● 鎖骨のコブ
「恥ずかしながら、我が肉体である」
こむら返りの写真でも撮ろうと思ったが、どうみたところで筋肉が硬直した姿を写真にしたところで、普段とどう違うかは伝わってこない。
それに代わる面白そうな体部はないかと思って考えて出てきたのが、これである。
左の鎖骨の下のコブ。
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鎖骨というのは肩に平行な骨。
その下あたりにばかでかい瘤がある。
写真でわかるように結構な大きさである。
触るとグリグリする。
痛くはない。
回虫博士なら、ここにたくさんのサナダムシが冬眠しているとか何とかいいそうであるが。
なんでこんなところに瘤があるのか?
そこでインターネットで調べてみた。
痛風のときもこむら返りのときも簡単に検索できた。
が、今回ばかりは何もみあたらない。
「鎖骨のコブ」とか「鎖骨のマメ」とかで調べているがナシ。
分かりやすのは画像だろうと思ってオープンしてにたが、それらしいものはまるで載っていない。
さて、これは何でしょう?
いにしえのメモリーです。
20年弱ほど昔のこと、日本にいたときにいっとき弓打ちに凝ったことがある。
右腕は矢を引き、左腕は弓を押し出す。
矢を引いた腕はそこで止める。
でも押し出す左腕は止まることを知らずにさらにさらに押し出される。
矢が放たれるまでこの押し出しが続く。
よって、弓というのは左腕の絶えることのないストレスのスポーツといえる。
結果として、このプレッシャーを支える肩下の筋肉がどんどん発達して、こんな形になってしまったというわけである。
言い換えればこれ力瘤である。
まあ、仕方がないことなのだが。
が、である。
あれから20年弱。
ここで弓を引くことはなくなってしまったが、このコブは消えない。
ここの筋肉を使うことはまったくない。
でも消えない。
肉体は骨ガラに近くなっているのに、どういうわけかこのコブだけはしつこく残っている。
ここで先生はアッサリこう言っている。
「会に入ったなら、弓手はそのまま的に向かって押してゆくだけ」
いとも簡単に言うが、既に押し切っているのに更に押していくとはどういうことか。
こいつが、とてつもなく大変。
そこで鎖骨に力瘤ができるというわけなのだが。
この先生の左腕肘は下に下がっているように見える。
私には押し切っていないように思えるのだが。
ビデオの先生は鎖骨の下に瘤はあるのだろうか。
もしないとしたら、おそらくないだろうが、私は
押す力で弓を引いていた
ことになる。
そうだから左腕はまっすぐに伸び切ってしまう。
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<<おまけ>>を追加
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2004年にフジテレビ系列で「ヤングシナリオ大賞」と銘打って脚本を募集し、大賞に選ばれた作品を映像化。
2012年1月にアップロードされました。
冬空に月は輝く
http://www.youtube.com/watch?v=iYxLuSU8x2E&feature=relmfu
http://www.youtube.com/watch?v=znxgrx7tEZA&feature=relmfu
http://www.youtube.com/watch?v=kSgc6W3wfDU&feature=relmfu
<まぐろの目玉>