● つちのこ
昼時のことである。
さて昼食と思って食卓を前にして、庭を何気なく見たら、
アレー!
アレー!
おかしいな、昨日引越ししたばかりではないか、
もう帰ってきたのか。
もう帰ってきたのか。
新居が見つからなかったのか。
敷金が高すぎたか。
それとも忘れ物をとりに来たのか。
庭に出てみる。
これ、昨日去っていったツチノコ「とろい」ではない。
尻尾が長い。
ということはツガイの片割れか、それとも親子か。
いや、とろいが引っ越したというウワサが広まり、その巣を狙っての新参者かもしれない。
名前をつけておこう。
「のそり」でいいだろうか。
「どこへ行くんだ、どこへ」と叫んでも答えるわけがない。
「どこへ行くんだ、どこへ」と叫んでも答えるわけがない。
黒い箱をどけて、さらなる写真を撮ってもいいのだが。
それより、昼食にしよう。
「住みたかったら、勝手に住んでいいよ」
が、
「でもネエ、隣に黒猫ヤマトがいるよ」
この住宅地の一画はツチノコの名産地になっている。
はじめはこのビデオから始まりました。
『
http://www.youtube.com/watch?v=856ZMcmp-Ko&feature=related
』
おそらく、モービルフォンのカメラで撮ったのでしょう、画素数が少ないため、画像がちらついている。
それ以降、発見者が相次ぎ動画を公開したため、著名な名産地になってしまったのです。
● スノコの下を狙うツチノコの敵:黒猫ヤマト
【 9月10日 】
あれから一週間程たった。
庭に出ようとしたらコンクリートのタタキでひなたぼっこをしている。
やはり居着いたのかな。
が、何か違う。
やたらとスマートなのだ。
もしかして子ども。
ということは、先の2匹はツガイか?
スノコの下で産卵し、子育てしたのだろうか。
スノコを上げてみればわかることだが、面倒だからやらない。
折角のおもしろ想像をデジタル化することもない。
名前は「コドモ」にする。
もしかしてコドモが2匹いたりして?
つちのこ名産地なのだからしかたあるまい。
★.土曜日の夜はほとんどアップロードできない。
タイムアウトエラーになってしまう。
これまでの経験では日曜日は朝早くか午後がすいている。
午前中は不可。
日本ではどうなのだろうか。
ここのインターネット回線は一世代前といっていいほどのものだから。
黒箱の下に潜ったので開けてみる。
スマートだとツチノコらしくない。
やはり、腹の周りが出ていないと。
ツチノコというのは肥満トカゲの蔑称かも。
もとに戻す。
しばらくして覗いたら、胴体の下半分が箱の外に出ていた。
今度は下半身の日向ぼっこでもしているのだろうか。
でも、3匹もツチノコを飼うことになろうとは。
黒猫ヤマトが我が家の庭を断りもなく徘徊するのは、もしかしたらこのツチノコの数のせいかもしれない。
【 9月20日 】
ツチノコの日なーたぼっこ。
<まぐろの目玉>
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