2011年9月11日日曜日

ゴールドコースト・フィルハーモニック・オーケストラ

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● Gold Coast Philharmonic Orchestra


 昨夜はアートセンターで行われたゴールドコースト・フィルハーモニック・オーケストラを聴きに行った。
 などと書くと、知性に富み、上品で高尚な趣味をもち、芸術センスに溢れているかのように思えるから不思議である。
 生まれ育ちもガサツで、そんなことにはまる無縁の生活をしている。
 
 ちょくちょく映画を見にいくのでアートセンターの顧客データベースには名前が記録されていて、シーズンになると季節の案内パンフレットが送られてくる。
 が、めったに行かない。
 ただ今回のは日豪プレスのイベント案内にそれが載っていた。
 どんなものか話のタネにと覗いてみたのである。



 シャンペンとカナッペ付きである。
 シャンペンというのは甘ったるいサイダーアルコールだと思っているのでもともとあまり飲まない。
 それにこのところ体調を崩し禁酒している。
 そのせいかグラス一杯のシャンペンがいやに腹に染みこんでいった。

 カナッペだが、3種類。
 まずはピザ生地のような上にカイワレを敷いてサーモンの切り身が出る。
 次は春巻きもどきとミニミートパイ。
 そして三番目はサーモン・ロール(寿司のサーモン巻き)である。
 日本語新聞に載っているので、さぞ日本人が多いのではと思われるかもしれないが、これはあくまで地元民のコンサート。
 会場は小ホール。



 観客は250人ほどか。
 そのなかに東洋人は20名もいないだろう。
 日本人はというと、せいぜい十人少々といったところ。
 そういう来場者に対してカナッペにサーモンがふんだんに出てくるという不思議。
 それも、生身でそのまま出てきたり、のり巻きでである。
 果たして普通のオーストラリアンが生魚を食えるのか?
 と、いう疑問が出てくる。

 この国、肥満に悩まされている。
 国家を上げてのダイエット作戦が進行している。
 「いわく、肉をやめて魚を食え」
 お料理番組には、いかにして魚を食べるかの工夫が目白押し。
 マックをはじめてとするファーストフードがいかに健康に悪いかを名指しで糾弾しているが、そんなことしても、一度身についたテイストはそう簡単に消えはしない。
 それに、マックなどのフーストフードがなかったらどこへ行ったらよいのか、そのお手軽な代替レストランがない限り、絶対的に無理なキャンペーン。
 日本ならラーメン屋、日本蕎麦屋を筆頭に大衆食堂からファミレスまで、いくらでも種類豊富な食事店が軒を並べているのだが。

 それはともかく、いまここでは
 「魚を食べよう」
という合唱が起こっているわけで、その影響だろう、サーモンが出てくるのは。
 でもすごいよね。
 あたりまえに生魚が出てくる世の中になってきている。
 ちなみに、オーストラリアンがなんとか食べられる魚身はサーモンのみであるが。

 下がコンサートのパンフレッット。





 プログラムを載せておきます。



 20分のインターバルを挟んで前後2回の演奏会。
 実質、1時間くらい。

 オープニングはバッハ。



 現代曲でウエストサイドストーリー。



 エンデイングはアイルランド民曲。


 最後に感想を書かないといけない。
 ポツンと一瞬、日頃とちがった時空間に落ち込んだ
ようだった。 





 <まぐろの目玉> 



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