● google画像より
最近、つとに面白いのは「アップル・サムスン戦争」。
サムスンがアップルをパクれるのはgoogleのアンドロイドというソフトがあるおかげ。
googleはこれをオープンにしている。
つまりただ。
ハードをパクれば、ソフトは無償で載せられる。
そこがサムスンのつけ目。
IBMはパソコンの仕様をオープンにして、最後はこれを中国レノボに売り渡して撤退した。
googleはアンドロイドをオープンにしたが、この戦略的意味はなんだろう。
この戦争の面白みは、ここにある。
言い換えると、googleがサムスンを代理人にして戦争しているようなもの。
「アップル vs グーグル」である。
サムスンは目先に利益を求めているが、googleは情報空間の将来的あり方を模索している。
マイクロソフトと並んで、情報空間を支配するものはアップルかそれともグーグルか。
覚めた目でみると、
サムスンは末端の部品屋に過ぎないが、googleは司令塔の政治家
に映る。
日本はガラパゴス化して、このスマホ戦争には参加していない。
利口といえば利口。
儲け損なったといえばそうとも言える。
あまりゼニにことを強く主張しないようにしないと、レクサスのようになる。
これからは底びき網のような商売は嫌がられる。
「2番でいく商法」でいかないといけない。
サムスンにはソフト力はない。
パクリと無償の上に乗っかっているだけ。
こういうスタイルで儲けられるとなると、だんだん基礎研究がおろそかになる。
注意して、気を引き締めないといけない。
あまり、過度によそ者に依存するのはクビを締めることになる。
とはいえ、目先の利益という黄金に目がくらむのは致し方ない。
それが企業の存在理由なのだから。
『
NICHIGO ONLINE 2011年11月30日
http://nichigopress.jp/ausnews/businessnews/31420/
連邦裁、アップルの差し止め破棄請求
アップルとの世界戦線でサムスン一勝
アメリカの消費者向けコンピュータの大手アップル社が、世界各国で韓国IT企業サムスン社のタブレット携帯端末Galaxy Tab 10.1を、アップル社のiPad 2の特許権侵害と主張し、サムスン社を相手取って、発売差し止め請求を出し、ほとんどの国で認められていたが、11月30日、オーストラリアでは一旦認められていた差し止め請求が破棄されるというどんでん返しが起きた。
オーストラリアでは、アップル社は10月に差し止め請求が認められ、Galaxy Tab 10.1の発売が危ぶまれたが、サムスン社が連邦裁に「差し止め破棄」の訴えを起こし、3人の判事の合議で、
「発売差し止めは事実上オーストラリア国内でのGalaxy Tab 10.1の販売を不可能にすることになる」
として、先の連邦裁の発売差し止め判決を破棄した。
先の「差し止め判決」は、暫定措置であり、その間に、
サムスン社の製品Galaxy Tab 10.1がアップル社のiPad 2に関わる特許権を侵害している
ことをアップル社が実証しなければならない。
ドウセット、フォスター、イエーツの3判事は、
「アップル社が、サムスン社の製品が特許権を侵害しているとする裁判は、2012年中期まで始まる可能性はなく、
このようなテクノロジーの商品寿命は12か月しかない。
Galaxy Tab 10.1の発売は2011年中期を予定していた。
発売差し止めは実質的にGalaxy Tab 10.1の商品価値を損ない、結果的にアップル社の特許権侵害の主張が認められなかった場合には、サムスン社のこうむった損害は取り返しがつかず、どういう結果になってもアップル社を勝たせることになってしまう」
として、差し止め破棄を決めた。
しかし、アップル社に対しては、差し止め破棄を12月2日まで猶予し、その間にアップル社が連邦高裁に提訴するかどうかを決める時間を与えた。
国内では600余の小売店がサムスンの製品を待っており、アップル社の出方待ちと言うことになった。
サムスン社のニール・ヤング弁護士(QC)は、
「差し止め命令を1日でも延長するのは、サムスン社に大きなダメージを与えるものだ。
同社は10月の差し止め判決以来莫大な損害をこうむっており、いたずらにサムスン社に対する不公正を長引かせるだけだ」
と主張している。
また、差し止め命令が破棄されても、サムスン社の製品を小売店で発売するまでに7日かかると述べている。
判決後、サムスン社は、「製品をクリスマスまでに店頭に並べる自信がある」との声明を発表した。(AAP)
』
<まぐろの目玉>