● 7%が危機ラインだという
『
NICHIGO PRESS 2011年11月28日
http://nichigopress.jp/ausnews/world/31318/
OECD、経済刺激策発動の再準備を予告
ヨーロッパ財政危機が再び深まれば
日本は膨大な財政赤字で経済刺激策も難しく、すでに金利ゼロに近い状態では通貨政策も発動できないが、11月28日には、経済協力開発機構(OECD)が、
「もし、ヨーロッパの国家負債危機が悪化するようなことがあれば、政府が経済刺激策を講じなければならない」
と警告した。
今週中にもウエイン・スワン財相が中期予算展望を国会に提出する予定になっている時期にこの警告が出されており、最悪シナリオでは政策金利を引き下げなければならなくなるとしている。
ただし、11月28日付で発表されたOECDの経済見通しでは、オーストラリア経済は比較的明るい見通しで描かれており、
2011年には自然災害のため成長率が下がったがそれでも1.8%あり、その後、2012年には成長率4.0%、2013年には3.2%と予想されている。
経済見通しで、オーストラリアは、
「鉱業ブームの波に乗り、活発な投資と輸出、さらに交易条件が高止まりしている影響で所得効果が強く、豪ドルが依然として強いことや財政再建などのネガティブな影響を打ち消すものと思われる。
また、連邦政府が2012年度までに財政黒字を回復することに努力しており、将来、経済刺激政策が必要な場合にも動く余裕ができると思われる。
今後2年間は失業率が5.25%前後を維持し、一方、インフレーションは中銀(RBA)の目標値である2%から3%という幅の中央2.5%あたりで安定すると思われる。
ただし、2012年7月から実施される炭素税のため、一時的に0.7%前後増加する可能性がある。
また、11月にRBAが政策金利を0.25%引き下げたことで、国際経済を取り巻く引き下げのリスクが株式市況に及ぼす鬱効果を相殺することにもなる」
としている。
OECDは、
「ヨーロッパ経済をすでに軽度の不況に入り込んでいると判断しており、
そのリスクは比較的良性ともきわめて破壊的な結果を及ぼすとも言われている。
しかし、とめどない国家債務不履行、銀行の倒産、過剰な財政政策引き締めなどは避けられると見ている。
それでも悲観的な見通しが的中した場合、
オーストラリアは、政策金利を大幅に引き下げ、内需を刺激することでインフレを緩和しなければならなくなる。
ただし、その場合、財政黒字復活は少し先に延びることになる」
と述べている。(AAP)
』
オーストラリアはアジア地域に位置している関係で中国という親ガメに乗っている。
ヨーロッパはアメリカという親ガメに乗っていた。
これがコケそうになっている。
よってふるい落されないように、必死にしがみついているのがヨーロッパの姿。
あっちに振られコッチに振られている。
振られるたびに青息吐息。
EUが成立した動機は、日本という小さな島国に世界経済ナンバー2をうばわれ、危機感を感じた諸国が大同団結して生まれたということになっている。
つまり元をただせば日本の存在が悪い、ということにもなりかねない。
日本は先の東日本大震災で向こう10年は見通しは立たない。
いまは小手先で何かをやる時期ではない。
ただひたすら「じっとガマン」を決め込むしか道はない。
これは動物的生存本能。
傷ついた動物は決して動かない。
ただジットうずくまって回復を待つだけ。
それが今の日本。
外に目をやる余裕はない。
ただ、チョッカイだす連中には断固としてキバを向くだけ。
外に出ていくときはキバをむいてはならない。
そうして日本はこれまでやってきた。
今は守りに入っている。
よって、守りを犯すもののはキバをむく。
それが守りの本道。
<まぐろの目玉>