで目撃例が1件あるだけ
だから、これほどの南部でこのような発見がされたとすれば素晴らしいことだ」
と語っている。

 QLD州内で絶滅危惧種や希少種の生物が発見されたために、連邦環境相が鉱山開発の運命を決めなければならなくなる事態は2009年以来で、当時、トラベストン・ダム建設予定の川で肺魚、Mary River cod、Mary River Turtleなどが発見されたため、ピーター・ギャレット連邦環境相がダム建設中止命令を出した。


 キンセイチョウというのは北部地域ではよく目撃されているようである。
 どんな鳥かというと、サイトから援用させていただきます。


その283:キンセイチョウ(Black-throated Finch) Sat, August 20, 2011
http://ameblo.jp/pittas/entry-10991963235.html

日本ではジュウシマツに代表されるようにペットのイメージが強いハタオリドリの仲間ですが、オーストラリアには何種もこの仲間が分布しています。

環境に応じて分化を遂げており、内陸部でしか見られない種も数多くいます。


これはキンセイチョウBlack-throated Finch


オーストラリア北部に局所的に分布しています。比較的乾いた場所を好むようですが、朝夕には水場にやってくる様子を観察することができます。


オーストラリアの鳥は、水場や餌を求めて群れで放浪している種も少なくありません。そのため、今年見られたポイントで、来年も同じように見られるかというと、そんな保障はないのです。


 「Black-throated Finch」を和訳すると「喉黒ヒンチ:ノドグロヒンチ」となり、「ヒンチ:Finch」とは日本語では「ヒワ(鶸)」という鳥になるという。
 ヒワとは小さな弱々しい鳥という意味だという。
 単に小鳥で概要を現していると思うが、強いていうと「ノドグロヒワ」になる。
 「キンセイチョウ」の「キンセイ」にはどんな漢字が当てられるのだろうかと思い調べてみた。
 「錦静鳥」である。
 羽の部分が幾分「静かな錦色」といえなくもない。
 また「throated 」を動物学的だと思うが、「ムシクイ」と訳すこともある。
 Wikipediaではそれを採用している[黒虫食いヒンチ」。

 google画像にはたくさんの写真がのっており、さほどにマレな鳥ではないようです。
 ビデオもあります。


black-throated finches
http://ibc.lynxeds.com/video/black-throated-finch-poephila-cincta/bird-feather-bill-moving-branches
http://ibc.lynxeds.com/video/black-throated-finch-poephila-cincta/frontal-dorsal-view-bird-branch


 問題となっているのはキンセイチョウの中でも「南部亜種」という主に属するものである。
 手持ちの図鑑ではこうなっている。
 地図のモザイク部分に生息するのが南部亜種である。




● 左が南部亜種、右が北部亜種


 北部亜種はポピラーで飼育すらされているが、対する南部亜種は「possible extinct:絶滅危惧」だとある。
 違いはというと南部亜種は「「white-rumped」で、北部亜種は「blacke-rumped」だとある。
 「rump」とは「尻」ということだが、黒尻か白尻かということになるようだが、写真でみるかぎりどちらも白だが。
 画像データで出てくるのはほとんどすべて北部亜種でwhite-rumped:黒尻ということだが、違いがよくわからないというのが感想。
 北部亜種の資料が少なすぎるということもあるのだろうが。

 Wipipediaからみてみます。

 キンセイチョウは2つの亜種がある。
①.Poephila cincta cincta:白いrumped形式
②.Poephila cincta atropygialis:黒rumped形態で、ケアンズから南に広がっている

 大きさは10センチほど。黒い短いクチバシで喉は黒色である。
 頭部は薄い灰色で喉の周り部分にかけて広がっている。
 翼、胸、腹の羽はうすいピンク系の茶色で、尻尾は短く黒である。
 尻は北部亜種では黒、南部亜種では白である。

 キンセイチョウはヨーク岬で発見され、東南部クーンズランドから東部ニューサウスウエールスまで広がっている。
 しかし1994年から以降はニュースサウスウエールズ州での発見は記録されていない。
 過去数十年間にわたって、この種の個体数は減少を続けている。
 南部亜種の絶滅危惧が出ているニュースサウスウエールズ州とクイーンズランド州では、以前の生息領域の80%では消滅されたと言われている。
 この現象は、山火事の影響、サバンナにおける原生樹木や雑草の密度の増加、あるいは牧畜の普及によるものとみられる。
 残っているのはタウンズビル近くであるが、ここも適した生息地への開発が問題視されている。
 しかし、種自体は繁殖しており、飼育されたりして容易に見ることができます。
 エサは主に草の様々な種子であり、またクモやアリを食べる。
 雨季ではシロアリを摂ることもある。


 ゴールドコーストでこのキンセイチョウを見るなんてことはないだろう。
 でも過去に、鎌倉の材木座海岸でアメリカムシクイが発見されて大騒ぎになったことがある。
 まして陸続きの北部と南部。
 じわじわと南下した北部種に出会うことはないとはいえない。
 もし出会ったとき、北部種か南部種かの判断ができるだろうか。





 <まぐろの目玉> 



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2011年10月20日木曜日

警告:爬虫類の苦手な方はスキップしてください


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● インターネットのエラー


[警告:爬虫類の苦手な方はスキップしてください]

昨日は朝からまったくインターネットが動かなかった。
グルグル回って、そのうちタイムアウトエラー。

ウエブサイトがダウンしているか、
インターネット接続に問題が発生している可能性があります。

年に数回こういうことが起こる。
日本と比べて、何しろスピードが遅い。
イライラしてくる。
ひと月ぐらい前にインターネットのスピード比較の記事があった。


TechCrunch on 2011年9月22日
http://jp.techcrunch.com/archives/20110921a-look-at-whos-winning-the-global-internet-speed-race-infographic/
世界の国々のインターネット接続速度―トップの韓国に続いたのは意外なグループ

われわれは7月にデジタル・ダウンロード・サービスのPando Networksが発表した調査を紹介した。
ここではアメリカの都市の間でインターネットへのアクセスの速度と品質に驚くほどの格差が存在することが明かされていた。

今日(米国時間9/21)、Pando Networksはアメリカばかりでなく、世界各国のネット接続速度と信頼性に関する調査を発表した。
これによって世界のデータアクセスの現状を広汎に知ることができる。

面白いことに、ダウンロード速度の世界平均は580KBpsだそうだが、なんとアイダホ州の接続速度はこれに遠く及ばない。
一部の読者には衝撃かもしれないが、アメリカ全体の接続速度は616KBpsで世界での順位は26位に過ぎない。
1位に輝いた韓国は2,202KBpsという恐るべきスピードだ。

韓国に続く上位グループの顔ぶれも意外で、東欧の小さな国々だ。
2位のルーマニアが1,909KBps、
3位のブルガリアが1,611KBps。
さらにリトアニアが4位で1,462KBps、
ラトビアが5位で1,377KBps、
ウクライナが8位で1,190KBps
であるのに、北アメリカ全体が接続速度に関してはかんばしくない成績だ。

上で書いたようにアメリカが26位、カナダが31位、メキシコが86位だった。〔日本は1,364KBpsで6位、7位はスウェーデンで 1,234KBps〕。

アフリカとアジアの途上国が下位を占めたのは予想どおりだ。
コンゴが13KBpsで最下位、中央アフリカが14KBpsでこれに続いた。

中国は245KBps、
オーストラリアは348KBpsだった。


リストするとこうなる。

1.韓国 2202KB/s
2.ルーマニア 1909KB/s
3.ブルガリア 1611KB/s
4.リトアニア 1462KB/s
5.ラトビア 1377KB/s

6.日本 1364KB/s
7.スウェーデン 1234KB/s
8.ウクライナ 1190KB/s
9.デンマーク 1020KB/s
10.香港 992KB/s 

ダウンロード速度の世界平均は580KBps

ドイツ 647KBp/s、 
米国 616KBp/s、
フランス 604KB/s、
英国 599KB/s、
カナダ 579KB/s、

オーストラリア 348KBp/s


世界で一番速いのは韓国で「恐るべきスピード」だそうである。
さすが「IT強国」と自負するだけのことはある。
日本はその60%程度の速度しかない。
北欧は日本とどっこいどっこい。
西欧諸国はとなると日本の半分くらい。
でも、それが世界の平均である。
つまり、日本は世界平均速度よりは倍は速いということ。
韓国はなんと4倍速いことになる。
おどろ気、桃の木、コレアの器。

オーストラリアとなると、もうこれ惨めとしかいいようがない。
日本の1/4、韓国のたった「16%」のスピードしかない。
世界平均速度の6割にしかならない。
IT貧国:オーストラリア
よってここから発信受信するときは、何が起こっても慌ててはいけない。
絶対に「良い方向に期待してはいけない」。
ここは「肥満大国であり、インターネット貧国」であることを深く心に止めておかないといけない。
問題が発生したら、すぐにこう思うこと。
「ノー・プロブレム:問題ない、問題ない」
3日も寝てれば回復するよ
絶対に焦ってはいけない国。
何かが起こったら、コアラのようにジーットしているのが一番。
お天道様は間違いなく東から上って西に沈むのだから。
北が暖かく、南が寒くとも。



さて、前置きが長くなったが本文。
昨日、書きこむ予定でいたができなかったので、今日になった。

夏を前に繁殖まっさかり。
クリークを歩くと時々見かける程度の動物が集団ででてくる。
今日(正しくは昨日)はトカゲに出会った。
それもあわせて十数匹。
クリーク沿いのあちこちで。

チビっちゃいのが数匹土手の上で遊んでおり、私の足音を聞いてトトトツとクリークへ消えた。

トカゲについての知識はあまりない。
ささやかな経験からいうと、ここにいるのは「ヒガシアゴヒゲトカゲ:Eastern Bearded Dragon」という種類のものらしい。



最初は「フトアゴヒゲトカゲ」だと思っていた。
だが、検索してみると陸中央部の生息するトカゲで、東海岸にはいない。


● フトアゴヒゲトカゲの分布図 

ちがいはというと、「フトアゴヒゲ」は口の中がピンク色、対する「ヒガシアゴヒゲ」は黄色。
この黄色、本当に真黄色。
ゾクーッとする。


ヒガシアゴヒゲトカゲ
http://allabout.co.jp/gm/gc/70442/

赤っ恥をかかない程度の知識
* フトアゴヒゲトカゲとは別種
* 口の中が黄色いのは特徴らしい
* オーストラリアの東側に分布
*日本 国内ではほとんど流通しない




● ヒガシアゴヒゲトカゲ:Eastern Bearded Dragon

「アゴヒゲ」というのは、威嚇すると顎下についているヒダを広げるのだが、それがアゴヒゲに見えるので名付けられたようである。
でも昨今はあの「エリマキトカゲ」の影響で「ヨダレカケ」のほうが状態を適切に表現しているように思える。
だが、「ヨダレカケトカゲ」ではあまりに迫力がでないから、やはり仁王様のような「アゴヒゲ」のほうが命名としては適切かも。
 このトカゲ実に悠々としている。
時に、道路の真ん中で天上天下唯我独尊とばかり、左右を車がビュンビュン通るのもかかわらず、クビをもちゃげてドンとしている。
慌てず騒がずである。
車は実に心得たものでこれがいると避けていってくれる。
が、中には根性の悪い運転手もいる。
ビューン、「おい、なんか轢いたようだが」
しばらくすると、ピターンと道路にトカゲ皮が張り付いてしまう。

なぜ悠々としているかについてはいろいろ説がある。
おもしろいのが、下の2つの説。

①.UFO説
②.宇宙未来の哲学的思索

「UFO説」というのはこうだ。
遙か大昔、異星人がこの地にやってきたとき、この地の環境を調査し、生存に適するかどうかを調べるために一対の生物をおいていった。
それがこのトカゲ。
アゴヒゲはせっせと調査をし、結果を送ったし、送っているという。
空をジット睨んでいるときは、はるかなる母船UFOにそれを通信している姿だという。
また、UFOが戻ってくるのを待っている姿だとも言われている。

「哲学的思索」説とはこうだ。
物理学の理論でいけば、宇宙はビッグバンで発生ひろがるが、その放出力がゼロに達した時点から、縮小の方向に入ることになる。
重さを持つものは引力をもっている。
ビックバンで宇宙が生成され、その時に飛び散った無数の星はこの引力という力でネットワークを形成している。
引力で結ばれているということは、何十億年先には一つに結合せざるとをえなくなるということでもある。

もし、宇宙が一つになったらどうなるのか。
星の重量が生成する強力な引力のためにぎゅうぎゅう詰めになり、サッカーボールほどの大きさに宇宙が凝縮されるという。
これ、人間の思考がとてもじゃないが追いつかないレベル。
宇宙の全重量がサッカーボールの大きさに詰まったらどうなる。
超超スーパースーパーのブラックホールが出来上がることになる。
ありとあらゆるものが、つまり全宇宙が吸い込まれてしまうことになる。
さらに進んで最後は、サッカーボールはチリのようにミトコンドリアのように目に見えないほど小さくなり宇宙そのものが消えていくことになるという。
これが、現代宇宙物理学の基本。

が、である。
先だってのノーベル賞理論では宇宙はビッグバンの放出が終了した時点でも膨張拡散の方向へ動いているという。
その未知なる力は「遠力」というブラックパワーで暗黒エネルギーだという。
この宇宙は遠力という計測不能な力の中で成立しているというわけになる。
なにが起こっているのだろう。
そこでアゴヒゲはいつも空を見上げながら、この矛盾を解くために思索をこらしているのだというのだ。
ほんとうに宇宙膨張を実行している暗黒エネルギーは存在するのだろうか。
ならそれはどこからやってくるのだろうか。
相対性原理や量子力学のすべてを破壊してしまうこの論理の正当性は?
暗黒エネルギーが増大していくとしたら、宇宙の未来はどうなるのだろう。
アゴヒゲの思索は絶えないと言う。





話かわって、我が家のツチノコだが、
「殺された」
数日前に緑地の潅木の下に、倒れていた。
クビの上と、尻の上あたりの2カ所にザクーと切り傷があった。
おそらくやったのは、黒猫ヤマトだろうと思う。
そしてさっき撮ってきた画像。
鳥についばばれたのであろう、ミイラ化していた。
なら、ということでテラスのスノコを取り払ってみた。
他のツチノコはいなかった。
黑猫ヤマトがいるかぎり、ツチノコ名産地の称号は返上しないといけないようだ。
ヤマトは「ツチノコ狩りの名手」かもしれない。




今日はひじょうにためになる現代宇宙物理学の最先端をやさしくご紹介しました。
でも、決して信じることのないように。
なにしろ宇宙の寿命は100憶年、そのうち今は半分くらいの50憶年くらいにいるという。
まだまだ、というより宇宙については人間はほとんど無知だ、というのが正しい認識だからです。
アゴヒゲのDNAにどんなメッセージが込められいるのか。
なら、人間のDNAには何が。
ドナーの解析は即物的なものであり、それに込められたメッセージを理解するなどということは永久にできないことだと思われます。




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トカゲの記録
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「トカゲのゲーマー」を紹介しましょう。

ロケットニュース24 2011年12月16日
http://rocketnews24.com/2011/12/16/164033/

トカゲがタブレットのアプリ「アリ潰しゲーム」で遊ぶ様子が話題に
しかも命中率高し!
愛しく見えてくるぞ!!


● ゲーマー:あごひげ

ネコやイヌがタブレットに興味を示したり、じゃれたりすることはあっても、まさか爬虫類はないだろ? 
そう思っていたとすれば、見もフタもない偏見である。
本日紹介する動画を見れば、その偏見を捨て去り、さらにそれまで爬虫類が苦手な人でも、思わず「かぁわいい!」と言わずにはいられなくなるはずだ。

さて、主役はフトアゴヒゲトカゲ
その姿形、なかなか大きくて存在感があるため、
トカゲ苦手な人はまず絶対に近づきたくもないし、見ていたくもない、そんなトカゲだ
ところがだ。
その偏見は、次の瞬間ガラリと変わるはず。

トカゲの飼い主が「アリを潰して遊ぶ」らしいタブレットアプリをスタートさせると、トカゲは画面のなかの「アリ」をエサだとでも思ったのだろう。
這い回る「アリ」を次から次に、トカゲ自慢の長い舌を、ベッ! と出して攻撃(というか画面タッチ)するのだ。

もちろん偶然なんかじゃなく、何度も何度も、アリが出てくる度に舌をベッ! と出して上手く仕留める。
ゲームのルール上途中でゲームオーバーになってしまうが、命中率はかなり高い。
さすが、本物のスナイパー!

トカゲの習性上これらは当然の行為かもしれないが、一見タブレットで無邪気に遊んでいるような姿は、かなり可愛らしくみえる。
この動画を見たら、どんな乙女もトカゲへの印象が変わるに違いない。





これをカエルでやるとどうなるのか。





おもしろすぎる !




 <まぐろの目玉> 



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2011年10月18日火曜日

ミナミアオバズク

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● Southern boobook


 散歩にでるとき必ず覗くところがある。
 「フクロウの木」がそれ。
 ときどき、アオバズクがいる。
 出会えることを期待していくのだが、ほとんど空振り。

 フクロウとアオバズクの違いは何かと思って調べたのだが、よくわからない。
 どうも渡りをするかしないかで別れるようである。
 フクロウは定住生活者、アオバズクは流浪生活者、といったところ。
 でもアオバズクのなかでも留鳥になっているものもいるらしい。
 ということは、アオバズクに会えるシーズンがあるということ。
 だいたい10月から2月ころまで。
 南半球なのでこれから夏に向かうのが今の時期。
 Wikipediaにはこうある。

 日本では亜種アオバズクが九州以北に繁殖のため飛来(夏鳥)する。
 和名は青葉が芽生える季節に飛来することが由来。
 亜種リュウキュウアオバズクが奄美大島以南の南西諸島に周年生息(留鳥)する。

 
 よって冬のシーズンはいないことになっているが、今年は7月に出会った。
 でもたった1日だけ。
 翌日にはいなくなっていた。
 でも1日だけでもここにいたということは、留鳥になっているということであろうか。
 その前はというと2月21日が最後となる。

 昨日は今シーズンに入っての初めての出会いであった。
 「オー、居た」





 昼間の出会いなので、通常はほとんど眠っているがごとくで動きがない。
 よってみていても面白くもなんともない。
 でも今日はよく動いてくれたこと。
 感謝、感謝。
 なかなかいい映像です。
 ちなみにこの鳥の名前は「ムクッチ」。

 「ミナミアオバズク」というのが’和名で、南半球に住むアオバズクという意味だと思う。
 オーストラリア全土にくまなくいるアオバズク。
 ポピラーではあるが、なかなか出会えるものでもないらしい。
 
 さて、今日はまだいるだろうか。
 遊歩道沿いの木にいるのだが、丸見えでイタズラされそうな場所。
 あとで散歩にいくが、その時にまた覗いてみよう。

 午前中と夕方の2回見にいった。
 いなかった。
 いいでしょう、ビデオも撮れたことだし。
 これからシーズンに入りますから、また会えるでしょう。
 そのときの映像は、この項の後ろに載せる予定です。
 乞うご期待。


 検索していたらアオバズクの見つけ方という」おもしろい記事があったので載せてみます。

アオバズク Brown HawkOwl
http://www4.big.or.jp/~kyusoku/aoba.htm

アオバズクの見つけ方

 アオバズクは、渡り鳥です。
 フクロウの繁殖が終わった5月頃から姿を見せます。

1.声を聞いて見つける
 繁殖が始まると、ひっきりなしに啼くので、いる場所に行けばすぐに判ります。
 夜ですよ。夜。昼間は啼いてません。

2.巣を見つける
 ちょっとした公園や神社仏閣、森や林のあるところ、そして目の前に田圃があるところなど、蛾やトンボなど(上の囲み内で食性を見て参考にして下さい)の昆虫がいて、わずか10センチの穴の開いている樹洞があれば、彼らの繁殖のための条件が満たされるのです。
 巣を見つけたら、その近くで待っていさえすればひっきりなしに出入りするところが見られます。
 夜ですよ。夜。昼間は出入りしません。

 巣箱を掛けるという方法もあります。

 つまりですね、夜寝ている人には出会いはないということのようです。
 これはオーストラリアでも同じなのでしょう。
 だから「ポピラーではあるが、なかなか出会えるものでもないらしい」ということになるのかも。





 <まぐろの目玉> 



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2011年10月17日月曜日

不思議なコトバ

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● 図書館の日本語版パンフレット


 ゴールドコーストには12ヶ所の図書館がある(上の図から局所研究と移動図書館を除く)。
 そこにはコミニテイ・ランゲージというコーナーがあって、いわゆる英語以外の主要な外国語図書が開架されている。
 その中でもっとも多いのはやはり中国語である。
 イタリア語やドイツ語など英語以外の他のヨーロッパ系言語を押しのけてナンバーワンの量を誇っている。
 なにしろ居住者の数がハンパではない。

 モスバーガーが最初に進出したのはブリスベンのサニーバンク。
 ここは東洋系といっても中国系が非常に多いところ。
 モスバーガーの狙いはまず中国系をつかまえて、というマーケテイングだったのだろう。
 このサニーバンクの近くの交通の要になるのが、ガーデンシテイ。
 ここの図書館にいくと、書物の半分が英語、そして残りの半分が中国語という、びっくりするような構成になっている。
 入って左側が中国語、右が英語になっていて、声の大きい中国人に押されて、英語系の来館者はなんだか片隅でひっそりと寂しく時を過ごしているようにすら感じられることがある。

 ゴールドコーストでもやはり中国系の勢力は強い。
 図書館案内は英語の他に中国語が作られている。
 つれションではないが、あわせて日本語案内と韓国語(ハングル)案内も作られている。
 ちなみに英語以外の他のヨーロッパ系言語の案内はない。
 ヨローッパ系言語はロシア語とギリシャ語を除けは、アルファベット系言語なのでいらないということなのかもしれない。

 圧倒的な中国語図書であるが、なら日本語はというと、少しはある。
 上記の12カ所の図書館のうち4カ所にある。
 ということは、残る8カ所にはないということになる。
 日本人がチラホラのところに日本語本をおいても無意味というわけである。
 ではこの4カ所の図書館に置かれている日本語本とは、ということになるが内容は主として娯楽本。
 大人向きのものはすべて文庫本、若干の教養向きに新書版本。
 単行本は一冊としてない。
 よってハードカバー本は幼児向きの本のみ。
 この文庫本だかここ2,3年に発行された新しいものばかり。
 その数、以前に聞いたところでは2,500冊という。
 4カ所にあるから1万冊ということになるが、内容的には2,500冊である。
 4冊とりよせて1冊づつ各図書館に配っている。
 よって、4カ所のどこへいっても同じ本が読めるということになる。
 2,500冊というのはすごい。
 スペース的には中国本と肩を並べるほどの広さをもっている。
 場所によっては王者中国本を凌駕することさえある。
 
 ひとは毎日1冊読めるだろうか。
 無理。
 さらりと読めるものもあれば、3日4日かかるものもある。
 だいたい1週間に3冊から4冊とみたほうがいいだろう。
 4冊とすると1年52週で210冊少々。
 2,500冊とすると、約10年かかることになる。
 10年間、ここの図書館で本を借りて読んでいるだけでも、ゴールドコーストでヒマつぶしができるというわけである。
 もちろん、文庫本の限界というものもあってどうしても、単行本でしか読めないモノもあるが。

 すべて文庫本、新書版本ということであるが、これ実にすばらしい発明。
 英語本をはじめとする他の書籍と比べると一目瞭然だが、まるで書籍の革命ともいえる。
 日本人にとってあたりまえのことでさほど感じないだろうが、海外でこの本の作りというか、存在というか、システムというか、そんなことを考えると、日本人というのはよほどの本好きで、エライやっちゃとおもうことしきり。
 まあ、この話は後日のことする。

 今回は、図書館に置かれている案内のパンフレットについて。
 日本語版、英語版、中国語版、ハングル版をそれぞれあげてみる。
 横長の異型版なので写真にとってみた。



● 日本語版



● 英語版



● 中国語版



● ハングル(韓国語)版
(註).韓国語の本も日本語と同じように4カ所に置かれているが、残念ながらその量は僅かである。

 このパンフレットの中から、図書館の所在地の部分を拡大してみよう。


● 中国語


● ハングル

 一般地名は固有名詞なのでアルファベット表記になっている。
 まあ、あたりまえのことなのだが。
 では、日本語ではどうなっているかというと。


● 日本語

 「モスバーガー」なのである。
 つまり、カタカナ。
 住所それ自体は郵便アドレスなのでアルファベットであるが、地域名称はカタカナで記載されているのである。
 なんと日本語というのは外国語を日本語表記できるのである。

 アメリカのことを日本語では米国と書く。
 もうひとつ「アメリカ」と書く。
 Americaの発音をカタカナで表示している。
 中国語なら「美国」でそれ以外はない(と思う)。
 読みの当て字なら Coca Cola コカコーラの中国語「可口可楽」がある。
 中国語の発音は知らないので想像になるがおそらく「コカコーラ」に近い発音なのだろう。

 もちろん、カタカナですべての音が表記できるわけではない。
 同じ音に中国では四声(あるいは六声)という高低があるというから、カタカナではとても無理。
 でも、英語のような音の大小しかないなら、そこそこちかい発音を表現できる。
 昔の英語辞書には発音記号が載っていた。
 これが難しい。
 はっきりいって、異常。
 英語の単語綴りのほかに、発音綴りも書かされて英語嫌いになった人はわんさかいる。
 でも昨今の辞書は発音部分はカタカナになっている。
 もし正しい発音を知りたければ、インターネットを開けば、英語の先生なまった英語ではなく、ネイテイブな発音がじかに聞ける。
 ろくでもない発音記号を覚えるより、はるかに正常。
 発音、つまり音は耳で聴くもので、字面で覚えるものではない。
 発音記号はインターネットのような利器のない時代に、なんとか正しい発音を知ろうとした苦肉の代替策。
 いまは代替策をとらねばならぬほど遅れてはいない。
 よって、代替策としての発音記号は不要。
 カタカナで十分。
 
 パンフレットはカタカナである。
 中国語やハングルが英文でかかざるをえないときに。
 日本語というのは、なんとも不思議なコトバである。
 ありとあらゆるものがカタカナに置き換えられる。
 それが出来るという不思議さ。
 不思議というより不可解に近い。

 最後に、ライブラリーのスタッフから。










 <まぐろの目玉> 



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2011年10月16日日曜日

オーストラリア大陸縦断ソーラーカーレース

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● ワールド・ソーラー・チャレンジのコース:シャープニュースより


 隔年で行われているのが、オーストラリア縦断ソーラーカー・レース。
 前回は確か、シャープの援助を得た東海大学チームではなかったかと記憶するのだが。
 今年のレースの出発は今日である。


2011年10月15日
http://nichigopress.jp/ausnews/world/29180/

NTからソーラー・チャレンジ発走用意

環境企業Veoliaが冠スポンサー

 北部準州(NT)のダーウィンからSA州アデレードまでの3,021kmの公道を太陽電池で走る車の長距離レース「ワールド・ソーラー・チャレンジ」は、1987年から始まり、初期には日本のホンダが連勝の勢いだったが、ホンダが抜け、同じ時期に太陽電池を供給していたNSW大学の太陽電池研究も、ジョン・ハワード保守連合政権が助成金をカットしたため、海外に流出した。
 しかし、海外では太陽電池の研究開発製品化は着々と進み、当初優勝車所要時間45時間弱、平均速度66.9km/hだった車も今では所要時間35時間弱、平均速度86.72km/hと大きく発展している(Wikipedia参照)。

 今年のベオリア・ワールド・ソーラー・チャレンジも10月16日にダーウィンから出走し、世界21か国の39チームがアデレード目指して疾走する。
 出走車の大部分は、100km/hをわずかに上回る速度で走れるが、参加チームの一つは、
 「規則が緩和されれば100km/hを越える速度で走ることも可能」
としている。
 豪語しているのは、1987年から省エネ自動車の研究を続けているVIC州メルボルンの「Aurora Vehicle Association」のアンドリス・サムソンズ会長で、
 「車自体とてつもない機械の塊。
 事実、私達の出走車Aurora Evolutionは、レース・コースで瞬発的な速度が160km/hに達する。
 技術は毎年のように向上しており、それに伴い、レース・オフィシャルは、レース参加車が、スチュアート・ハイウェイを妥当な速度で走るよう、車の電池容量、ソーラー・パネルのサイズ、ソーラー・パネルや電池に採用が許されるテクノロジーなどに厳しい制限を加えてきている。
 私達アソシエーションも、十分な予算や十分な時間があれば、制限速度をはるかに超える車を組み立てることができる」
と語っている。

 レース主催者側スポークスウーマンは、2007年以来規則を変更し、ソーラー・パネルの面積を引き下げ、車が安全速度内で走るようにしている。
 2007年以前には、NTの一般公道や主要国道には制限速度がなかった。
 しかし、2007年以降はスチュアート・ハイウェイの法定速度は130km/hに制限され、一部区間ではさらに引き下げられている。
 10月14日、参加チームは、ダーウィンのヒドゥン・バレー・レースウェイで車の調子を整えていた。
 ミシガン大学チームのレイチェル・クラマーさんは、このイベントを、
 「世界のソーラー・カー・レースの最高峰。
 私達もこのレースに集中している」
と語っている。
 イタリアのオンダ・ソラーレ・チームのメンバーは、
 「エミリア2号はサーキットでは時速80km/hしか出せなかったが、一般公道ではもっと速く走れる。
 この車は11段変速だがまだ5速までしか使っていない」
と語っている。(AAP)




2011 World Solar Challenge Coming Soon



 さて昨日の予選がちゃんとyoutubeに載っています。
 「16 回再生」というホヤホヤ。
 ちなみに前日にあたるので「Day 0」ということになっている。


2011 World Solar Challenge - Day0 qualifying  16 回再生




 では前回のニュースから。


AFPBB News 2009年10月28日 21:01
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2657523/4822508

【10月28日 AFP】
 オーストラリア北部ダーウィン(Darwin)から南部アデレード(Adelaide)まで、豪大陸を縦断する3000キロのソーラーカーレース「World Solar Challenge」で、東海大学(Tokai University)チームが28日、平均時速100キロ以上を出してトップでゴールした。

 東海大の「Tokai Challenger」号は、現地時間28日午後3時39分にゴール。
 走行タイムは29時間49分だった。

 レースは25日から4日間にわたって行われ、コースはオーストラリアの砂漠地帯を通過するものだったが、東海大チームは1回のタイヤのパンクだけでほぼ完璧な走りを見せた。
 平均時速は100.54キロで、2位との差は2時間以上もついた。

 4連勝のオランダ電力会社NUONチームを破っての優勝で、日本チームとしての勝利は1993年の「Honda Dream II」以来。

 「World Solar Challenge」は環境に配慮したソーラー技術をPRしようと1987年に始まった。
 2年に1度開催されている。(c)AFP


 詳しくはシャープのニュースから。


シャープニュース 2009年10月29日
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/091029-a.html

-シャープ製太陽電池を搭載-
世界最大級のソーラーカーレースで東海大学チームが優勝


● ゴール後の東海大学チームと「Tokai Challenger」

 シャープ製の化合物太陽電池を搭載した東海大学チームのソーラーカーが、世界最大級のソーラーカーレースで、優勝を成し遂げました。

 同チームは、10月25日にオーストラリア北部のダーウィンをスタートし、南部のアデレードまでの約3,000kmを平均時速約100kmで走破。
 10月28日14時39分(現地時間)に、2位に大差をつけてゴールしました。
 なお、同大会は10月31日まで開催され、同日表彰式が行われる予定です。

 今回、日本を代表するラリードライバーの篠塚建次郎氏をはじめとした東海大学チームの素晴らしい走行により、当社製太陽電池の性能の高さが実証されました。

<グローバル・グリーン・チャレンジの概要>

開催日程

2009年10月24日(土)~31日(土)
24日(土)公式予選
25日(日)ダーウィンをスタート
31日(土)アデレードにて表彰式
場所

オーストラリア ダーウィン~アデレード間 約3,000km
主催

South Australian Motor Sport Board(南オーストラリア州政府の付置機関)
URL

http://www.globalgreenchallenge.com.au/
<東海大学チームの概要>

 チーム名は東海大学チャレンジセンターチーム。ソーラーカーの高効率走行の研究に取り組む木村英樹教授(工学部電気電子工学科)が指導するプロジェクトチームで、本大会の遠征メンバーは学生を中心とした計19名で構成。


● オーストラリアの地を走行するシャープ製太陽電池搭載の「Tokai Challenger」

<グローバル・グリーン・チャレンジ参戦レポート>
http://www.sharp.co.jp/corporate/solar_car2009/



 さて、今年は。


ASCII 
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/053/53648/

2連覇なるか!? 
オーストラリア縦断ソーラーカーレースに参戦する東海大学のマシン『Tokai Challenger』を公開


● 優勝を狙う東海大学のソーラーカー『Tokai Challenger』

 ダーウィンからアデレードまで、オーストラリア大陸約3000キロを縦断する世界最大のソーラーカーレース『ワールド・ソーラー・チャレンジ』の2011年大会が10月16日から23日まで行なわれる。
 これに先立ち、8月24日、東海大学の参戦車両『Tokai Challenger』が公開された。
 東海大学は前回の2009年大会で優勝しており、今年の大会で2連覇を狙っている。

 『ワールド・ソーラー・チャレンジ』は、太陽電池のエネルギーだけで3000キロを走るレース。
 太陽電池を搭載した車両が、太陽光でバッテリーを充電しながら走行するため、エネルギーの消費と充電のバランスが勝敗を分けるカギとなる。

 『Tokai Challenger』は太陽エネルギーの電力変換効率の高い太陽電池と軽量で大容量なバッテリーを積む、日本の産学が連携した技術力の結晶と言えるマシンだ。

 太陽電池は住宅用にも利用されているパナソニックの『HIT太陽電池』(6平方メートル)を搭載。
 軽量でフレキシブルなため、マシンのシャシーにもフィットしやすくなっている。
 また、エネルギー変換効率は世界でもトップレベルの22パーセント、最大1.32kWの出力が可能。
 太陽エネルギーを蓄積するリチウムイオン電池はノートPCのバッテリーにも利用されているパナソニック『NCR18650A』を450本備え、太陽電池出力の3時間45分ぶんに相当する5kWhのエネルギーを蓄えられる。

 一方、マシンのシャシーはエアバス社などで航空機に使われている東レ製炭素繊維『トレカ』を採用。
 ボディーの制作はレーシングマシンのシャシーを手がける童夢カーボンマジック社の協力を得ている。
 これらにより、車体の総重量は2009年のマシンよりも20キロ軽い、140キロとなった。
 さらに、モーターはミツバ製『ブラシレスDCダイレクトドライブモーター』をはじめとする日本メーカーのパーツを組み合わせることで、バッテリーからモーター回転の変換効率を97パーセントまで引き上げている。


● 東海大学構内を滑らかにテストラン Tokai Challenger

 8月19日に秋田県で行なわれたテスト走行では、時速100キロメートルで安定走行することを確認したという。
 東海大学構内でのテスト走行では、ハイブリッドカー並の加速性能と、ブレの少ない安定した走りを見せた。
 なお、太陽光だけをエネルギーにした順光速度は90キロメートル、バッテリーも併用すれば、最高時速160キロメートルでの走行も可能だ。

 チームは、監督である東海大学工学部電気電子工学科教授の木村英樹氏を中心に学生18名で構成。
 ドライバーは、東海大学の卒業生でラリードライバーの篠塚建次郎氏のほか、東海大学の学生2名と卒業生の1名。

 レースは全42チームで争い(最終参加37チーム)、
 日本からはほか、芦屋大学など合計3チームが参加
する。
 太陽電池からシャシーまで最強の布陣で臨む『Tokai Challenger』は、日本の技術力でソーラーカー世界一を再び獲得できるのか?
 レースの様子はパナソニックのウェブページなどで公開される予定だ。
 みんなで応援しよう!


 これによると、ソーラパネルはシャープからパナソニックに代わっているようである。


世界最大級ソーラーカーレース参戦計画「東海チャレンジャー」 #DigInfo
http://www.youtube.com/watch?v=vvZPmgJGU4Q


 なにしろ、先の東日本大震災以降日本は元気がない。
 なんとか「なでしこジャパン」が踏ん張っているくらい。
 まあ、しかたがないこと。

 日本食料品店にかかげられているのが「頑張ろう日本」。
 「がんばってもらわないことにはのう!


東京ITニュース ソーラーカーと日本の省エネ技術 東海大学





芦屋大学大学チーム




 アデレード到着は21日である。
 ここ一週間ほど、どんなレースが展開されるのか。





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     結 果
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NICHIGO PRESS 2011年10月21日
http://nichigopress.jp/ausnews/world/29395/

東海大学チーム、2009年に次ぐ優勝
ワールド・ソーラー・チャレンジ・レース

 10月20日昼過ぎ、ダーウィンを出走した「ワールド・ソーラー・チャレンジ」太陽電池駆動車レースは、東海大学チームがアデレードに到着、前回2009年に次ぐ二連覇となる。
ただし、優勝チームに対しては規則違反などの審査があるので、確定はその後となる。

 2011年レースは、20か国から37チームが参加、10月16日に北部準州ダーウィンを出発。
 オーストラリア大陸を北から南に3,021kmを走破し、東海大学チームの「トーカイ・チャレンジャー2」が、20日午後1時7分(大陸中部時間帯)にSA州アデレードのアングル・ベールのフィニッシュ・ラインを踏み、優勝した。。
 同チームの記録は、32時間45分、平均時速は91km/h超となっている。

 出場各国ともそれぞれの国の技術を活用しており、東海大学チームも、車体を東レのカーボン・ファイバーで軽量化し、太陽電池はパナソニック製を使っている。
 2009年、同チームは、「トーカイ・チャレンジャー」で出場、29時間 49分、平均時速100.54km/hと、今回を上回る記録を出している。
 今回のレースで、東海大学チームはOBで、パリ・ダカール・ラリー経験者の篠塚健次郎氏がドライバーとして参加した。

 第2位はオランダのヌオン・チームで、最後のレグで雲と雨にたたられて速度が鈍り、午後2時12分(大陸中部時間帯)にゴールした。
 主催者によると、両車は接戦を演じていたが、ポート・オーガスタに到着した頃は26分の差でそれ以降に天候が大きく影響した。

 日本勢は他にも
 芦屋大学は東芝の協力で「SKY Ace V」

 沖縄県立南部工業高校生を中心とするチーム・オキナワの「レキオン」

が参加している。(AAP)




NHK ニュース  2011年10月20日 16時5分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111020/t10013397381000.html

ソーラーカーレース 東海大2連覇



 各国の若者が、最先端の技術を駆使したソーラーカーでオーストラリア大陸のおよそ3000キロを北から南に縦断するレースで、東海大学がトップでゴールし、2連覇を果たしました。

 2年に1度開かれるこのレースは、オーストラリア大陸を北から南へ数日間かけて縦断するもので、大学生を中心に20の国と地域から37チームが参加しました。
 参加者は、16日に北部のダーウィンをスタートし、途中、山火事によってレースが中断されるなどのトラブルはあったものの、前回優勝した東海大学は、2位のオランダを抑えて、日本時間の20日昼すぎ、南部アデレードにゴールし、史上3チーム目となる2連覇を果たしました。

 今回の大会では、8割以上のチームがアメリカのメーカーが製造した太陽電池を採用するなか、東海大学チームは唯一、日本のメーカーの電池を使用し、日米メーカーの太陽電池の性能の高さを競うレースとしても注目されていました。
 東海大学チームは、太陽電池の隙間を極力なくしたほか、軽量の素材を使って車体を小型化するなど、平均時速90キロを維持できるように工夫をこらして連覇を勝ち取りました。
 東海大学チームの木村英樹教授は「2連覇したことで、日本の技術の高さが本物だということを示すことができたと思う」と話していました。




産経ニュース 2011.10.21 20:03
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111021/asi11102120050007-n1.htm

豪のソーラーカーレースで芦屋大4位


● 「ワールド・ソーラー・チャレンジ」で4位と健闘した芦屋大のチーム=21日、オーストラリア・アデレード(共同)

 オーストラリア大陸を約3千キロにわたって縦断する世界最大級のソーラーカーレース「ワールド・ソーラー・チャレンジ」で、兵庫県の芦屋大のチームが21日夕、南部アデレードのゴールに4位で到着した。

 教育学部系の学生主体で臨んだ芦屋大チーム。
 代表の盛谷亨・経営教育学部教授(50)=広島県出身=は「目標の3位に一歩届かなかったが、工学系主体の大学チームが多く出場する中、健闘した」と強調。
 同大4年の海浦昌孝さん(21)は「コースが長くしんどかったけど楽しかった」と笑顔で話した。

 16日に北部ダーウィンを出発。東海大が20日に首位でゴールし、2連覇を果たした。
 日本からは沖縄県立南部工業高の生徒らのチームも出場、21日時点で暫定11位。(共同)





琉球新報 2011年10月24日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-183161-storytopic-241.html

レキオン チーム沖縄、世界へ挑戦
高校生らの挑戦、チーム沖縄13位 オーストラリア大陸縦断


● ゴールゲートをくぐり抜け、全行程を終えて喜ぶチーム沖縄のメンバーら=23日、南オーストラリア州アデレード

 【アデレード23日島袋貞治】
 オーストラリア大陸約3千キロを縦断する世界最大規模のソーラーカーレース、ワールドソーラーチャレンジ2011の最終日となる23日、南部工業高校の生徒らが中心となるチーム沖縄の「レキオン」はアデレード市内に設置されたゴールゲートを越え、全行程を終えた。

 県勢初で、大会史上初めての公立高校の生徒らによる挑戦は、太陽光による自走距離は2408キロ地点まで進み、37チーム中13位だった。

 同レースは16日に大陸北部のダーウィン市をスタート地に競われた。
 競技3日目に山火事による足止め、4、5日目に太陽光を遮る悪天候も続き、
 ゴールゲートをくぐることができたのはわずか3チームで、
多くのチームにとって厳しいレース展開となった。
 レキオンは6日目の21日、2386キロ地点で太陽光のみによる自走を断念。
 その後、トラックによる輸送と太陽光による再自走を繰り返し、アデレード入りした。

 一方で、マサチューセッツ工科大学(米国)やケンブリッジ大学(英国)などよりも上位に進出するなど奮闘した。




47ニュース 2011年10月23日
http://www.47news.jp/localnews/okinawa/2011/10/post_20111023181905.html

太陽光で走行2408キロ 
チーム沖縄「レキオン」、13位でレース終了 

 【アデレード23日島袋貞治】オーストラリア大陸を縦断するソーラーカーレース、ワールドソーラーチャレンジ2011の最終日の23日、チーム沖縄の「レキオン」はゴール地アデレード市内のフィニッシュゲートを通過し、レースの全行程を終えた。
 太陽光による走行距離は2408キロで、最終順位は13位。
 
 今大会で大陸北部ダーウィンから南部のアデレード市内まで
 全長約3000キロを完全走破したチームは、37チーム中わずか3チームで、山火事や雨など厳しい気象条件下の展開となった。



● スタートを前に、気勢を上げるチーム沖縄のメンバー(琉球朝日放送提供)




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   レース模様
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スタート風景
World Solar Challenge 2011
http://www.youtube.com/watch?v=rAevhGJ2TBA&feature=related


東海大学チーム:1:35頃
芦屋大学チーム:2:05頃
チーム・オキナワ:7:25頃




Day 1
http://www.youtube.com/watch?v=Vuktm9RTUuo&feature=related


http://www.youtube.com/watch?v=R-kowVt3a-E



Day 2
http://www.youtube.com/watch?v=QEJsWkpvWfE&feature=related


http://www.youtube.com/watch?v=olSYnWP0PzY&feature=related



Day 3
http://www.youtube.com/watch?v=wO85R9W7pE8&feature=relmfu


2011 WSC - Day3 Ti Tree, Alice Springs, Kulgera
http://www.youtube.com/watch?v=NC0i_inqjEw&feature=related




Day 4
http://www.youtube.com/watch?v=mVAP_z4Piak&feature=relmfu


2011 WSC - Day4 Coober Pedy, Glendambo
http://www.youtube.com/watch?v=GQ2WdvejT4o&feature=related




Day 5
http://www.youtube.com/watch?v=xIQfe05cxFI&feature=relmfu


2011 WSC - Day5 Port Augusta
http://www.youtube.com/watch?v=aiV7-OLIOM8&feature=related


2011 WSC - Day5 Adelaide
http://www.youtube.com/watch?v=fc0GP1C0PPE&feature=related





NICHIGO PRESS 12月号(抜粋)

ニュース解説:豪リークス

太陽に向かって走れ! 豪大陸縦断ソーラーカー・レース開催

 10月16日、夜明けと共に準備を始めた色とりどりのソーラーカーが、スタート地点となるダーウイン市内中心部のパーラメント・ハウス前に集結した。
 亜熱帯地域らしくヤシの木の間から突き刺すような光を放つ朝日が昇ると、湿気を十分過ぎるくらいに含んだ温風が頬にあたり、その場に立っているだけで額に汗がにじんできた。
 
 大陸内陸部  の砂漠地帯を1週間近くかけてひたすら走るこのレースには、世界20カ国から37チームが出場。
 日本からは前回の2009年大会優勝の神奈川の東海大学に加え、標語の芦屋大学チムの「Ashiya SkyAce V」号、そして沖縄の高校生中心の「チーム沖縄」が「レキオン」号で参戦した。

 連覇を狙う東海大学チームの「Tokai Challenger」号は、大会の規則が変更されたため、前回搭載したシャープ製の宇宙人工衛星などに使用される光学な太陽電池から、一般の住宅の屋根にも使用されるパナソニック製「HIT太陽電池」を採用。
 ノート・パソコンなどに使われるリチュウムイオン蓄電池も搭載させた。

 ボデイは太陽電池パネルの設置間隔を狭めてコンパクト化し、東レ製炭素繊維「トレカ」などを用いることで車体重量を約20キロ軽量化した。
 ほかの日本チームを含め、日本製の太陽電池を使用しているのは東海大学だけで、チームを率いる同大学工学部の木村秀樹教授は、「日本が誇るソーラー技術を世界にアピールしたい」とレース前に豊富を語った

<< 略 >>

 世界で最も過酷なソーラーカー・レースの一つと言われるだけあって、大会2日目にいきなりコースの道路脇で山火事が発生、レースが’一時強制中断されるという事態となった。
 また終盤は悪天候のため、十分な充電ができず多くのチームが途中で自力走行を断念する中、見事ゴールのアデレードにトップで到着したのは、前回優勝の東海大学チームだった。
 日本勢は芦屋大学チームが4位、高校生中心の「チーム沖縄」は、完走こそ逃したが13位と健闘した。





 <まぐろの目玉> 



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