羽を大きくひろげ大地にへばりつくように身を伏せ、じっと大地の鼓動を聴く。
まるで地面から活力を引きだそうとするかのごとくである。
「Noisy Friarbird:スグロハゲミツスイ」という鳥である。
地を這うアゴヒゲトカゲは空をにらみ宇宙創世の太古に思いを馳せるが、空を飛ぶノイジーフライアーバードは大地の鼓動に耳をすます。
この鳥、日本にはいない。
Wikipediaよりその姿を。
『
』
正直いって人相(鳥相)は悪い。
上クチバシに照星(ノブ)がついているのが特徴だが、なぜこんなものが必要なのかはわからない。
進化論からいうと、きっと必要なものだったのだろう。
ノイジーとあるので騒がしいという人もいるが、声は悪くない。
聞けるほどの余韻はある。
少なくともカラスのカーカーという神経に触るような声ではない。
こういう地べたに体を広げる姿は鳩などでもよく見かける。
とくにその傾向が強いのが、一緒にいるノイジーマイナー:クロガオミツスイ。
マイナーも声は悪くない。
非常に可愛い声である。
どちらも、頭に「ノイジー」とつくのはご愛嬌である。
マイナーの平伏姿は度々見かけるが、フライアーバードの平伏姿はひじょうに珍しい。
こういう動作にはおそらく、何か理由があるのであろうが、調べてみたがわからない。
わかったら、追加書き込みしようと思っている。
マイナーの平伏姿は度々見かけるが、フライアーバードの平伏姿はひじょうに珍しい。
こういう動作にはおそらく、何か理由があるのであろうが、調べてみたがわからない。
わかったら、追加書き込みしようと思っている。
題に「鬼いわく」とあるが、日本ではこの鳥「鬼」とされているからである。
確かに、ちょっと怖い顔をしている。
「とやま世界こども演劇祭」というのがある。
富山県で行われている演劇祭りである。
このなかでオーストラリアの子どもの出し物に「ノイジー・フライアーバーズ」というのがあるのである。
2000年と2004年の出し物にある。
『
2000年とやま世界こども演劇祭
http://www.tiatf.or.jp/tiatf00/index.html
オーストラリア:ノイジー・フライアー・バーズ
Australia:The Noisy Friarbirds
2004年とやま世界こども演劇祭
http://www.tiatf.or.jp/tiatf04/index.html
オーストラリア:ノイジー・フライアーバーズ
Australia:The Noisy Friarbirds
』
解説にこうある。
『
<オーストラリア>
ノイジー・フライアーバーズ The Noisy Friarbirds
「アダチガハラの鬼」 The Demon of Adachigahara
ステージの後ろにはがい骨が並んでおり、その前を鳥が行ったり来たりしています。
そこは鬼の住むアダチガハラでした。
』
つまり、この鳥、「アダチガハラの鬼」と訳されているのである。
昼はノイジーフライアーバード、そして夜になると変身して「鬼:デーモン」になるというわけだろか。
さて、その鬼がなぜ大地の息吹に耳を傾け、全身でその英気を吸収しようとしているのでしょうか。
オーストラリアはガラパゴス進化を遂げた大陸、まだまだ謎がたくさんあるのです。
<まぐろの目玉>