2011年11月15日火曜日

蛇は健全な生態系の印

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● これは?



NICHIGO PRESS 2011年11月15日
http://nichigopress.jp/ausnews/news/30542/

「庭に蛇がいるのは健全な生態系のしるし」
「蛇を怖がらないで」と、は虫類専門家

 タロンガ動物園やは虫類パークのは虫類飼育員は、
「蛇を見ても怖がらないで、そっとしておくと行ってしまうから」
と語っている。

 気温が上がるにつれて、シドニー近辺でも、蛇、クモ、トカゲなどを見かけることが増える。
そういう生き物は日差しを浴びることが好きだからだが、見かけてもパニックになる必要はない。
 オーストラリアにいる蛇の中でも
 もっとも猛毒な蛇がシドニーや中央海岸地域に生息している
が、シドニー・タロンガ動物園スポークスマンのマーク・ウィリアムズ氏は、
「蛇を見つけても怖がらないで、むしろ、ありがたいと思わなければ
 たとえばカーペット・パイソンが庭にいても、そっとしておいてやれば、ネズミが寄りつかないから、むしろ有益な動物。
 蛇に噛まれる事故は、蛇を捕まえようとして起きることが多い。
 クモでも同じこと。
 庭の片隅などにたまった古いゴミを片付ける時などはちょっと注意して欲しい。
 蛇の場合、人間に脅かされていると感じなければ襲ってこず、さっさと逃げようとするのが普通」
と語っている。

 サマーズビーのオーストラリアン・レプタイル(は虫類)パークのティム・フォークナー主任飼育員は、
 「庭で蛇を見たという電話が増えている。
 だけど、庭に蛇がいるのはいいこと。
 庭の生態系が健全だというしるし。
  死んだ蛇だけがいい蛇というような言い方を信じない方がいい。
 蛇と付き合う最善の道は事実をよく知ること」
と語っている。

 タロンガ動物園の蛇の心得は、まず、驚かさないこと。
 庭に置いてあった物などを動かす時はゆっくりと。
 蛇は脅かさない限り、相手がそそくさと逃げていく。
 それなりに敬意を払うこと。
 蛇をつかもうとしないこと。

 噛まれたらトリプル・ゼロ(000)に電話を。
  蛇、ファンネル・ウェブ(毒グモ)に噛まれた時は、直ちに傷口を圧迫包帯で縛ること。
 噛まれた人を静かにさせ、パニックにならないこと。
 走ったり、蛇を捕まえようとしてもいけない。
 傷口を洗ったり、毒を吸ったり、傷口を刃物で切ったりするのも間違った処置。(AAP)


 そうなんです、我が家にツチノコがいたのは、我が家の庭が生態系に会っていたということなのです。
 そういう正しい生態系を破壊するのがネコとイヌ。
 悪いヤッチャ。

 上の記事に出てくるのが「カーペット・パイソン」という蛇。
 いったいどんな蛇なのか検索してみた。

 『
All About ジャングルカーペットパイソン
http://allabout.co.jp/gm/gc/70084/

学 名:Morelia spilota cheynei
別 名:ジュウタンニシキヘビ
英 名:Jungle Carpet Python
分 布:オーストラリア(クイーンズランド州)
全 長:1.7-2.1m 最大2.5m
  オーストラリアを代表するカーペットパイソンMorelia silotaの亜種の一つで、その鮮やかな黄色と黒のコントラストから、大変人気のあるパイソンです。
 ボアコン同様分布が広いため分類が混沌としていますが、一般的には以下のように6つの亜種に分けられています。

ダイヤモンドパイソンMorelia spilota spilota
ジャングルカーペットパイソンM. s. cheynei
サウスウェスタンカーペットパイソンM. s. imbricata
コースタル(イースタン)カーペットパイソンM. s. mcdowelli
インランドカーペットパイソンM. s. metcalfei
コモン(ノースウェスタン)カーペットパイソンM. s.


 カーペットパイソンというのは無毒で飼いやすいヘビとある。
 クイーンズランドに主に生息しているという。

 正直いってこの地のトカゲは心理的に大丈夫なのだが、どうも蛇は弱い。
 以前、大きな蛇に出会って、写真を撮って早々に退散したことがある。
 何かその時の蛇に似ているようでもある。
 引っ張り出してきたのが項頭の写真。
 でもこれ、カーペットパイソンではない。
 出会ったヘビ、そのうち調べてみようと思ってはいるのだが、ついつい忘れている。
 さて、カーペットパイソンには会ってみたいような、会いたくないような、そんな気分。
 毒蛇でないなら好学のために会っておきたい。

 
 もう一つ上の記事で名前が出てくるのが「ファンネル ウエブ:Funnel Web 」という毒蜘蛛。
 通常「シドニーファンネルウエブ」と言われており、シドニーが頭につく。
 結構、強烈な毒をもっているらしい。


【 オーストラリアの危険な生き物達 ~ スパイダー(クモ) 】
http://www.angling-australia.com/topic/wildlife/dangerouscreatures/spiders.html

■ 接触率が一番高い危険な生き物

 人間が普段生活をする範囲内で出会う一番可能性の高い危険な生き物と言えば毒クモ。
 オーストラリアにはさまざまな毒クモが生息している。

 毒性が強いものからそうではないものまでいろいろといるみたいだが、その中でもシドニーを中心とした範囲に生息する
 ファネルウェブ・スパイダー(Funnel-web Spiders)
はとても有名だ。
 この毒クモは森の中にある倒木や岩の陰などに巣を張るのだが、シドニーなど都市部にも生息している。
 家の庭先、トイレ、階段、そして外に置いた靴の中にだって入り込む。
 古いデータだが実は1927年以来このシドニーファネルウェブスパイダーに噛まれて14人の方が亡くなっている。
 この毒クモの紹介の中に
 オーストラリアの中で最も恐ろしい生き物はこの毒クモ
とも紹介されている。
 また同じ種類のクモはシドニーだけでなく、クィーンズランド州南部であるブリスベン、ゴールドコーストからニューサウスウェールズ州、メルボルンがあるビクトリア州、タスマニア、アデレード辺りのサウスオーストラリア州まで生息していると言われている。

 次は、日本で一時期ニュースに取り上げられた
 レッドバック・スパイダー(Red-back Spider:セアカゴケグモ)
だ。
 この毒クモはオーストラリア全土に生息している。
 そして一番やっかいなのは人間が訪れそうな所どこにでもいる可能性があるからだ。
 トイレの便座の近く、特に公衆トイレを使用する際はこのクモがいないか気をつけよう。 
 そして公園のベンチに座る時なども気をつけよう。
 サメでもワニでもヘビでもハチでもなくこのクモが出会う確率が一番高い。

 上記にあげた毒クモ以外にもまだ幾つかの毒クモはいるので、トイレ、ベンチ、外に出した靴、冷蔵庫の後ろに物が落ちたからといって無暗に手を突っ込まないなど、気をつけよう。

■ 毒クモに噛まれた場合の対処方法
 毒蛇に噛まれた場合と同様な迅速な処置をとろう。
 セアカゴケグモに噛まれた場合は氷で患部を冷やすのも良いと言われている。
 何より応急処置と病院に行く事だ。
 ファネルウェブスパイダーに例え運悪く噛まれても病院に行けば血清があるので処置を正しくすれば死ぬ事はない。


 ゴールドコーストに住む住民はこの「ファネル ウエブ」の話は全く聞かない。
 やはりここはなんといっても「レッドバック:セアカゴケグモ」だろう。



 十数年前にブリスベン港から神戸港に運ばれ、それからあちらこちらにテリトリーを拡大して繁殖をはじめているという。
 でも日本の保健所の鑑定では「毒性は弱い」ということであったが。
 美しさにおいてはレッドバックのほうが圧倒的にパワーがある。
 実際、見てみると赤と黒の対比がほれぼれするほどにシャープである。
 ファネルウェブはこれ見分けるのが難しい。
 その分、危険が一杯、になるようだ。

 夏場になると爬虫類等の記事が多くなる。
 それにあわせていくと、爬虫類嫌いな人にとってはは「無視」の記事も多くなってくる。
 「庭は不健全でも、ヘビのいないほうがいい」かもしれない。



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  後付け記事
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NICHOGO PRESS  12月号

この夏毒ヘビに注意:庭で作業中の女性が噛まれて死亡

 ブリスベン南西部ワリックで11月初め、女性が自宅の庭で毒ヘビに噛まれて死亡するという事故があった。
 死亡したのは40歳代の看護婦。
 庭仕事をしていたところズボンの上から数カ所を噛まれ、自分で応急処置した。
 しかし血管に直接毒が入ったとみられ、3時間後に死亡した。
 11月4日の「クーリエ・メール」が伝えた。
 
 過去2年、夏に雨が多かったことから野生のヘビの個体数が増えている。
 住宅地に出没するケースも増加しており、ヘビの生態に詳しい専門家は注意を呼びかけている。
 ヘビの駆除業者によると、ブリスベン市内では「一日当たり、2,3匹」の割合で、住宅や建物から毒蛇を駆除しているという。
 女性を噛んだヘビは、攻撃的で猛毒を持っていることで知られる「ブラウン・スネーク」と判明した。
 ウオリック病院のエーモス・ウッデイ医師によると、
 クイーンズランド州に生息する約120種のヘビのうち「65%」が毒ヘビだという。


 65%が毒ヘビということは、ヘビの「2/3」が毒ヘビということになる。
 ヘビを3匹みたら、そのうち二匹は毒ヘビ、2匹みたらうち一匹は必ず毒ヘビということになる。
 あな、恐ろしや。
 それから比べるとやはりツチノコは安全でいい。
 で、ブラウン・スネークというのはどんなヤツなんでしょう。


ALL ABOUT ブラウン・スネーク
http://allabout.co.jp/gm/gc/70488/


● ブラウンスネーク

ブラウンスネーク英 名:Western Brown Snake, Gwardar
分 布:オーストラリアの南東部沿岸域を除くほぼ全土
全 長: 1.6m

 オーストラリアでもっとも分布が広く、一般的なコブラ科の毒蛇です。
 オーストラリアでは、いわゆる代表的な毒蛇として「ブラウンスネーク」と呼ばれる一群があります。
 このうちキングブラウンスネークはPseudechis 属、リトルブラウンスネークはElapognathus 属のヘビですが、その他の以下の本種を含む7種がブラウンスネーク属Pseudonaja に属しています。

 ジュガイトDugite Pseudonaja affinis
 スペックルブラウンスネークP. guttata
 ペニンシュラブラウンスネークP. inframacula
 イングラムブラウンスネークP. ingrami
 リングブラウンスネークP. modesta
 ウェスタンブラウンスネークP. nuchalis
 コモンブラウンスネークP. textilis

 分布が広いためか、非常にバラエティに富んだ体色のパターンがあり、別種のように見えることが多いようです。 
 上の写真のようにオリーブ色がかった明褐色、頭部が黒色で体が山吹色、赤銅色、全身がほとんど黒色などです。
 斑紋のパターンもいろいろでバンド模様などの個体もいるようです。
 あらゆる環境に適応しているようで、乾燥した砂漠のような場所から、多湿の熱帯雨林、人家近くなどでも見られるようです。

 比較的アグレッシブで、動きも速く、毒も強いため危険なヘビです。
 昼行性で、齧歯類から両生類まで、あらゆる脊椎動物を食べています。
 メスは13-22個の卵を産み、22cmほどの大きさの幼蛇が孵化します。

 というわけで、日本でいうところのシマヘビやアオダイショウのような感じでかなり一般的なヘビのようなんですが、未だに野生で生きた個体と出会うことがありません。 
 もちろん、怖いんですけどね。
 これくらいは見ないとオーストラリアに行ったって感じがしないですよね。
 で、調べてみると、やっぱり都市部周辺では激減していて地域によっては保護の対象になっているようです。

 と、こんなに調べて、すごく満足しているんですが、みんな何の関心もないんでしょうねー。
 安易な飼育は勧められないので飼育情報は掲載しません


● キングブラウンスネーク


 なんか怖そうにはみえないのだが。
 コウイウヘビほど恐ろしい毒をもっているようです。











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