2011年9月30日金曜日

5年で260ドルは絶対に高い!

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● 5年更新したビザの控え


 永住ビザの期限が切れるので移民局へ更新にいった。
 すると、この看板。



 「ゴールドコースト地区のオフィスは6月末日をもって閉鎖されました」
 閉鎖!
 移転ではなく、閉鎖。
 ということは、どういうこと。
 インターネットでやれということ?
 もし、インターネットがなかった、あるいは操作できなかったらどうなる。
 インターネットに触れない人は永住者とみなさない!
なんてことはないとは思うが。

 帰ってきてウエブサイトに入る。
 やはり、インターネットのみ。
 もしいやなら、ブリスベンのオフィスまで出向け、という。
 なんという乱暴な。
 
 とりあえ、専門的にわかりにくい単語をよけつつ何とか登録して出力させたのが上のコピー。
 以前は下のように「AUSTRALIA VISA」と書いてあるシールをパスポートに貼りつけたのだが、それがなくなって、移民局のコンピュータに登録すればそれでok。



 必要なときはパスポートと登録番号を提示すれば、コンピュータから検索結果が得られる仕組み。
 コンピュータによるのデータベース化が進んだ今日では当たり前のことかもしれない。

 ここまではよかったが。
 その費用はなんと260ドル。
 たった5年の有効期限で260ドルはどう考えてもぼったくりだろう。
 コンピュータ化するということは、人件費がいらないのだ。
 猛烈に安くなっていいはずだ。
 が、モーレツに高い。

 そこでだ、腹立ちまぎれに昨今の物価高とオーストラリア経済の危機的状態を書いてやろうと思ったのだが。
 やめることにします。
 なにしろ「お世話になったこの国に、***石鹸」ではありませんが、後ろ足で砂をかけるようなことは、したくありませんので。
 「鉄と石油と天然ガスの埋まる大地」に乗って幸せにのんびり暮らしている国民ですから他人がとやかく言うことではないのです。
 でも、本当は書きたいのです。
 ぶくぶく腹ばっかり大きくしないで、働け!
 
 
 思うにこれからの医療は老人病と肥満ですね。
 と思うと、オーストラリアの未来は明るい。
 少々、腹いせで。
 年度落ちの安いHDのコンパクトデジカメを買おうと思っていたのだが。
 丸々消えた。





 <まぐろの目玉> 



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2011年9月27日火曜日

リボーン Reborn::ミスター・ビーンの007(ジョニー・イングリッシュ)

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● 映画館のパンフレット


 今週のエンターテイメントはとういうと「リボーン」。
 主演はミスター・ビーン。

 ミスター・ビーンをテレビではじめてみたときは笑い転げた。
 再放送のときは、チャンネルoff。
 面白くない、からではない。
 「怖い」のだ。
 内容はコメデイーだが、ここまでやるとホラーになる。
 人は常識の通じない世界には恐怖する。
 とんでもないことが次から次へと繰り出されてくる。
 一度みて内容を知っているだけに、たまらなくこのホラーが怖いのだ。
 予見できない次の行動というのは、見る側の理性を混乱させる。
 よって、再放送は見ないことにした。
 その影響か、映画もみていない。
 怖いから。

 この映画はご存知のとおりイギリス情報局「MI7」のエージェントの役。
 「ジョニー・イングリッシュ」はWikipediaに載っていた。


 ジョニー・イングリッシュ(Johnny English)は2003年に公開されたイギリスのコメディ映画。
 主演のローワン・アトキンソンがおとぼけスパイ「ジョニー・イングリッシュ」を演じ、陰謀をたくらむフランス人実業家「パスカル·ソパージュ」の手からドジを踏みながらもイギリスを守る。
 007シリーズのパロディとなっており、同シリーズの制作スタッフも制作に携わっている。
 また2011年には続編であるジョニー・イングリッシュ・リボーン(仮)が公開予定となっている。

注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
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 イギリスの諜報機関MI7に所属するドジな諜報員ジョニー・イングリッシュ。
 映画冒頭から彼のミスで他の諜報員が死んでしまい、残るは彼だけになってしまう。
 やむなく上司のペガサスは彼とその部下ボフに、展示会でイギリス王室の王冠を守る任務に就かせる。
 しかし、やはりドジなジョニーは王冠を盗まれてしまう。
 犯人を追うも失敗。

 一方、イギリス王室と遠い血縁関係にあるフランス人実業家、パスカル・ソパージュ。
 刑務所ビジネスで名を上げた彼は自分がイギリス国王になり、国を乗っ取り国中を自社の刑務所にし利益を得る陰謀をたくらむ。
 彼はニセの戴冠式をして国王になるべく、王冠を盗んでいたのだ。
 パスカルが怪しいとにらみ、アジトのビルに忍びこんだジョニーらは陰謀に気付き、同じくパスカルを追うインターポールのローナと出会う。
 パスカルの本国フランスへ乗り込み、陰謀を阻止しようとしたジョニーとローナだったがやはり間抜けなミスでパスカルに捕まってしまい牢屋の中へ。
 その間にもニセ戴冠式の準備は進む。
 からくも牢屋から抜け出したジョニー達はニセ戴冠式の会場へ。
  ジョニー達は、戴冠する寸前に王冠を取り戻し、パスカルの陰謀を公にし、無事祖国を守ることができた。




 ● 日豪プレスの案内

 その続編を今日見てきたわけである。
 「ストレスでお疲れの人にはオススメ」とあったので出かけていったのである。
 下は予告編。





@nifty 映画
http://blog.movie.nifty.com/blog/2011/06/post-f680.html



 “ミスター・ビーン”ことローワン・アトキンソンがドジな“MI7”諜報員に扮したヒットコメディ『ジョニー・イングリッシュ』の続編『ジョニー・イングリッシュ・リボーン/Johnny English Reborn』が、2011年10月7日にイギリスで公開されることが決まった

 続編にはアトキンソンに加え、『300<スリーハンドレッド>』のドミニク・ウェストや『X-ファイル』のジリアン・アンダーソン、ドラマ『ザ・ホワイトハウス』のトビー・ジーグラー広報部長ことリチャード・シフ、『007/ダイ・アナザー・デイ』のロザムンド・パイクらが登場。
 さらに“5代目ジェームズ・ボンド”こと、ピアース・ブロスナンも出演しているようだ。

 監督は『理想の結婚』のオリヴァー・パーカーで、アトキンソンも製作に参加した。
 脚本は前作に引き続きウィリアム・デイヴィスと、『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』のハーミッシュ・マッコールが担当している。

 『ジョニー・イングリッシュ・リボーン』の日本での公開日は未定だ。




 まだセリフを十分聞き取れないので長い独白のある映画はどうもいただけない。
 映画は映像でないと。
 セリフの長いのはラジオでやればいい。
 セリフでストーリーを作るのは映画の邪道。
 俳優の無能。
 ミスター・ビーンはその点は楽。
 演技で人をひきつける能力はやはり演技派として申し分ない。
 なにしろ、ミスタービーンはセリフなしだったから。

 火曜日はヒマ曜日で映画館は安くなる。
 11時の朝一番なら通常20人入っていればいいほう。
 が、今日は違った。
 50人近く入っていた。
 7割方は子ども。
 今、ここは春休みなのである。

 近々、日本でも公開されると思うが、終わったら字幕がでる。
 だが、そこで席をたたないように。
 ちょっとばかりのパフォーマンスが残っている。
 それを紹介しておこう。
 この程度なら著作権に触れることもないでしょう。





 ちなみに「リボーン」だが、再生あるいは生きかえる、の意。
 なにしろ途中で主人公は死んでしまうのだ。
 ピーと脳波がストップする。
 それが突如、回復する。
 リボーンするのだ。
 ウン、なんともいい加減!




 <まぐろの目玉> 

 まぐろの目玉より、「ビーンの目玉」の方がよかったかな。





【なんともいい加減な1年2カ月後のニュース】


ロケットニュース 2012年11月21日
http://rocketnews24.com/2012/11/21/268962/

【衝撃】あのMr.ビーンが突然の引退宣言!
 / ネットの声「ただただ悲しい」

 「現代のチャップリン」とも称される、イギリスのコメディ『Mr.ビーン』。
 1990年にテレビに初登場し、瞬く間に世界の人気者に。
 日本でもブームを巻き起こした。

 イギリス代表のキャラクターとなった “Mr.ビーン” は、2012年ロンドンオリンピックの開会式にスペシャルゲストとして登場。
 白髪になったビーンに年月を感じたものの、開会式では世界中を笑いに包みこみ、誕生より20年以上たっても色あせない面白さ見せてくれた。

 だが、11月に入り、そのMr.ビーンがなんと引退を示唆しているというのである。

 Mr.ビーンの引退を報じたのはテレグラフなどイギリス各紙だ。
 ビーン演じる俳優・ローワン・アトキンソンさんが直接語ったのだという。
 今回の「引退」はローワンさんが俳優業を引退するのではななく、「Mr.ビーン」を演じるのをやめるということだそうだ。

 ローワンさんはビーン卒業の理由として、ビーンは商業的な成功を収めたものの「50代になって子どもっぽいことをするのが悲しくなったから」と語っている。
 また、Mr.ビーンの印象が強すぎて、イメージから脱却できないことも気にしていたという。
 
 このニュースにイギリスのネットユーザーは以下のようにコメントしている。

「そんな……すごく面白いのに」
「ただただ悲しい」
「ビーンは不滅!私も子ども時代に大好きだったし、今、私の子どもも大好きだよ」
「彼が言っていることもわかるけど……」
 
また、日本でも

「ええええええ!?」
「悲しいこと言わないでよ」
「好きだったのでさみしいです。久々にみようかしら」
「うーん、残念」
「ロンドンオリンピックが見納めだったのかぁ」

などと引退を惜しむ声が上がっている。
 
 確かに、ロンドンオリンピックで見せたパフォーマンスは素晴らしかった。
 Mr.ビーンの健在っぷりに「また新作が見られるかも」と期待したファンも少なくない。
 それだけに今回の引退ニュースは衝撃的である。

 なお、ローワンさんは、今後はコメディではなくシリアスな役柄を演じていきたいとしているそうだ。

 イギリスでは、ローワンさんの映画での演技が好評。
 ネットでも「ローワンの演技はセクシーでとても良かった」、「彼はビーン以外をやらせても素晴らしい俳優」との声が上がっている。
 Mr.ビーンの姿が見られなくなるのは残念以外の何物でもないが、今後のローワンさんの活躍に期待したい。

参照元:Telegraph(英語)

 ロンドンオリンピックでのMr.ビーン

http://www.youtube.com/watch?v=CwzjlmBLfrQ&feature=player_embedded


  こういうことあると思う。
 例えば渥美清は「フーテンの寅さん」で人気がでて、ドップリハマってしまった。
 そこを抜け出せないで終わった。
 フーテンの寅さんのイメージを壊せなくなってしまったためである。
 それを「よしと」するか、Mr.ビーンのように「いや」とするかは俳優の心の問題。
 難しい判断である。
 この『ジョニー・イングリッシュ』シリーズもMr.ビーンの延長上にあり
 「もし、Mr.ビーンが007だったら」
というコメデイである。
 はたして、本当にMr.ビーンはMr.ビーンをやめることができるのだろうか。



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2011年9月25日日曜日

ジュニヤ・マスターシェフ:トップ20人へ

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 さて、今日から「Junior MasterChef」の新シリーズが始まりました。
 なにしろこの番組、オーストラリアで圧倒的な人気である「マスター・シェフ」のコドモ版。
 小学生(12歳)までを対象にしている。
 各地域からえらばれた50人のジュニヤから20人に絞り込むのが今回の内容。
 3日にわたって放送されます。

 今日はまず5人が選ばれました。 
 番組の頭の部分を少々。






 公式サイトは下記になります。
ジュニヤ・マスターシェフ公式サイト

 この番組はテレビ放映が終わるとすぐにインターネットに配信されます。
 ニュースは同時配信ですが、製作番組は少しずれるようです。
 テレビとインターネットの違いは、テレビが番組製作であり、インターネットが番組配信というすみわけが今後とも進んでいくのでしょう。
 テレビは放送しっぱなしですが、インターネットはいつでも視聴できるということになると、テレビ界も相当な構造改革が求められることになってきそうな予感がしています。 


[9月25日]
 では9月25日分をインターネットで視聴してください。
Full Episodes::25/sep/2011放送分


[9月26日]
 9月26日で計13人が選ばれました。

Full Episodes::26/sep/2011放送分
http://www.masterchef.com.au/video.htm?movideo_m=132148&movideo_p=45843
http://www.masterchef.com.au/video.htm?movideo_m=132149&movideo_p=45843
http://www.masterchef.com.au/video.htm?movideo_m=132150&movideo_p=45843
http://www.masterchef.com.au/video.htm?movideo_m=132151&movideo_p=45843
http://www.masterchef.com.au/video.htm?movideo_m=132152&movideo_p=45843
http://www.masterchef.com.au/video.htm?movideo_m=132153&movideo_p=45843





[10月02日]
 10月02日の放送で7人が選ばれ、トップ20人が出揃いました。

 この日の審査員にはオーストラリア最高要人、ジュリア・ギラード連邦首相が参加しています。
 テーマは「ケーキ」。









 最後の最後の課題は「パスタ」。
 残り3つの席を目指して苛烈な戦いが行われました。




 出揃った20人を紹介しましょう。

● ジュニヤ・マスターシェフ トップ20人
 後列右から4人目の「AYA」が日系人で唯一残りました。



Full Episodes::02/oct/2011放送分
http://www.masterchef.com.au/video.htm?movideo_m=133151&movideo_p=45844
http://www.masterchef.com.au/video.htm?movideo_m=133152&movideo_p=45844
http://www.masterchef.com.au/video.htm?movideo_m=133153&movideo_p=45844
http://www.masterchef.com.au/video.htm?movideo_m=133154&movideo_p=45844
http://www.masterchef.com.au/video.htm?movideo_m=133155&movideo_p=45844




AYA
http://www.masterchef.com.au/video.htm?movideo_m=132716&movideo_p=45857







 <まぐろの目玉> 



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2011年9月20日火曜日

ワン公、風呂屋へ行く?

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 一体これは何のオマジナイであろうか。
 ワン公が桶をもって銭湯にいくという感じではない。
 ワン公がご主人を待って、フロ屋の前で待っているとか。
 でもそれでは、置かれているオケの謎が解けない。
 場所はどこかというと、ここ。



 昼間のこと。
 銭湯の裏木戸とか。
 いや住宅の裏手。
 さらに言えば、近くに銭湯があるとは思えない場所。
 温泉が出るとか。
 そんなはずはない。
 左の土手下は小川でカルガモが泳いでいる。

 この桶は賽銭箱だったりして。
 いや、中にちゃんと水が入っているのです。
 タオルもかけてあるし。
 それに人っこ一人通らないうらさびれた路。
 


 やはり謎である。




 <まぐろの目玉> 



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2011年9月18日日曜日

2011 ゴールドコースト マルチカルチュラル フェステイバル(Ⅱ)

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● 墨絵実演


 日本人グループのパフォーマンスを。
 やはりこれがいい。
 和太鼓。
 なにしろ、この街には自前の和太鼓演奏集団がいるのである。
 それだけだって何となく日本の文化の香りがしてくるから不思議である。

 まずはこのシーンから。



 ステージの前で肩掛けの太鼓を叩いている方、うまいですよね。
 そう、和太鼓のプロの奏者。
 日本から招待したとのこと。
 神奈川馬匠という方。
 インターネットを検索してみる。


Profile SB09
http://www.runbini.com/profile_sb09.htm

神奈川 馬匠(かながわばしょう)
 大阪出身。
 和太鼓集団天鼓(現OSAKA打打打団天鼓)の創設に参加。
 中心メンバ-として11年間所属する。
 関西国際空港開港式典・大阪なみはや国体開会式・大阪ドームオープニングセレモニー等、和太鼓奏者として、国内外を問わず様々なイベントや、ライブコンサートで活躍。
 幅広い音楽活動を展開する。
 1992-93「和太鼓一路」の欧州ツアーに参加。
 ヨーロッパ各地60数カ所で公演。
 ニュージーランド:マオリ族との日本初文化交流に参加。
 また、日本・ポルトガル友好450周年記念公演、大阪府・上海市友好提携15周年記念公演、大阪府・フランスヴァルドワーズ県友好10周年記念式典等、外国でのイベントにも多数参加。
 1998「officeダマル」を設立。稽古場を奈良県御杖村に移す。
 自然の中に身を置き、自らの音楽パワーの発信源として、和太鼓音楽の方向性を探り続けている。


 では、この方の大太鼓を。
 5分半の熱演です。


 
 アカチャンを抱いたお母さんが席を立ち、代わって男性がその席につき、時に他のステージからのパフォーマンスが流れてきたりでせわしないですが、後半はじっくり聞けます。
 すばらしい。

 ゴールドコースト和太鼓チーム「絆」の演奏を。



 メモリーの交換をしたため、次のビデオは後半部のみ。




 琴の演奏をバックに墨絵作画の実演があった。
 が、これも「メモリーの残量がありません」で途中でアウト。
 4GBを3枚もっていったが、1枚を車の中に置き忘れて、取りにいっても間に合わない。
 やっぱり16GBが欲しい。


 








 <まぐろの目玉> 




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2011 ゴールドコースト マルチカルチュラル フェステイバル(Ⅰ)

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● 2011 Gold Coast Multicultual Festival


 昨年は霧雨模様で、2,30分もいないで帰ってきた。
 が、今回は逆にこの時期では珍しいほどの暑さ。
 出演者はフーフーである。
 普段は飲まないのだが、今回だけは着いてすぐに2ドルでミネラルウォーターを買って、喉を潤しながらの見学である。

 このイベントは数年前に始まったが、最初は5ドルの駐車料金をとってやった。
 だが、その割には盛り上りに欠けていた。
 ために、その後は市役所の庭でささやかにということになった。
 もちろん、駐車料金徴収も撤廃。

 なにしろ参加者が少ない。
 マルチカルチュアルと銘打つわけなら各民族のコミニテイーの参加が期待されていいわけだが、ヨーロッパ系はまるっきりそっぽを向いてしまっている。
 しかたがないので、ジャパン・ソサイアテイ(日本人会)がメインスポンサーといった形になって運営されることになってしまった。
 ために、出し物ステージはメインとワークショップのほかにジャパニーズ・ビレッジとなった。
 ジャパニーズ・ステージでは踊りから古武道まで出突っ張りで何かイベントをやるから、日本人にとっては、楽しくで面白くていいが。
 だが、これでは見た目まるでジャパンフェステイバルで、それに各民族が応援協賛という形で出し物を演じるといった塩梅に思えてしまう。
 たとえば、2009年のパンフを見てみよう。


 
 左側に「Japanese Village」と「 Saudi Villege」の2つがある。
 この2つがコミュニテイスポンサー。
 サウジ・ビレッジだがテントがあるだけで数人のアラビア人がいるだけ。
 別に何のパフォーマンスも行われていない。
 ではこのサウジアラビアのスポンサーとは誰か。



 「スチューデント・クラブ」つまり「留学生学生会」。
 単におそらく寄付スポンサーなのだろう。

 さほどに哀しいマルチカルチュアル・フェステイバルだが、今年は強力な助人が現れた。
 「ゴールドコースト韓国人会」である。
 



 韓国人会の参加により、ジャパニ-ズ・ビレッジは「アジアン・ビレッジ」へと名称が変更することになった。
 ここでは、日本人と韓国人のパフォーマンスが交代で一日みられるというわけである。

 では、アジア人最大の移住人口を誇る肝心要のチャイニーズ・コミュニテイはどうなっているのか。
 参加したのは「法輪功」である。
 でもこれたしか中国当局からは反政府組織に指定されていると思うが。
 つまり、チャイニーズ・コミュニテイはこのフェステイバルにはヨーロッパ各国とおなじようにそっぽを向いているというわけ。



 法輪功の後に演じられた中国「Lion Dance」を。


● 中国舞踊


 今回のパフォーマンスの中で、ナンバーワンをあげたいのが「上を向いてあるこう」
 ミュージックカフェのテントでやっていたので、きれいに頭から撮ることができなかった。



 こういう文化的催し物でもポリスが出張ってきている。
 日本なら警察官が会場をウロウロされたら興ざめになってしまうのだが。
 ここの警官、屋台のテントいって
 「スシ、スリー」
というから驚き桃の木ポリスの気ある。
 今日はイベントが大きいのでポリス的パフォーマンスで騎馬警察が出ていた。








 <まぐろの目玉> 




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2011年9月11日日曜日

ゴールドコースト・フィルハーモニック・オーケストラ

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● Gold Coast Philharmonic Orchestra


 昨夜はアートセンターで行われたゴールドコースト・フィルハーモニック・オーケストラを聴きに行った。
 などと書くと、知性に富み、上品で高尚な趣味をもち、芸術センスに溢れているかのように思えるから不思議である。
 生まれ育ちもガサツで、そんなことにはまる無縁の生活をしている。
 
 ちょくちょく映画を見にいくのでアートセンターの顧客データベースには名前が記録されていて、シーズンになると季節の案内パンフレットが送られてくる。
 が、めったに行かない。
 ただ今回のは日豪プレスのイベント案内にそれが載っていた。
 どんなものか話のタネにと覗いてみたのである。



 シャンペンとカナッペ付きである。
 シャンペンというのは甘ったるいサイダーアルコールだと思っているのでもともとあまり飲まない。
 それにこのところ体調を崩し禁酒している。
 そのせいかグラス一杯のシャンペンがいやに腹に染みこんでいった。

 カナッペだが、3種類。
 まずはピザ生地のような上にカイワレを敷いてサーモンの切り身が出る。
 次は春巻きもどきとミニミートパイ。
 そして三番目はサーモン・ロール(寿司のサーモン巻き)である。
 日本語新聞に載っているので、さぞ日本人が多いのではと思われるかもしれないが、これはあくまで地元民のコンサート。
 会場は小ホール。



 観客は250人ほどか。
 そのなかに東洋人は20名もいないだろう。
 日本人はというと、せいぜい十人少々といったところ。
 そういう来場者に対してカナッペにサーモンがふんだんに出てくるという不思議。
 それも、生身でそのまま出てきたり、のり巻きでである。
 果たして普通のオーストラリアンが生魚を食えるのか?
 と、いう疑問が出てくる。

 この国、肥満に悩まされている。
 国家を上げてのダイエット作戦が進行している。
 「いわく、肉をやめて魚を食え」
 お料理番組には、いかにして魚を食べるかの工夫が目白押し。
 マックをはじめてとするファーストフードがいかに健康に悪いかを名指しで糾弾しているが、そんなことしても、一度身についたテイストはそう簡単に消えはしない。
 それに、マックなどのフーストフードがなかったらどこへ行ったらよいのか、そのお手軽な代替レストランがない限り、絶対的に無理なキャンペーン。
 日本ならラーメン屋、日本蕎麦屋を筆頭に大衆食堂からファミレスまで、いくらでも種類豊富な食事店が軒を並べているのだが。

 それはともかく、いまここでは
 「魚を食べよう」
という合唱が起こっているわけで、その影響だろう、サーモンが出てくるのは。
 でもすごいよね。
 あたりまえに生魚が出てくる世の中になってきている。
 ちなみに、オーストラリアンがなんとか食べられる魚身はサーモンのみであるが。

 下がコンサートのパンフレッット。





 プログラムを載せておきます。



 20分のインターバルを挟んで前後2回の演奏会。
 実質、1時間くらい。

 オープニングはバッハ。



 現代曲でウエストサイドストーリー。



 エンデイングはアイルランド民曲。


 最後に感想を書かないといけない。
 ポツンと一瞬、日頃とちがった時空間に落ち込んだ
ようだった。 





 <まぐろの目玉> 



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2011年9月7日水曜日

色いろ、鳥どり

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 ついでに、いろいろな鳥を。


 まずは「カルガモ・ファミリー」もどきを。


● ウッドダック:Australian Wood Duck

 幹線沿いの公園で。
 公園といっても単なる原っぱ。
 カモの親子が合わせて15羽。
 つまりヒヨコは13羽になる。
 当初は15羽いた。
 ヒヨコがこれほどに成長しているのに、欠けたのは2羽とはめずらしい。
 歩道から数メートルほどの距離。
 あまり、警戒心を持たない鳥類。
 駆けていけば、2,3羽のヒナは捕まえられます。



 鳥が巣立ちするときとは飛べるときになります。
 しかし、カモ類は飛べないまま巣立ちする。
 よって、ひょこひょこ歩くことになる。
 当然、外敵にやられる。
 生存確率は50%から60%くらい。
 ということは、7羽から9羽が成鳥になれれば御の字。
 外敵のエサとなる分の見越して余計に産卵するのがこの鳥の生態系。

 この手の鳥は日本では「カルガモ」
 こちたにもカルガモはいます。
 でも、ファミリーで散歩に出かけるこの鳥はカルガモではなくて「タテガミガン
 「カモ:鴨」ではなくて「ガン:カリ:雁」です。
 違いはクチバシの形状による。
 英語ではどちらも「Duck:ダック」
 この鳥の正式名称は「Australian Wood Duck」

 大陸中央部をのぞいて、全土に生息する鳥ですから都市部では繁殖期には必ず出会える愛らしいファミリーです。



[追].半月ほどたった9月23日現在でヒナは3羽減り、11羽のファミリーになっています。
 この場所から1kmほどクリークを下ったところで見たウッドダックのファミリーを。
 なんと3羽、一人っ子である。
 残りは?
 ネコかイヌかモズか、あるいは人間にやられたか?
 ツチノコはカモは食べません。





 ファミリーの次は兄妹。
 昔、相当に古い昔、確か「欽ちゃんのどこまでやるの」だと思ったが、そこで唄われた歌が「メダカの兄妹」。




● クロガオミツスイ:Noisy Miner


  すずめの兄妹が 電線で
  大きくなったら 何になる
  大きくなったら タカになる
  大きくなったら ペンギンに

  チュンチュン    チュンチュン    チュンチュ~~ンチュンチュン
  チュンチュン    チュンチュン   チュンチュン   チュン
  チュンチュン    チュンチュン    チュンチュ~~ンチュンチュン
  チュン    チュンチュン    チュンチュン   チュンチュン   チュン

  だけど 大きくなっても
  すずめはすずめ チュンチュン




 こちらは「マイナー三兄弟」

 そういえば「ダンゴ三兄弟」というのもあった。

 串にささって だんご だんご
 3つならんで だんご だんご 
 しょうゆぬられて だんご だんご
 だんご3兄弟

 春になったら 花見 花見
 秋になったら 月見 月見
 一年とおして 
 だんご だんご
 だんご3兄弟 だんご







 ペアだと親子。
 レインボーロリキート。
 野鳥園にいくと餌付けで集まってくる鳥。
 色艶もよく綺麗だが、さわがしい。
 「Noisy Lorikeet」のほうがあっているかも。






 いやしいのがこの鳥。
 世にコカツーがアーナッツのビスケットを食べている姿くらい様にならないものはない。
 このビスケットはきっと、ウールワースのホームブランドだと思う。






 かくも慣れ慣れしく人をバカにする鳥はいない、と言われるのがワグテイル(ヨコフリオウギビタキ)。







 最後はこの方。
 一人孤独の似あう鳥。
 セリフだとこれがいい。

 古いやつだとお思いでしょうが、
 古いやつほど新しいものを欲しがるものでございます。
 クッカッカッー



● ワライカワセミ:Laughing Kookaburra

 通称「クカバラ(クッカバラ)」
 略称「グズ」「ドンカン」「ヌケ作」「アタマデッカチ」「三頭身」



 でも、本当はとても可愛いのです。





 <まぐろの目玉> 




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2011年9月6日火曜日

妖精鳥:Fairy-Wren

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● ルリオーストラリアムシクイ:Superb Fairy-Wren




 「ツチノコはいや、爬虫類は大嫌い」という人も多いでしょう。

 今回は美しき妖精鳥を。
 「フェアリーレン
 ちょうど繁殖期にあたるせいか、小さな水路際の茂みで群れています。
 妖精鳥は3種類いますが、この鳥がもっともポピラーで、目をこらすと容易に見つけ出すことができます。
 朝方なら散歩道で、チュンチュンと行き交っています。

 尻尾をピンとたてて、その動きは実に俊敏で、キュート。
 はじめての出会いなら、あまりの可愛らしさに息をのんでしまうほど。
 オスメスで色彩模様が違い、オスが実に華やか。
 比べるとメスは茶一色でジミー。
 そのせいか、一夫多妻、乱交です。
 オスにとってはうらやましいのですが、残念なことにメスがちょっとジミなのでどっこいどっこいかな。
 オスの華やかさは捕食の対象になりやすく、おそらくそのため生態系に欠損が出ているのではないかと思われます。
 それを補うための一夫多妻、乱交を選択して、オスとメスの個体数のバランスを調整しているのでしょう。


● ちょっと長いです、4分強あります。

 なを、個人的感想を述べると、この鳥が「可愛らしさナンバーワン」だと思います。 
 





 <まぐろの目玉> 




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2011年9月5日月曜日

中古市場 :3兆円規模

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● ブートセール



NICHIGO PRESS  2011年9月5日

気の利いた国民は古物を売って小遣いに
誰でも一家に要らない物が$3,000超

 誰でも、「なんでこんな物を買ったんだろう?」と自分で不思議に思うほど不要なガラクタが生活空間を占めていると感じるものらしい。
 しかし、気の利いたオーストラリア国民は、セコハンの不要品を売り払って生活空間を節約すると共に年間平均$2,500の小遣いを得ているという数字が出た。

 これは、9月5日に発表されたオーストラリアのクラシファイド(三行広告)ウエブサイト「ガムトゥリー・オーストラリア」の調べで、今や過半数を超える国民が、インターネットを使って「セコハン経済」に関わっており、オーストラリア全国の総額で130億ドルの巨大経済になっている。
 「ガムトゥリー」の世論調査では、83%の人がセコハンを買うと答えており、売る方も1人年平均$2,431(約20万円)を稼いでいるとされた。
 しかし、この報告書では、「もっと大きなセコハン経済のチャンス」がすぐそこにあるとしている。
 調査の数字をまとめた結果、どんなオーストラリア人でも家の中に不要品がごろごろしており、その総額は$3,772(約30万円)にもなり、全国総額では430億ドル(約3兆5千億円)になる。

 投資アドバイザーのスコット・ペープ氏は、
 「生計費が上昇しており、オーストラリア国民は、持ち金の使途について慎重に考えるようになっている。
 最近の報告では、国民が金を使わなくなったとしているが、この報告ではその神話が覆され、国民は今も金を使っているが、賢い使い方になっただけ」
としている。
 この調査は、18歳から64歳までの1,008人を対象に実施され、セコハン経済にもっとも熱心なのが団塊の世代で、年間$2,998(約25万円)を稼いでいる。
 また、稼ぎ頭はY世代で、$3,024を稼ぎ、もっとも苦手なのはX世代で稼ぎ高はわずか$1,534だとしている。
 また、品目別では書籍がもっとも盛んで、ついで衣料、履き物、アクセサリーの順。(AAP)

 今、世界中でネット販売が流行っている。
 これにクレームをつける人もいる。
 ネット販売では少量ならタックス(税)がかかっていないので、それが小売業者を圧迫しているという論理である。
 ここで売られているものにロクなものはない。
 何しろ製造業がほぼ存在していないという産業構造。
 日常品はほぼ輸入。
 よってどこへいっても同じものが店頭に並んでいる。
 輸入元が同じなら結果はそうなってしまう。
 店の違いとは僅かな値段の違いでしかないというわけである。
 となれば、どうしてもいいものは直接海外から買いたいと思うのが心理。
 そこで個人のインターネット商法がはやり、それが小売業の売上を落としているというわけである。

 ここではお金が動けばなんでも「GST:グッズ・サービス税」がかかる。
 生鮮食料品のみ無税。
 税率は10%。
 でも、税金がかからない商法がある。
 それがガレージセール、あるいはブートセールである。
 ガレージセールというのは個人で行うもの。
 これをまとめてグループや地域でやるのをブートセール。

 なでこれには税金がかからないか。
 なぜなら、新品を買ったときにすでにタックスを払っているから。
 中古品市場3兆円。
 流行るわけである。
 ちなみに、カントリーマーケットというのは税金がかかることがある。
 新品を売っている場合があるから。

 昔の日本には中古品市場などなかった。
 中古本などはなにかかび臭くて手がでなかったものだ。
 しかし、バブルがはじけた以降、この市場が急激に力をつけてきた。
 ブックオッフなどではそれで商売をしている。
 高度成長期は新品市場。
 高度成熟期は中古市場。
 そうなるのが当たり前のこと。

 「経済成長、経済成長」などと掛け声をかけている連中はわかっていてやっている。
 もはや、日本は経済成長をメインに据える産業構造はもっていない。
 なにしろ、輸出入の経済に占める比率は15%前後だという。
 これでは、経済成長を声え高に叫ぶほうがおかしい。
 というより、円高を利用して、海外企業の買収のほうが産業的には成り立つはずである。
 でも、建前上で経済発展を口にしないといけないような雰囲気が周りにある。
 そのうち、それも薄らいでいくとは思うが。


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2011年9月3日土曜日

ツチノコ:その翌日

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● つちのこ


昼時のことである。
さて昼食と思って食卓を前にして、庭を何気なく見たら、
アレー!
おかしいな、昨日引越ししたばかりではないか、
もう帰ってきたのか。
新居が見つからなかったのか。
敷金が高すぎたか。
それとも忘れ物をとりに来たのか。
庭に出てみる。

これ、昨日去っていったツチノコ「とろい」ではない。
尻尾が長い。
ということはツガイの片割れか、それとも親子か。
いや、とろいが引っ越したというウワサが広まり、その巣を狙っての新参者かもしれない。

名前をつけておこう。
「のそり」でいいだろうか。
「どこへ行くんだ、どこへ」と叫んでも答えるわけがない。

黒い箱をどけて、さらなる写真を撮ってもいいのだが。
それより、昼食にしよう。

住みたかったら、勝手に住んでいいよ
が、
でもネエ、隣に黒猫ヤマトがいるよ


この住宅地の一画はツチノコの名産地になっている。
はじめはこのビデオから始まりました。

http://www.youtube.com/watch?v=856ZMcmp-Ko&feature=related


おそらく、モービルフォンのカメラで撮ったのでしょう、画素数が少ないため、画像がちらついている。

それ以降、発見者が相次ぎ動画を公開したため、著名な名産地になってしまったのです。



● スノコの下を狙うツチノコの敵:黒猫ヤマト





【 9月10日 】
あれから一週間程たった。
庭に出ようとしたらコンクリートのタタキでひなたぼっこをしている。
やはり居着いたのかな。
が、何か違う。
やたらとスマートなのだ。
もしかして子ども。
ということは、先の2匹はツガイか?
スノコの下で産卵し、子育てしたのだろうか。
スノコを上げてみればわかることだが、面倒だからやらない。
 折角のおもしろ想像をデジタル化することもない。
名前は「コドモ」にする。
もしかしてコドモが2匹いたりして?
 つちのこ名産地なのだからしかたあるまい。


★.土曜日の夜はほとんどアップロードできない。
   タイムアウトエラーになってしまう。
   これまでの経験では日曜日は朝早くか午後がすいている。
   午前中は不可。
   日本ではどうなのだろうか。
   ここのインターネット回線は一世代前といっていいほどのものだから。


 黒箱の下に潜ったので開けてみる。
 スマートだとツチノコらしくない。
 やはり、腹の周りが出ていないと。
 ツチノコというのは肥満トカゲの蔑称かも。



 もとに戻す。
 しばらくして覗いたら、胴体の下半分が箱の外に出ていた。
 今度は下半身の日向ぼっこでもしているのだろうか。



 でも、3匹もツチノコを飼うことになろうとは。

 黒猫ヤマトが我が家の庭を断りもなく徘徊するのは、もしかしたらこのツチノコの数のせいかもしれない。


【 9月20日 】
ツチノコの日なーたぼっこ。



 








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2011年9月2日金曜日

ツチノコ:つちのこ

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 我が家では「つちのこ」を飼っています。

 これは知っている人のみ知っている秘密です。
 名前は「とろい」です。
 トロイの木馬のトロイではなく、平仮名の「とろい」です。
 動きがゆったり緩慢なので付けた名前です。
 一般的にはトカゲ・ヘビ属のものはシャープな動きをするものですが、このツチノコに関しては例外のようです。
 アングロサクソン系の肥満DNAを受け継いでいるせいではないかという説もあります。

 その「とろい」がサッシの向こうから、「ちょっと来てくれ」と呼びにきました。



 話を聞くと、最近となりで飼われている黒猫「ヤマト」が我が家の庭をホームグランドのごとく徘徊し、天気のいい日はテラスのコンクリートの上で寝そべっているとのことである。
 スノコの下を寝ぐらにしているので、ヤマトにやられることはないが、自由が奪われて生活が脅かされているという。
 いろいろ思案の末に、引越しすることにしたので、挨拶にきたのだという。
 律儀なヤツである。



 この国ではツチノコをペットにしている家庭も多いと聞く。
 この動物、非常に飼い易いらしく、素人向とのこと。
 なにしろ動きがとろいから誰にでも捕まえられる。



 でも我が家では無理。
 土足厳禁で、おまえさんの退化した小さな足に合うようなスリッパはどこへいっても手に入りそうもないからな。
 まあ「元気にやんなよ」といって見送った。 



 折角の住み心地のいいフルサトを捨てねばならぬかと、名残惜しそうにズルズルと足取りも重く去っていったが。
 「オイ、そっちはヤマトのいる家じゃないのか





 「とろい」写真集














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