2011年11月26日土曜日

十三人の刺客:昔なつかしモノトーンの時代活劇

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● 十三人の刺客



 次は唯一の時代劇「十三人の刺客」。
 楽しみにしていたチャンバラ。
 暗い、といっても内容ではない。
 前半はロウソクとあんどんの明かりのシーンが多い。
 女性は芸者と村の住人を除けばチラリとたった三人。
 昔、黒澤明の作品だったか女性がまったくでてこないという映画があったが。
 からみのシーンもないのでストーリーがスムースに運ぶ。
 そのかわり派手さがまったくない。
 女性が出ると衣服だかがやたらとハデでカラーが生きてくるが、ほぼ女なしだとモノクロトーンでいい。
 強いて色を探せば、火事と血の色くらい。
 前半はゆっくりと、流れていく。

 そして、戦闘シーンへ。
 ウワー、というほどのすごさ。
 迫力満点。
 次から次へと活劇がくりひろげられる。
 なにしろ「13人対200人」。
 そして「200人みなごろし」をテーマに斬って斬って斬りまくるのである。


● 中央、役所広司が広げている巻紙に「みなごろし」と書いてある

 一人も生かさない、というのが掟。
 斬っても斬っても減らない。
 計算すると一人15人は殺さないといけない。
 これは過重なノルマである。
 相手のトップ一人をやれば終わりという戦闘ではない。
 なにしろトップを含め全部を殺すことが目的。

 論理的には目標はただ一人に過ぎない。
 よっていかにその一人を倒すかが計略の為すところになるはずなのだが。
 通常は「雑魚には目をくれるな目標は唯一人」になる。
 ところが、ストーリーではこのトップを生かし続けて、200人目にはじめてトップがやられるという筋書きになっている。
 知略を用いていかにトップを殺るか、というのもおもしろいが、このように皆殺しをドンーと筋に据えるのもおもしろい。
 なにしろ200人相手の13人だから、次から次へと止まらずに活劇シーンが展開される。
 タイムウオッチで計ったわけではないからなんともいえないが、映画の半分はチャンバラシーンではなかったのか。
 最近は「制作費数十億円 空前のスケールで描く」といったキャッチフレーズが多いが、
 「出演者213人、空前のミニ形式で描く」最高の戦闘シーン
というのもなかなかオツなのもの。
 チャンバラシーンだけ観ても元がとれます。


 さて、このチャンバラロケ地、庄内映画村というところ。

庄内映画村オープンセットについて
http://www.s-eigamura.jp/html/set.html#aboutc



 庄内映画村オープンセットは、映画の撮影のために建てられたセットを、そのまま保存して一般公開している撮影所です。
 月山山麓に位置する88ヘクタール(26万4千坪/東京ドーム20個分)という広大な敷地をもつオープンセットで、数々の映画やTVドラマ等の撮影を行っています。
 この壮大なオープンセットを撮影のためだけではなく、映画の舞台をより多くの方に楽しんでいただきたいと考え、2009年9月12日より一般公開を開始いたしました。

 現在、漁村・農村、宿場町、山間集落などの撮影セットがあり、今後いくつかのセットが出現していきます。
 日本一のオープンセットを目指して、第1フェーズ、第2フェーズ、第3フェーズと段階的に施設の充実をはかり『サムライ・ワールド』プロジェクトとして進めています。

また、支援映画の撮影資料を展示する「庄内映画村資料館」(オープンセットから車で約20分)もございますので、ぜひ併せてご見学ください。




【来村される際の注意事項】
● 大自然の中の施設なので、自然発生する虫や小動物からの被害等については責任をおいかねます。
● スニーカー等歩きやすい足元でおいで下さい。
● オープンセットでの撮影時や修復工事等の場合は入場制限する場合があります。
● 撮影に配慮し舗装はしておりません。足元が悪い箇所が多く、歩行については十分配慮願います。
● 山間部に造作されたセットですので、平地との気温差に予めご配慮願います。
● 悪天候や災害等の諸事情によりクローズする場合もございますので、当社のホームページをご覧いただくか、事前にお問合わせ下さい。
● 指定された場所以外での喫煙はご遠慮願います。
● オープンセット内への食べ物の持ち込みは禁止いたします。
● 村内周遊バスの乗車について、乗車人数に限りがありますので、お待ちいただく場合がございます。
● 映画の撮影中は、村内周遊バスの運行時間を調整する場合がございます。
● ペット同伴での入村は可能ですが、周遊バスや各エリアの施設内へは入場できません。
● 撮影時の俳優等への写真・ビデオの撮影(カメラ付き携帯を含む)はご遠慮願います。
● 立ち入り禁止区内には絶対に進入しないで下さい。
● エージェント・ツアー企画関係者の見学等については事前に相談いただき別対応とします。
● アクセスはこちらへ ⇒ 交通アクセス

● よくあるご質問はこちら
http://www.s-eigamura.jp/html/faq_set.html

 お問い合わせ
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庄内映画村オープンセット
〒997-0131 山形県鶴岡市羽黒町川代字東増川山102
TEL:0235-62-2134 (お問合せ専用ダイヤル)





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