● 羽田空港 google画像より
NICHIGO PRESS を見ていたら下の記事があった。
オーストラリアから羽田に乗り入れるという。
待望していたことが実現しそうである。
『
2011年9月30日
http://nichigopress.jp/ausnews/world/28510/
オーストラリアから羽田空港に直行便
制限も緩和し、両国間の観光振興を期待
9月30日、連邦政府は、日本とオープン・スカイ協定を結び、これまでオーストラリアからの東京首都圏直行便は成田国際空港だけだったが、
羽田国際空港にも直行便では入れるようになると発表、
両国間の観光交流が活発化することを望んでいると述べている。
今後両国の航空会社は、
東京には都心からわずか10kmの羽田空港への発着が可能になる。
これまでは、東京都心から70km離れた成田国際空港発着のため、かなり不便だった。
両国のオープン・スカイ協定は、また、両国の全空港のキャパシティ制限を撤廃することになっているが、当初は成田国際空港だけは除外される。
マーティン・ファーガソン観光担当大臣は、
「この協定でキャパシティ制限が撤廃され、日本とオーストラリアの間の航空路線の座席数を飛躍的に増やすことができるようになった。
両国の航空会社は、旅客増加傾向を十分に活用し、観光、貿易、地域開発などの事業チャンスをつかむことができる」
と述べている。
ファーガソン大臣によると、両国間の航空旅客数は2020年までに25%増えると予想されている。(AAP)
』
成田は不便で遠い。
羽田の国際空港昇格で直接行かれるようになるらしい。
日本の新聞に詳しい記事が出ているかと思って検索したが、出てきたのは数日前の記事のみ。
あまりこの国、注目されていないのである。
『
トラベルビジョン 2011年9月26日(月)
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=50453
日豪で航空交渉、オープンスカイなど協議へ-羽田も可能性
日本とオーストラリアの航空当局間協議(航空交渉)が、9月27日から29日にかけて東京で開催される。
国土交通省では、昨年10月に成田空港の発着枠拡大に向けて地元の合意が得られたことと、羽田空港が国際化を果たしたことを踏まえ、昨年12月から東アジア、ASEAN諸国を中心にオープンスカイの実現をめざした交渉を開始。
その後、同エリア内の国・地域との交渉が概ね終了したことから、次のステップとして今月中旬にはカナダと航空交渉を実施し、オープンスカイと成田増便、以遠権の自由化で合意していた。
オーストラリアとの交渉でも、東アジアやASEAN諸国、カナダと同様、成田空港の発着枠が27万回に拡大する2013年夏の段階でのオープンスカイの実現をめざす。
羽田路線については、カンタス航空(QF)が就航に意欲を示しており、オーストラリア側から要望が出る可能性もあるが、国土交通省航空局航空交渉室では、
「就航が深夜早朝枠に限られる中で、すでに良い時間帯は埋まってしまっていることを先方がどう捉えるか」
が課題と指摘した。
なお、両国間では、2011年夏スケジュールで日本航空(JL)とカンタス航空(JL)が成田/シドニー線をそれぞれ週7便で運航。
また、ジェットスター航空(JQ)も成田発着のケアンズやゴールドコースト、関空発着のケアンズやゴールドコースト、シドニーなど合計週21便を運航しているところ。
年間旅客数は2008年が113万人、2009年が92万人と落ち込んだが、2010年は98万人と回復している。
』
今、日本と同じようなものでオーストラリアの観光は中国でもっている。
いっときアラブの金持ちが観光のターゲットになっていたが、いまでは中国。
Canonの一眼レフを首からブル下げ、観光地を我が物顔に闊歩しているのはうらやましい限り。
二十年くらい前に日本がバブルのとき、どこにでも日本人がいたようだが、いまは中国人の威勢に押されて数も少なく、行儀よく静かにうつむいて申し訳なさそうに歩いている。
何しろこの国、不景気。
賃金を上げるのはいいが、労賃の上昇はそのまま物価を押し上げ、それがまた賃金を上げるという悪魔のスパイラルに落ち込んでいる。
いま、アメリカも日本もデフレである。
先進国がデフレのスパイラルに陥っているのに、この国はインフレのスパイラルに落ち込んでしまっている。
よって、先進国との産業の差は開くばかり。
企業産業は国外にどんどん逃げ出し、モノづくりはしなくなっている。
テレビによれば、中国の原価がここでは数百倍の営業値段になって売られているという。
デフレ日本は価格を如何に下げるかで勝負をしている。
それに対してとてつもない物価高の国。
めくらましで政府はやたらとお金をばらまいている。
この状況から察するとこの国、将来の見通しはまるでない。
それでもやっていけるのは、地面に眠るタダの数々の資源。
売り食いで数百年は生きていかれる。
なにもアクセク働くことはない。
週末はバーベキューをしビールを飲んで、日ごとに腹にいらぬ筋肉を蓄えている。
医療費はほぼただ。
そのぶん、税金負担。
まったく、ラッキーカントリーである。
資源産業以外の産業といえば農業と観光と教育。
これがこの国の4大産業。
観光に力を入れざるを得ないのは、已む得ないこと。
中国と同じほどの国土に台湾の人口しかいない
のだから、中国人にとっては自然がなにより羨ましい、と思ったら大きく違った。
自然見学などどれほどのものでもない。
サーファーズパラダイスのヒルトンホテルの下はブランド店が軒並みオープン。
「一体、この不景気に誰が買う」
と、地元人は疑問を呈するのだが、ちゃんと中国人が控えている。
西洋崇拝の象徴が「ブランド品」。
どう考えたって「ユニクロ」ではダメである。
日本人はユニクロで満足しているが、中国人韓国人からみるとみすぼらしく映るようである。
でも、日本は大震災をくらって、「ガマンの時代」に突入しているのだから、
見栄よりももったいない、
に比をおくしかないのが現状。
その分、中国人にバカにもされている。
時代の流れだからしかたがない。
今の日本は「辛抱しんぼう、また辛抱」である。
「おしん」時代の再来である。
羽田から直接オーストラリアへ乗り入れられれば、気楽に来られるだろう。
おそらく、これが日豪間にとっての観光復活の切り札ではないだろうか。
これ以上のジョーカーはいまのところ見つからない。
なを、ユニクロのオーストラリア進出は再来年とのこと。
● BAGGUSE 10月号より
<まぐろの目玉>
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