2011年10月28日金曜日

ゴールドコースト映画祭(2)

_



● 十三人の刺客




13人の刺客(2010)トレーラー
http://www.youtube.com/watch?v=u_ILO2RWhEw


Thirteen Assassins (2010) official trailer
http://www.youtube.com/watch?v=T7MB8C4fpvY





NICHIGO PRESS 2011年9月6日
http://nichigopress.jp/enta/movie_review/27543/

十三人の刺客    13 Assassins


 


 日本の有名監督の1人三池崇史だが、もともとは日本より海外での評価が高かった。
 特に海外でカルト的な人気を誇る映画『オーディション』の暴力&残酷描写は、多くの監督に影響を与えた。 
同じようなスタイルで評判となった『ホステル』の監督イーライ・ロスも影響を受けた1人なのだが、その熱狂たるや同映画では、彼の希望で三池監督自身がカメオ出演しているほどだ。

  三池監督が日本で大きな注目を集めたのは、昨年公開された『十三人の刺客』。
 1963年に公開された同タイトル作品のリメイクになるが、久しぶりの大型娯楽アクション時代劇ということで大ヒット。
 国内はもとより、海外の映画祭にも出品され、いくつかの賞を受賞している。

 ストーリーの舞台は江戸時代末期。
 将軍の異母弟にあたる明石藩主松平斉韶は、暴虐で不条理な殺戮を繰り返していた。
 その行いを正すため、明石藩江戸家老が切腹して訴えるが、将軍の意により斉韶にはお咎めなしとなった。
 そして斉韶が老中に就任することを知った老中筆頭の土井は、彼が就任してしまうと、とんでもないことにな ると悟り、極秘裏に斉韶暗殺計画を進 める。
 そこで、御目付役の島田が任命 され、参勤交代で移動中の斉韶を討つ ことになるが…。

 あの三池崇史の時代劇ということ で、かなりの残酷描写が飛び出すかと 思ったら、いい意味で裏切られ、さら に衝撃のラストで有名な『DEAD OR ALIVE』みたいに、すべてを破壊して 口あんぐり状態になることもなく、 往年の時代劇全盛時代を思い起こさ せる、まっとうな時代劇だった。

 ところどころ、三池風の味付けも 目に付くが、それもうまく作用して いる。
 冒頭の切腹シーンでは、音と演 技だけで残忍な様子を描いているし、 逆に百姓一揆の首謀者の娘の描き方は、これぞ三池崇史の本領発揮といっ た直視できないほどのヘビーさ…。
 こ のシーンのおかげで、暴君である松平 斉韶の非道さが強く伝わってくる。
 
 斉韶を演じるのはSMAPの一員、稲垣 吾郎。
 映画では「侍」の理不尽さを強 調しているが、それを一番よく理解し ているのがこの斉韶。
 戦もなく形骸化 してしまった「侍」、それでも「侍」 のメンツにこだわる「侍」。
 そういっ た「侍」たちに飽き飽きして、何も感 じられなくなってしまった彼は、まる でそんな「侍」たちのメンツを試すか のごとく、傍若無人に振る舞う。

 この複雑なキャラクターを演じた稲 垣吾郎は、下手に演技しなかった(失 礼 !)おかげで、一見何を考えるのか さっぱり分からなくて大正解。
 このキャ ラクターが際立っているので、映画がた だ単に勧善懲悪ものに終わることなく、 複雑な余韻を残す作品になっている。
 また、ミュージカル俳優としてのイ メージが強い市村正親が、意外と時代 劇にしっくり収まっていたり、若い俳 優に囲まれた東山の金さん・松方弘樹 が、水を得た魚のように生き生きとし た殺陣を見せてくれたりするので、お 薦めの1本だ。



 ただオーストラリアで は、オリジナルの141分より15分短い 海外公開版での上映。
 三池監督らし い、海外でウケそうな伊勢谷友介と岸 部一徳のシーンがカットされていた り、
 稲垣吾郎の犬食いシーンがなかっ たし
…それが唯一の不満かな。


 唯一の時代劇。
 絶対に観ないといけない。
 ノルマにしないといけない。
 これには、日本版と海外版があるようだ。

 主演は役所広司。
 なんとなく文学っぽくって、渋い役者だが、この名を聞いてすぐに脳裏に浮かぶのは「ダイワマン」

ダイワマンX 役所広司×唐沢寿明CM
http://www.youtube.com/watch?v=RdPSdND2mrA


と、いうことになるのだが。




 時代劇アクションの次はSFアクション。
 『GANTZ』と『GANTZ PERFECT ANSWER』の2部作


● GANTZ:ガンツ

 Wikipediaから。

 『GANTZ』(ガンツ)は、2011年公開の日本映画。

 概要
----------------
 全2部作。
 『週刊ヤングジャンプ』に連載されている同名漫画を原作とするSFアクション映画。
 2009年10月7日に、マスコミ各社により、製作が明らかになった。
 2009年11月にクランクイン、2010年4月にクランクアップ。
 日本公開日はPART1『GANTZ』が2011年1月29日、PART2『GANTZ PERFECT ANSWER』(ガンツ・パーフェクトアンサー)が2011年4月23日。
 前編・後編共にPG12指定を受けた。

 前編は2011年1月29日から日米同日公開され、米国335スクリーンで上映予定。アメリカ・ロサンゼルス州ハリウッドにあるグローマンズ・チャイニーズシアターで邦画史上初の日米同日舞台挨拶を行う。
 全世界20の国と地域で公開予定。
 映画化に関してはアメリカ・ハリウッドを含めた、国内外の多くの映画会社・プロダクションが争奪戦を繰り広げていたが、日本テレビが映画化権を獲得した。
 前編は全国410スクリーンで公開され、2011年1月29、30日初日2日間で興収は5億9,282万3,900円、動員は45万4,220人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となった。
 更に公開第2週で動員100万人&興収10億円を突破し2週連続ランキング第1位となっている。
 公開23日目には累積成績が興収25億3,094万850円、動員202万3,568人になり再びランキング第1位となっている。
 後編公開前日の2011年4月22日には、オリジナルストーリーの『ANOTHER GANTZ』(アナザー・ガンツ)が日本テレビ系『金曜特別ロードショー』で放送された。前編『GANTZ』の内容を劇場版では登場しないフリーライター・菊地誠一(加藤晴彦)目線で描いた物語。劇場版と同じく佐藤信介と渡辺雄介が監督・脚本を担当した。
 後編『GANTZ:PERFECT ANSWER』は全国375スクリーンで公開され、2011年4月23、24日の初日2日間で興収5億5,161万800円、動員42万3,675人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位となった。
 女性客を中心に支持を集めており、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)でも第1位になっている。
 韓国では第14回富川国際ファンタスティック映画祭で、前編後編とも発売直後約2分で完売するという映画祭の最短時間での売り切れを記録している[5]。
 2011年7月13日発売の前編DVD&Blu-rayは、発売初週にDVDが3.5万枚、BDが2.2万枚売り上げオリコン週間DVD、Blu-rayランキングで共に首位となる邦画作品としては初の2冠達成の快挙となった。
 また2011年10月14日発売の後編は発売初週DVDが3.2万枚、Blu-rayが2.1万枚売り上げDVDとBD共にオリコン週間ランキング総合首位となり、邦画作品初のシリーズ連続同時首位を達成している。



 ストーリー
------------
【GANTZ】
 就職活動中の大学生・玄野計と正義感の強い加藤勝の2人は、ある日電車に轢かれて命を落とす。
 死んだはずの2人が、黒い謎の球体「GANTZ」に召喚され、異形の星人たちとの戦いを強いられる。
 血で血を洗う戦いを加藤は嫌悪するが、玄野は戦いを通じて明らかになる自分の秘められた力に自らの存在を見出す。

【GANTZ PERFECT ANSWER】
 戦いに目覚め、生き抜くことを選択する玄野。
 一方、暴力に支配された世界を嫌悪し、戦いを否定する加藤は死闘の中で命を落としてしまう。
 身近にある生と死を実感した玄野は、100点めにゅーで加藤を生き返らせるために戦いを続けていく。
 過去に100点を取り、ガンツを卒業していたメンバーの鮎川たちも復活し、心強い仲間たちとともに得点を積み重ね、順調かに見えた玄野たち。
 しかし、加藤の不可解な復活と、ガンツメンバーの周囲をかぎまわる謎の男と最強の敵が出現し、ガンツの何かが狂い始める。
 そして、異変が起き始めたガンツが次のターゲットに選んだのは、星人ではなく玄野のことを想い続ける多恵だった。




完全なライブアクションガンツの映画予告編
http://www.youtube.com/watch?v=GuuHv1rZMhE&feature=related


最新予告 - Gantz Live Action 2011
http://www.youtube.com/watch?v=uAApzt2q7WE&feature=related


GANTZ PERFECT ANSWER 最新予告 ☆
http://www.youtube.com/watch?v=dp9Gf-lZAcM



 2部作ということは2本みないといけないということになるのだが。
 観られるかな。




 さてフィナーレを飾るのは鉄腕アトム
 といっても漫画ではない。
 ドキメンタリー作品『アトムの足音が聞こえる:The Echo of Astro Boy’s Footsteps 』




『 
NEWS | 映画『アトムの足音が聞こえる』公式HP
http://atom-ashioto.jp/news/



goo映画 アトムの足音が聞こえる
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD17921/story.html

 作品解説・紹介 - アトムの足音が聞こえる
-------------------------------------------------------
 アニメに限った事ではないが、私たちがふだん見る映像についている“音”の多くは、自然にあるものではなく、創作されたものだ。
 「アトム」の製作がスタートした頃には参考にする前例もなく、クリエーターは自分で音を創造するしかなかった。
 このドキュメンタリーは、日本のアニメ創世記に独特のサウンドを生み出した大野松雄という人物にスポットを当てる。とはいえ、大野の姿を追っていくと、彼のサウンドはアニメという範疇に収まらなくなり、映画の効果音から、前衛音楽へと進んでいく。
 後半、業界から姿を消した大野をカメラは見つける。
 今も精力的に活動を続ける大野の存在は、“クリエーター”としか言いようがない。

  解説 - アトムの足音が聞こえる
----------------------------------
 TVアニメ『鉄腕アトム』の音響デザイナー、大野松雄を追ったドキュメンタリー。
 監督は「乱暴と待機」の冨永昌敬。
 ナレーションを、音楽やファッションなど多方面で活躍する野宮真貴が担当する。
 
1930年東京神田に生まれた大野松雄は、文学座の音響担当を経て、NHK効果部に入局。
 そこで、シュトックハウゼンの電子音楽の存在を知る。
 オシレーターとテープ・レコーダーを使ったこの新しい芸術に感銘を受けて、わずか1年で退局、フリーランスの音響技師となる。
 いくつかの実験映画に関わった後、1963年に始まったアニメ『鉄腕アトム』の音響効果に抜擢。
 文学座時代の先輩でフジテレビ映画部の竹内一喜は
 「彼が手掛けたアトム、御茶ノ水博士、ウランちゃん、みんな音が人格を持っていた。
 “人格を持つ音”というのは、日本ではこれまでなかった」
と語る。

 大野の電子音楽は、モダン・ジャズ、フリー・ジャズのフィーリングを持ち込んだ即興的でユーモラスものだった。
 従来、「効果マン」と呼ばれる世界から現れた彼だったがそう呼ばれることを嫌い、自らは「音響デザイナー」と名乗った。
 「音による演出家」を自任していた大野は、作品の世界観を巡って、原作者である手塚治虫ともやり合った。
 「私が演出家だ」という手塚に「素人は黙ってろ」と言い返したという痛快な逸話もある。
 そんな仕事ぶりが評価されるのは、翌64年『ASTRO BOY』としてNBCネットワークで放映、アトムが全米の子供たちに受け入れられてからである。

 海外進出で果たした大野の貢献は大きい。
 だが生涯、クレジットを残したテレビアニメは『鉄腕アトム』と『ルパン三世』(第1シリーズ)の2作のみ。
 綜合社という会社を立ち上げてからは、万博のパビリオン音楽などが大野の表現の場となり「この世ならざる音」を創作テーマに、立体音響などに取り組んでいく。
 そんな大野が80年代、突然、スタッフの元から消息を絶つ。
 冨永昌敬は、当時を知る者の証言を手掛かりに京都、滋賀へと向かった……。

 あらすじ - アトムの足音が聞こえる
----------------------------------------
 誰もが知っているアニメ「鉄腕アトム」のアトムの足音。
 しかし現実世界にはない、“未来の音”を創り出した男の事は誰も知らない。
 日本初の国産TVアニメ「鉄腕アトム」には、自然にはない多くの創作音が登場した。
 日本では先例がないSFアニメに、多くの音を生み出していったのが大野だった。
 大野は「アトム」を皮切りに映画やイベントなどの世界にも足を踏み出していく。
 しかし80年代、大野は突然業界からその姿を消してしまう…。




『アトムの足音が聞こえる』」予告編
http://www.youtube.com/watch?v=GzyIDTsnvj8


『アトムの足音が聞こえる』アウトテイク_vol.2
http://www.youtube.com/watch?v=FdtJ6Jw8kmI&feature=related


『アトムの足音が聞こえる』アウトテイク_vol.3
http://www.youtube.com/watch?v=7X6Fq6GkH8o&feature=related


『アトムの足音が聞こえる』アウトテイク_vol.4
http://www.youtube.com/watch?v=qdvh3KIewI0&feature=related


『アトムの足音が聞こえる』アウトテイク_vol.5
http://www.youtube.com/watch?v=xYlr3mWqvjs&feature=related


『アトムの足音が聞こえる』アウトテイク_vol.6
http://www.youtube.com/watch?v=_NyMX7A69CU&feature=related






===================
 最後のサーチ
===================

 予告編を中心に見てきました。
 「2011年ゴールドコースト映画祭」とあるが、では昨年は行われたのかというと、残念なことに記憶にない。
 インターネットを検索してみたら、下記のように行われている。


Gold Coast Film Festival Official TVC 2010!




NICHIGO PRESS 2010年10月22日
http://nichigopress.jp/nichigo_news/monthly_news_qld/3646/

アニメ業界人を招聘-日本アニメの紹介イベント開催

 ゴールドコースト日本人会は、ゴールドコースト・フィルム・フェスティバル(GCFF)、ブリスベン日本国総領事館と共催で11月11~13日、10~16日に開催されるゴールドコースト映画祭の一環として、日本アニメの紹介イベント「ジャパニメ・ショーケース」を開催する。
 11日はアニメ産業に興味を持つ大学生や業界人向けに、12日は地元の高校生向けに、13日は一般向けにそれぞれイベントを開催。

 ゲストに、日本のアニメ界で活躍する以下4人が招かれる。
 作家マネジメントやアニメーション映画の企画・制作・配給を手掛けるコミックス・ウェーブ・フィルム社の代表取締役、川口典孝:かわぐちのりたか氏。
 映像作家兼監督の粟津順:あわずじゅん氏。
 クリエーター兼監督の田澤潮:たざわうしお氏。
 「新世紀エヴァンゲリオン」の惣流・アスカ・ラングレー役、「名探偵コナン」の遠山和葉役で知られる声優の宮村優子:みやむらゆうこ氏(JAE所属)。

 13日の一般向け無料イベントでは、4氏のサイン会と宮村氏のトーク・ショーが行われるほか、『アストロボーイ』の野外上映も行われ、家族ぐるみで楽しめる。
 紀伊國屋書店の協賛で、日本の漫画やアニメ本の販売ブースも出展される。




=========
  その後
=========
 Youtubeに上演されたいくつかの作品が公開されていました。

【GANZ-Ⅱ PERFECT ANSWER】

http://www.youtube.com/watch?v=UeFWfXGeOEo&feature=related
● 正式に公開されているかどうかは不明:削除されるの可能性あり


 【GANZ】についてはもし見当たりましたら、掲載します。









 <まぐろの目玉> 



_