● 「オーストラリアの土地被覆と鉱物資源 -地球地図データを利用して-」
徳島県立城ノ内中学校2年 石田 晃基
昨今、世界のここそこで不景気風が吹きまくっている。
あっちでもこっちでも右往左往しているのがよくわかる。
日本は?
もちろん大丈夫。
圧倒的に大丈夫。
なにしろ、あの東日本大震災というとてつもない遭遇をしている。
「電気が足りなくなる足りなくなる」と大騒ぎしたが、みんなが努力して悠々に乗り切ってしまった。
どうも本当のところは、電力は余っているようだ。
これまでゼニ儲け主義の政治家と企業に騙されていたようである。
20年ほど前にはバブルの崩壊を経験し、今度は大震災。
日本人は圧倒的なキャリア国民である。
世界先進国の経済最先端を突っ走る国民である。
その分、あらゆる不幸をいの一番に経験することになる。
この大震災に比べれば、今騒いでいる不景気なんてものはハナクソみたいなもの。
そのせいか、円はとどめもなく高くなっている。
「不況時の安心通貨=円」である。
円を買っておいて不景気になり円高に触れたら売ればいい。
「もーけ!」という通貨。
では、オーストラリアは。
『
NICHIGO PRESS 2011年10月12日
http://nichigopress.jp/ausnews/economy/29002/
「豪州も油断すれば欧州の落日を見る」
経営者団体、鉱山ブームの先を警戒
国内大手経営者団体が、
「オーストラリアはこのまま油断を続けていると20年後には
ヨーロッパのような凡庸な社会に成り果て、没落することになる」
と警告している。
10月12日、シドニーで開かれたオーストラリア・イスラエル商業会議所の昼食会で、オーストラリア・ビジネス協議会のグレアム・ブラッドリー会長が警告を発し、
「オーストラリア経済の現在の針路は20年もすれば低成長に向かい、政府財源では現在のような高水準の行政サービスが不可能になる。
これまで資源ブームが、オーストラリア経済政策の弱点を覆い隠し、最終的に避けられない決断を引き延ばすことを可能にしてきた」
と語り、さらに、
「我が国の経済を国際的な逆風にも絶えられる粘り強い経済に鍛え、経済的な移行期をうまく管理し、将来の繁栄の基礎として生産性を追求する道程を取ることができれば、国民の自信も高まるのではないか」
と述べている。
講演の中で、ブラッドリー氏は、基礎的生産性を左右する政府政策の4つの柱として、
①.税制、
②.労働市場の柔軟性、
③.インフラストラクチャの充実、
④.適切な規制
を挙げている。
新しい針路として、企業を支える適切な規制・税制環境を政府が編成し、競争力のある産業の成長を助けるような包括的な改革が考えられる。
さらに、高齢化社会で年金生活者を支える労働者人口が毎年減っており、オーストラリア社会も永遠に社会・経済インフラストラクチャを追い続けるようになる可能性がある。
そのため、
「今すぐ行動に移さなければ、何千人分もの付加価値性の高い職が海外に流出し、経済の適応力が衰え、業種の幅も狭まり、耐久力も衰えてくる。
こうなると、経済成長もなまぬるくなり、事業チャンスも衰退する。
これが西欧諸国の選んだ道だった。
ただし、地下資源部門には莫大な計画的な投資が行われており、これが我が国の将来的な生産性にプラスの影響をもたらすことになるが、豪統計局(ABS)が編成した多元的な生産性調査報告書では、我が国の生産性は過去6年間マイナス成長だったとしており、これはオーストラリア未曾有のできごとだ」
と語っている。
同評議会は国内上位100社のCEOが参加している。(AAP)
』
「鉄と石炭と天然ガスの背中に乗っている国」オーストラリア。
そんな幸せな将来に、警告を投げかける人たちもいる。
20年後は不明だという。
そうだと思うよ。
産業はドンドン逃げ出している。
そのうち生産業はこの国から消えてしまうだろう。
それをとどめる魅力はここにはない。
工業がない社会というのもいいかもしれない。
生活をしていくにはすこぶるラッキーなところだと思う。
なにしろ「ストレスがないというストレス」に悩まされて自殺する人も多い国でもあるのだ。
人間、「幸せという名の不幸」もあるということだ。
産業がなくなり、繁栄するのはカンガルーばかりなり、ということになるだろうか。
カンガルーってけっこうしぶといから、人間といい勝負かも。
生活をしていくにはすこぶるラッキーなところだと思う。
なにしろ「ストレスがないというストレス」に悩まされて自殺する人も多い国でもあるのだ。
人間、「幸せという名の不幸」もあるということだ。
産業がなくなり、繁栄するのはカンガルーばかりなり、ということになるだろうか。
カンガルーってけっこうしぶといから、人間といい勝負かも。
スマートなカンガルーと、デブのオーストラリアン。
勝ち目はどちらだろう。