● BAGGUSE 月刊バグースマガジン11月号
『
NICHIGO PRESS 2011年11月8日
http://nichigopress.jp/ausnews/world/30274/
四半期貿易黒字、記録的な額に
月でも史上5番目の規模
2011年第3四半期のオーストラリアの貿易黒字が史上最大の額に達した。
同四半期の貿易黒字は73億ドルを記録し、2011年第2四半期を16%上回っている。
クレーグ・エマーソン貿易相は、
「輸出部門は、今年初めの水害やサイクロンによる、輸出減を十分に埋め合わせる輸出額を記録した。
オーストラリア経済が、世界経済混乱や豪ドル高にも十分耐えられる底力を持っていることを証明した」
と語っている。
11月8日に発表された新データは、2011年9月の財貨とサービスの貿易黒字が26億ドルに達しており、2011年2月に水害とサイクロンのためにわずかな貿易赤字になったのを除き、それ以降7か月にわたって毎月貿易黒字を記録している。
また、記録としては過去5番目の規模の貿易黒字になっている。
その声明の中で、エマーソン大臣は、
「国内輸出部門は、このアジアの世紀にアジア経済のめざましい成長に実にうまく対応している」
と述べている。
日本、韓国、中国という東アジア3か国向けの輸出は過去12か月に24%以上という成長ぶりで、
日本への輸出は19%上昇、
韓国が26%上昇、
中国向け輸出はなんと32%も上昇
している。(AAP)
』
世が不景気だというのに、この国だけは謳歌している。
でも不動産事情は悪いし、モノは売れていないし、生活レベルの実感は不景気。
ここの会計年度は7月から6月まで。
よって6月は年度末になるいわゆる「セール」が行われる。
この時期に買うと安く手に入るがさらに安くなるのは7月。
年度末セールで売れ残ったものを投げ売りする。
何しろ生活用品はすべてといっていいほど輸入。
賃金が高すぎて、モノづくりは世界に太刀打ちできない。
すべてのものが輸入ということは、季節が回ると次のシーズンのものを仕入れないといけない。
ためにストックして来年に回すなんて悠長なことはいっていられない。
なんでもいいから売り切れ、少しでもお金を集めて次のシーズンものを買い入れないないといけない。
が、不景気。
売れない。
よって、今年はなんと8月までこのセールがズレこんでいた。
まあ、不景気なことおびただしい。
モノは作らず、資源の輸出で食っていかれるのがラッキーカントリーの底力。
というより地下力(じげじから)。
すべての富は地面の下から湧き出てくる。
いいよね和風表現なら、温泉に浸っている間にお金がたまる、のだから。
日本のように地上で汗水流してモノを作っているのとは全く質が違う。
「努力しないでお金が入る方法」ってなわけ。
そしてみんながおいしい物を食べて、肥満対策をしている。
モスバーガーさんよ、食べても食べても太らないバーガーは作れないかね。
売れると思うが。
何しろ、「ジャパン」それだけで、「ヘルシーとクール」がひっついてくるのだ。
クールジャパンは「安全」標語だが、
「ヘルシージャパンはオーストラリアを救う」
つまり救済標語。
「愛は地球を破滅させる」が、ヘルシーは人類を救うはずだ。
愛によって戦争が起こり、ヘルシーによって救済される。
神は愛と言う名の憎しみを与え、ヘルシーと言う名の浄財を与えた。
勝手なおしゃべりだとおのれ自身も思うのだが。
地面の上で生きているかぎり、ラッキーでいられる豊かな国に感謝しないといけない。
明日は大丈夫。
明後日も大丈夫。
ずーっとズーっと大丈夫。
なんたってラッキーカントリーだもん。
『
ロイター 2011年 11月 2日 15:40 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK801589820111102
豪4大銀の通年利益は15%増の見通し、ウェストパック銀4─9月期は過去最高益
[シドニー 2日 ロイター]
オーストラリア第3位の銀行であるウエストパック銀行は、2日発表した下半期(4─9月)決算で過去最高益を記録した。
欧米の銀行が業績不振に悩むなか、豪4大銀行の通年の純利益総額は前年比15%増の約250億米ドルにのぼる見通しとなった。
オーストラリアのほか、シンガポールや中国などの一部銀行でも好決算が発表されている。
ウェストパックの下半期のキャッシュ利益は、前年同期比7%増の31億3000万豪ドル(32億米ドル)となり、予想と一致。不良債権処理費の減少が主な要因だった。
通年利益は過去最高の63億豪ドルとなった。
通年の減損費用は4億6300万豪ドル。
下半期の正味の金利利ざやは2.21%で上半期から4ベーシスポイント拡大。
同行は8%増となる0.80ドルの配当を宣言した。
AMPキャピタル・インベスターズの投資戦略責任者、シェーン・オリバー氏は
「オーストラリアの銀行は世界の銀行と比較して堅実だ」
と指摘。
世界的な金融危機の引き金となった不良資産に対する豪銀のエクスポージャーがわずかであることに触れ、
「力強い経済にあり、規制と管理が非常に行き届いた銀行は、成功の要素を備えている」
と語った。
ウェストパック幹部が今回の決算について記者団に説明した際、ユーロ圏危機への言及はほとんどなかった。
オーストラリアの銀行は、資金調達先を欧米の資本市場に大きく依存している。
ただ、ホールセール市場での豪銀の資金調達コストは2008─09年の世界的危機前の10倍に膨らんだものの、資金ひっ迫の兆しは今のところ見られない。
他の豪銀と同様に国内の預金基盤を拡大してきたウェストパックは、必要とあれば、今後1年間、海外資本市場から資金を調達しなくても事業を継続できるとしている。
オーストラリアの4大銀行であるウェストパック、ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)、コモンウェルス銀行(CBA)、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は、ホールセール資金調達の約40%を欧米の債券市場に依存する。
ただ業績は好調で、国内最大手のNABは先週、下半期のキャッシュ利益が17%増加したと発表。
第2位のCBAも8月発表の下半期決算で過去最高益を記録している。
第4位のANZも3日の決算発表で増益が予想されており、4大銀行を合わせた2011年純利益は、前年比15%増の241億7000万豪ドル(249億米ドル)となる見通し。
豪銀にとって
唯一の懸念材料は、国内の融資の伸びが5%と20年ぶりの低水準
にあることだ。
消費者は支出よりも節約に励み、企業は支出に慎重な姿勢を続けている。
』
庶民は節約に励み、生活を切り詰めているのに、あいも変わらず銀行はせっせと儲けている。
ここの保険会社と銀行は利益のぼったくり。
なぜ、メスが入らないのか、実に不思議なのだが。
ノープロブレム、ここはラッキーカントリーよ。
『
NICHIGO PRESS 2011年11月11日
http://nichigopress.jp/ausnews/economy/30427/
ヨーロッパ、不況に陥没必至との予想
トニー・アボット保守連合リーダ-もまた、11月10日、ロンドンのシンク・タンクの小さな集まりで発言、
「オーストラリアは資源ブームの終わりにも備えなければならない。
オーストラリアは、中国の地下資源ブームによって世界の経済的荒波から守られることもある。
しかし、これが人類史上初の終わりなき鉱業ブームと期待するのは非現実的だ」
としている
』
でも、ラッキーカントリーでない部分も多くあるようです。
やはり不況の風は吹いているようで、儲かっているのは金融会社と、それに資源会社ばかりのようです。
『
NICHIGO PRESS 2011年11月14日
http://nichigopress.jp/ausnews/news/30521/
親3人に1人が子供に適切な食事を与えず
豊かなオーストラリアの隠れた貧困
豊かな地下資源をテコに世界不況の荒波を乗り切り、国民一人あたりの所得では世界でも上位に入るオーストラリアだが、所得格差が大きいことでも世界有数で、先進国でも有数の教育や疾病率の地域的格差を招いている。
11月14日付ニューズ・リミテッド系紙が掲載している調査で、オーストラリアの親の3人に1人が、子供に適切な食事を与えていないという結果が出ている。
同紙報道によると、3人に1人の親は、生活費の上昇で最低限の生活必需品購入さえ切り詰めなければならない状態で、過去1年間に家族に十分な食事を用意しなかったことがあると答えている。
1,000人以上を対象とした調査では、75%の人が、ショッピング・リストから食料その他の必要品目を除外しなければならないことがあったと答えている。
しかも、除外される食料品目には、肉、果物、パンなどもっとも基本的な食品まで含まれていた。
しかも、60%以上の人が、
「家族に食べさせるのに十分な金がないと心配しなければならないことが時々ある」
と答えている。
福祉団体は、
「この調査結果は、今年になって、厳しい経済困窮に見舞われている国民世帯が増えていることを示すもの」
と語っている。(AAP)
』
<まぐろの目玉>