● ワールド・ソーラー・チャレンジのコース:シャープニュースより
隔年で行われているのが、オーストラリア縦断ソーラーカー・レース。
前回は確か、シャープの援助を得た東海大学チームではなかったかと記憶するのだが。
今年のレースの出発は今日である。
『
2011年10月15日
http://nichigopress.jp/ausnews/world/29180/
NTからソーラー・チャレンジ発走用意
環境企業Veoliaが冠スポンサー
北部準州(NT)のダーウィンからSA州アデレードまでの3,021kmの公道を太陽電池で走る車の長距離レース「ワールド・ソーラー・チャレンジ」は、1987年から始まり、初期には日本のホンダが連勝の勢いだったが、ホンダが抜け、同じ時期に太陽電池を供給していたNSW大学の太陽電池研究も、ジョン・ハワード保守連合政権が助成金をカットしたため、海外に流出した。
しかし、海外では太陽電池の研究開発製品化は着々と進み、当初優勝車所要時間45時間弱、平均速度66.9km/hだった車も今では所要時間35時間弱、平均速度86.72km/hと大きく発展している(Wikipedia参照)。
今年のベオリア・ワールド・ソーラー・チャレンジも10月16日にダーウィンから出走し、世界21か国の39チームがアデレード目指して疾走する。
出走車の大部分は、100km/hをわずかに上回る速度で走れるが、参加チームの一つは、
「規則が緩和されれば100km/hを越える速度で走ることも可能」
としている。
豪語しているのは、1987年から省エネ自動車の研究を続けているVIC州メルボルンの「Aurora Vehicle Association」のアンドリス・サムソンズ会長で、
「車自体とてつもない機械の塊。
事実、私達の出走車Aurora Evolutionは、レース・コースで瞬発的な速度が160km/hに達する。
技術は毎年のように向上しており、それに伴い、レース・オフィシャルは、レース参加車が、スチュアート・ハイウェイを妥当な速度で走るよう、車の電池容量、ソーラー・パネルのサイズ、ソーラー・パネルや電池に採用が許されるテクノロジーなどに厳しい制限を加えてきている。
私達アソシエーションも、十分な予算や十分な時間があれば、制限速度をはるかに超える車を組み立てることができる」
と語っている。
レース主催者側スポークスウーマンは、2007年以来規則を変更し、ソーラー・パネルの面積を引き下げ、車が安全速度内で走るようにしている。
2007年以前には、NTの一般公道や主要国道には制限速度がなかった。
しかし、2007年以降はスチュアート・ハイウェイの法定速度は130km/hに制限され、一部区間ではさらに引き下げられている。
10月14日、参加チームは、ダーウィンのヒドゥン・バレー・レースウェイで車の調子を整えていた。
ミシガン大学チームのレイチェル・クラマーさんは、このイベントを、
「世界のソーラー・カー・レースの最高峰。
私達もこのレースに集中している」
と語っている。
イタリアのオンダ・ソラーレ・チームのメンバーは、
「エミリア2号はサーキットでは時速80km/hしか出せなかったが、一般公道ではもっと速く走れる。
この車は11段変速だがまだ5速までしか使っていない」
と語っている。(AAP)
』
『
2011 World Solar Challenge Coming Soon
』
さて昨日の予選がちゃんとyoutubeに載っています。
「16 回再生」というホヤホヤ。
ちなみに前日にあたるので「Day 0」ということになっている。
『
2011 World Solar Challenge - Day0 qualifying 16 回再生
』
では前回のニュースから。
『
AFPBB News 2009年10月28日 21:01
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2657523/4822508
【10月28日 AFP】
オーストラリア北部ダーウィン(Darwin)から南部アデレード(Adelaide)まで、豪大陸を縦断する3000キロのソーラーカーレース「World Solar Challenge」で、東海大学(Tokai University)チームが28日、平均時速100キロ以上を出してトップでゴールした。
東海大の「Tokai Challenger」号は、現地時間28日午後3時39分にゴール。
走行タイムは29時間49分だった。
レースは25日から4日間にわたって行われ、コースはオーストラリアの砂漠地帯を通過するものだったが、東海大チームは1回のタイヤのパンクだけでほぼ完璧な走りを見せた。
平均時速は100.54キロで、2位との差は2時間以上もついた。
4連勝のオランダ電力会社NUONチームを破っての優勝で、日本チームとしての勝利は1993年の「Honda Dream II」以来。
「World Solar Challenge」は環境に配慮したソーラー技術をPRしようと1987年に始まった。
2年に1度開催されている。(c)AFP
』
詳しくはシャープのニュースから。
『
シャープニュース 2009年10月29日
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/091029-a.html
-シャープ製太陽電池を搭載-
世界最大級のソーラーカーレースで東海大学チームが優勝
● ゴール後の東海大学チームと「Tokai Challenger」
シャープ製の化合物太陽電池を搭載した東海大学チームのソーラーカーが、世界最大級のソーラーカーレースで、優勝を成し遂げました。
同チームは、10月25日にオーストラリア北部のダーウィンをスタートし、南部のアデレードまでの約3,000kmを平均時速約100kmで走破。
10月28日14時39分(現地時間)に、2位に大差をつけてゴールしました。
なお、同大会は10月31日まで開催され、同日表彰式が行われる予定です。
今回、日本を代表するラリードライバーの篠塚建次郎氏をはじめとした東海大学チームの素晴らしい走行により、当社製太陽電池の性能の高さが実証されました。
<グローバル・グリーン・チャレンジの概要>
開催日程
:
2009年10月24日(土)~31日(土)
24日(土)公式予選
25日(日)ダーウィンをスタート
31日(土)アデレードにて表彰式
場所
:
オーストラリア ダーウィン~アデレード間 約3,000km
主催
:
South Australian Motor Sport Board(南オーストラリア州政府の付置機関)
URL
:
http://www.globalgreenchallenge.com.au/
<東海大学チームの概要>
チーム名は東海大学チャレンジセンターチーム。ソーラーカーの高効率走行の研究に取り組む木村英樹教授(工学部電気電子工学科)が指導するプロジェクトチームで、本大会の遠征メンバーは学生を中心とした計19名で構成。
● オーストラリアの地を走行するシャープ製太陽電池搭載の「Tokai Challenger」
<グローバル・グリーン・チャレンジ参戦レポート>
http://www.sharp.co.jp/corporate/solar_car2009/
』
さて、今年は。
『
ASCII
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/053/53648/
2連覇なるか!?
オーストラリア縦断ソーラーカーレースに参戦する東海大学のマシン『Tokai Challenger』を公開
● 優勝を狙う東海大学のソーラーカー『Tokai Challenger』
ダーウィンからアデレードまで、オーストラリア大陸約3000キロを縦断する世界最大のソーラーカーレース『ワールド・ソーラー・チャレンジ』の2011年大会が10月16日から23日まで行なわれる。
これに先立ち、8月24日、東海大学の参戦車両『Tokai Challenger』が公開された。
東海大学は前回の2009年大会で優勝しており、今年の大会で2連覇を狙っている。
『ワールド・ソーラー・チャレンジ』は、太陽電池のエネルギーだけで3000キロを走るレース。
太陽電池を搭載した車両が、太陽光でバッテリーを充電しながら走行するため、エネルギーの消費と充電のバランスが勝敗を分けるカギとなる。
『Tokai Challenger』は太陽エネルギーの電力変換効率の高い太陽電池と軽量で大容量なバッテリーを積む、日本の産学が連携した技術力の結晶と言えるマシンだ。
太陽電池は住宅用にも利用されているパナソニックの『HIT太陽電池』(6平方メートル)を搭載。
軽量でフレキシブルなため、マシンのシャシーにもフィットしやすくなっている。
また、エネルギー変換効率は世界でもトップレベルの22パーセント、最大1.32kWの出力が可能。
太陽エネルギーを蓄積するリチウムイオン電池はノートPCのバッテリーにも利用されているパナソニック『NCR18650A』を450本備え、太陽電池出力の3時間45分ぶんに相当する5kWhのエネルギーを蓄えられる。
一方、マシンのシャシーはエアバス社などで航空機に使われている東レ製炭素繊維『トレカ』を採用。
ボディーの制作はレーシングマシンのシャシーを手がける童夢カーボンマジック社の協力を得ている。
これらにより、車体の総重量は2009年のマシンよりも20キロ軽い、140キロとなった。
さらに、モーターはミツバ製『ブラシレスDCダイレクトドライブモーター』をはじめとする日本メーカーのパーツを組み合わせることで、バッテリーからモーター回転の変換効率を97パーセントまで引き上げている。
● 東海大学構内を滑らかにテストラン Tokai Challenger
8月19日に秋田県で行なわれたテスト走行では、時速100キロメートルで安定走行することを確認したという。
東海大学構内でのテスト走行では、ハイブリッドカー並の加速性能と、ブレの少ない安定した走りを見せた。
なお、太陽光だけをエネルギーにした順光速度は90キロメートル、バッテリーも併用すれば、最高時速160キロメートルでの走行も可能だ。
チームは、監督である東海大学工学部電気電子工学科教授の木村英樹氏を中心に学生18名で構成。
ドライバーは、東海大学の卒業生でラリードライバーの篠塚建次郎氏のほか、東海大学の学生2名と卒業生の1名。
レースは全42チームで争い(最終参加37チーム)、
日本からはほか、芦屋大学など合計3チームが参加する。
太陽電池からシャシーまで最強の布陣で臨む『Tokai Challenger』は、日本の技術力でソーラーカー世界一を再び獲得できるのか?
レースの様子はパナソニックのウェブページなどで公開される予定だ。
みんなで応援しよう!
』
これによると、ソーラパネルはシャープからパナソニックに代わっているようである。
『
世界最大級ソーラーカーレース参戦計画「東海チャレンジャー」 #DigInfo
http://www.youtube.com/watch?v=vvZPmgJGU4Q
』
なにしろ、先の東日本大震災以降日本は元気がない。
なんとか「なでしこジャパン」が踏ん張っているくらい。
まあ、しかたがないこと。
日本食料品店にかかげられているのが「頑張ろう日本」。
「がんばってもらわないことにはのう!」
『
東京ITニュース ソーラーカーと日本の省エネ技術 東海大学
』
『
芦屋大学大学チーム
』
アデレード到着は21日である。
ここ一週間ほど、どんなレースが展開されるのか。
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結 果
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『
NICHIGO PRESS 2011年10月21日
http://nichigopress.jp/ausnews/world/29395/
東海大学チーム、2009年に次ぐ優勝
ワールド・ソーラー・チャレンジ・レース
10月20日昼過ぎ、ダーウィンを出走した「ワールド・ソーラー・チャレンジ」太陽電池駆動車レースは、東海大学チームがアデレードに到着、前回2009年に次ぐ二連覇となる。
ただし、優勝チームに対しては規則違反などの審査があるので、確定はその後となる。
2011年レースは、20か国から37チームが参加、10月16日に北部準州ダーウィンを出発。
オーストラリア大陸を北から南に3,021kmを走破し、東海大学チームの「トーカイ・チャレンジャー2」が、20日午後1時7分(大陸中部時間帯)にSA州アデレードのアングル・ベールのフィニッシュ・ラインを踏み、優勝した。。
同チームの記録は、32時間45分、平均時速は91km/h超となっている。
出場各国ともそれぞれの国の技術を活用しており、東海大学チームも、車体を東レのカーボン・ファイバーで軽量化し、太陽電池はパナソニック製を使っている。
2009年、同チームは、「トーカイ・チャレンジャー」で出場、29時間 49分、平均時速100.54km/hと、今回を上回る記録を出している。
今回のレースで、東海大学チームはOBで、パリ・ダカール・ラリー経験者の篠塚健次郎氏がドライバーとして参加した。
第2位はオランダのヌオン・チームで、最後のレグで雲と雨にたたられて速度が鈍り、午後2時12分(大陸中部時間帯)にゴールした。
主催者によると、両車は接戦を演じていたが、ポート・オーガスタに到着した頃は26分の差でそれ以降に天候が大きく影響した。
日本勢は他にも
芦屋大学は東芝の協力で「SKY Ace V」、
沖縄県立南部工業高校生を中心とするチーム・オキナワの「レキオン」
が参加している。(AAP)
』
『
NHK ニュース 2011年10月20日 16時5分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111020/t10013397381000.html
ソーラーカーレース 東海大2連覇
各国の若者が、最先端の技術を駆使したソーラーカーでオーストラリア大陸のおよそ3000キロを北から南に縦断するレースで、東海大学がトップでゴールし、2連覇を果たしました。
2年に1度開かれるこのレースは、オーストラリア大陸を北から南へ数日間かけて縦断するもので、大学生を中心に20の国と地域から37チームが参加しました。
参加者は、16日に北部のダーウィンをスタートし、途中、山火事によってレースが中断されるなどのトラブルはあったものの、前回優勝した東海大学は、2位のオランダを抑えて、日本時間の20日昼すぎ、南部アデレードにゴールし、史上3チーム目となる2連覇を果たしました。
今回の大会では、8割以上のチームがアメリカのメーカーが製造した太陽電池を採用するなか、東海大学チームは唯一、日本のメーカーの電池を使用し、日米メーカーの太陽電池の性能の高さを競うレースとしても注目されていました。
東海大学チームは、太陽電池の隙間を極力なくしたほか、軽量の素材を使って車体を小型化するなど、平均時速90キロを維持できるように工夫をこらして連覇を勝ち取りました。
東海大学チームの木村英樹教授は「2連覇したことで、日本の技術の高さが本物だということを示すことができたと思う」と話していました。
』
『
産経ニュース 2011.10.21 20:03
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111021/asi11102120050007-n1.htm
豪のソーラーカーレースで芦屋大4位
● 「ワールド・ソーラー・チャレンジ」で4位と健闘した芦屋大のチーム=21日、オーストラリア・アデレード(共同)
オーストラリア大陸を約3千キロにわたって縦断する世界最大級のソーラーカーレース「ワールド・ソーラー・チャレンジ」で、兵庫県の芦屋大のチームが21日夕、南部アデレードのゴールに4位で到着した。
教育学部系の学生主体で臨んだ芦屋大チーム。
代表の盛谷亨・経営教育学部教授(50)=広島県出身=は「目標の3位に一歩届かなかったが、工学系主体の大学チームが多く出場する中、健闘した」と強調。
同大4年の海浦昌孝さん(21)は「コースが長くしんどかったけど楽しかった」と笑顔で話した。
16日に北部ダーウィンを出発。東海大が20日に首位でゴールし、2連覇を果たした。
日本からは沖縄県立南部工業高の生徒らのチームも出場、21日時点で暫定11位。(共同)
』
『
琉球新報 2011年10月24日
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-183161-storytopic-241.html
レキオン チーム沖縄、世界へ挑戦
高校生らの挑戦、チーム沖縄13位 オーストラリア大陸縦断
● ゴールゲートをくぐり抜け、全行程を終えて喜ぶチーム沖縄のメンバーら=23日、南オーストラリア州アデレード
【アデレード23日島袋貞治】
オーストラリア大陸約3千キロを縦断する世界最大規模のソーラーカーレース、ワールドソーラーチャレンジ2011の最終日となる23日、南部工業高校の生徒らが中心となるチーム沖縄の「レキオン」はアデレード市内に設置されたゴールゲートを越え、全行程を終えた。
県勢初で、大会史上初めての公立高校の生徒らによる挑戦は、太陽光による自走距離は2408キロ地点まで進み、37チーム中13位だった。
同レースは16日に大陸北部のダーウィン市をスタート地に競われた。
競技3日目に山火事による足止め、4、5日目に太陽光を遮る悪天候も続き、
ゴールゲートをくぐることができたのはわずか3チームで、
多くのチームにとって厳しいレース展開となった。
レキオンは6日目の21日、2386キロ地点で太陽光のみによる自走を断念。
その後、トラックによる輸送と太陽光による再自走を繰り返し、アデレード入りした。
一方で、マサチューセッツ工科大学(米国)やケンブリッジ大学(英国)などよりも上位に進出するなど奮闘した。
』
『
47ニュース 2011年10月23日
http://www.47news.jp/localnews/okinawa/2011/10/post_20111023181905.html
太陽光で走行2408キロ
チーム沖縄「レキオン」、13位でレース終了
【アデレード23日島袋貞治】オーストラリア大陸を縦断するソーラーカーレース、ワールドソーラーチャレンジ2011の最終日の23日、チーム沖縄の「レキオン」はゴール地アデレード市内のフィニッシュゲートを通過し、レースの全行程を終えた。
太陽光による走行距離は2408キロで、最終順位は13位。
今大会で大陸北部ダーウィンから南部のアデレード市内まで
全長約3000キロを完全走破したチームは、37チーム中わずか3チームで、山火事や雨など厳しい気象条件下の展開となった。
』
● スタートを前に、気勢を上げるチーム沖縄のメンバー(琉球朝日放送提供)
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レース模様
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『
スタート風景
World Solar Challenge 2011
http://www.youtube.com/watch?v=rAevhGJ2TBA&feature=related
東海大学チーム:1:35頃
芦屋大学チーム:2:05頃
チーム・オキナワ:7:25頃
』
『
Day 1
http://www.youtube.com/watch?v=Vuktm9RTUuo&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=R-kowVt3a-E
Day 2
http://www.youtube.com/watch?v=QEJsWkpvWfE&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=olSYnWP0PzY&feature=related
Day 3
http://www.youtube.com/watch?v=wO85R9W7pE8&feature=relmfu
2011 WSC - Day3 Ti Tree, Alice Springs, Kulgera
http://www.youtube.com/watch?v=NC0i_inqjEw&feature=related
Day 4
http://www.youtube.com/watch?v=mVAP_z4Piak&feature=relmfu
2011 WSC - Day4 Coober Pedy, Glendambo
http://www.youtube.com/watch?v=GQ2WdvejT4o&feature=related
Day 5
http://www.youtube.com/watch?v=xIQfe05cxFI&feature=relmfu
2011 WSC - Day5 Port Augusta
http://www.youtube.com/watch?v=aiV7-OLIOM8&feature=related
2011 WSC - Day5 Adelaide
http://www.youtube.com/watch?v=fc0GP1C0PPE&feature=related
』
『
NICHIGO PRESS 12月号(抜粋)
ニュース解説:豪リークス
太陽に向かって走れ! 豪大陸縦断ソーラーカー・レース開催
10月16日、夜明けと共に準備を始めた色とりどりのソーラーカーが、スタート地点となるダーウイン市内中心部のパーラメント・ハウス前に集結した。
亜熱帯地域らしくヤシの木の間から突き刺すような光を放つ朝日が昇ると、湿気を十分過ぎるくらいに含んだ温風が頬にあたり、その場に立っているだけで額に汗がにじんできた。
大陸内陸部 の砂漠地帯を1週間近くかけてひたすら走るこのレースには、世界20カ国から37チームが出場。
日本からは前回の2009年大会優勝の神奈川の東海大学に加え、標語の芦屋大学チムの「Ashiya SkyAce V」号、そして沖縄の高校生中心の「チーム沖縄」が「レキオン」号で参戦した。
連覇を狙う東海大学チームの「Tokai Challenger」号は、大会の規則が変更されたため、前回搭載したシャープ製の宇宙人工衛星などに使用される光学な太陽電池から、一般の住宅の屋根にも使用されるパナソニック製「HIT太陽電池」を採用。
ノート・パソコンなどに使われるリチュウムイオン蓄電池も搭載させた。
ボデイは太陽電池パネルの設置間隔を狭めてコンパクト化し、東レ製炭素繊維「トレカ」などを用いることで車体重量を約20キロ軽量化した。
ほかの日本チームを含め、日本製の太陽電池を使用しているのは東海大学だけで、チームを率いる同大学工学部の木村秀樹教授は、「日本が誇るソーラー技術を世界にアピールしたい」とレース前に豊富を語った
<< 略 >>
世界で最も過酷なソーラーカー・レースの一つと言われるだけあって、大会2日目にいきなりコースの道路脇で山火事が発生、レースが’一時強制中断されるという事態となった。
また終盤は悪天候のため、十分な充電ができず多くのチームが途中で自力走行を断念する中、見事ゴールのアデレードにトップで到着したのは、前回優勝の東海大学チームだった。
日本勢は芦屋大学チームが4位、高校生中心の「チーム沖縄」は、完走こそ逃したが13位と健闘した。
』
<まぐろの目玉>