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● 蛇鵜
今日は久しぶりにボタニックガーデンへいった。
昨年の今頃は天気がおかしく、雨も多く、年があけるとそのまま「ブリスベン大洪水」になだれ込んでしまったという経緯がある。
さらには、それが東日本大震災までつながっていった。
12月11日以降の3カ月は要注意である。
今年も去年と同じように、まったくこれが「ゴールドコーストの夏かよ」というほどにひどい始まりである。
寒さと蒸し暑さが交互で襲ってくる。
風が吹けば寒く長袖になり、毛布を入れる。
止まればジワーと汗が出てきて、ヤル気がおきない。
エアコンなしのナチュラルな生活をしており、左右の壁一枚で他人の住居という団地長屋住まい。
流れる風は前後からのみ、左右からは皆無。
しかたがないよ、経済優先だから。
今朝は曇っていた。
こういうときが一番出かけるに最適。
ボタニックガーデンへいってカイツブリの卵でも探そうと思った。
なんとなくやばそうなので下着をもっていった。
さて、車を下りていよいよ探索に入ったのだが、風が冷たい。
動けば暖かくなるだろうと思っていたが、身体がどんどん寒くなる。
案の定だ。
急遽引き返してポロシャツの下に下着を着こむ。
まったく、12月だぞ、どうなっている。
● ノドグロカイツブリの巣(水上の浮巣)と卵
ゴールドコースト・ボタニックガーデン(昨年)
カイツブリは池に浮巣を作りそこに卵を生む。
よって池の周りからその巣が観察できるのである。
去年は面白く眺めさせてもらった(上の写真)。
さて今年はどうか。
時期がずれていた。
ヒヨコになっていた。
● カイツブリの親鳥とヒヨコ
ボタニックガーデンの名物というか主は「黒鳥:コクチョウ」。
去年、ヒナが生まれた。
ヒヨコの時は真っ白い。
これがどうして黒鳥になるのだろう、という素朴な疑問が出るほどに不可解。
今回はそれが成長して確かにみごとな黒鳥になっていた。
さすがにこの庭園の盟主だけのことはある、近寄っても逃げない。
逆にサービス精神で近寄ってくる。
まさか仕込んだわけでもあるまいに。
● コクチョウのヒヨコ:純白(昨年)
コクチョウってどんな鳥かというとWikipediaから。
『
オーストラリアに生息する固有種。
内陸部の乾燥地帯と、ヨーク岬半島を除く全土に生息している。
渡りを行わず、季節や環境の変化により移動を行う漂鳥である。
オーストラリア唯一の固有のハクチョウ属である。
』
つまり、オーストラリアの唯一ハクチョウ属で、気分次第でひとところに住み着くことがある、ということのようである。
「コクチョウはハクチョウ属である」というのはダジャレかとも思ってしまう。
なを、英語にはかつて、無駄な努力を表す諺として、
「黒い白鳥を探すようなものだ」
という語句があった、とある。
確かに、言葉の中に矛盾が存在している。
こいうの結構ある。
例えば「アイビス」、これ日本語で「クロトキ」という。
トキとは「朱鷺」とかく。
字面では「アカサギ」である。
とするとアイビスは「黒い朱サギ」になる。
● コクチョウ
今日は珍しい鳥に出会った。
「ヘビウ:Darter」、漢字で書くと「蛇鵜」である。
ご存知ですか、この鳥。
なかなかお目にかかれない鳥だと思いますが。
ざっとだが検索してみたが、日本には生息していないようである。
ちなみにコクチョウはフラフラと漂う鳥なので日本でも発見され、居心地がよければ居着いてしまうこともあるらしい。
が、ヘビウについてはそれを聞かない。
クリークで出会ったこともあるし、もちろんクーンババ保全地区にもいる。
ただし、出会うのは運が良ければである。
クイナのように居るが見つからないということではなく、個体数が圧倒的に少ないということだろう。
でもタイミングがよければ会えるのですよ、ゴールドコーストでは。
Wikipediaで見てみると、これだけ。
どうしようもない。
『
ヘビウ属(へびうぞく、学名 Anhinga)は、鳥類ペリカン目ヘビウ科 Anhingidae の唯一の現生属である。
ヘビウ(蛇鵜)と総称される。以前は1種 Anhiga anhiga のみが属すると考えられており、この種の和名がヘビウだった。
淡水に生息する水鳥である。
頸が細長く、頸を水面上に出して泳いでいる姿がヘビに見えることから、ヘビウと呼ばれる。
嘴も細長く先がとがっており、潜水して魚を嘴で突き刺して取る。
』
ヘビウには、アメリカヘビウ、アジアヘビウ、オーストラリアヘビウ、アフリカヘビウといろいろいるのですが。
ボタニックガーデンといえば「三本桜」の探索だが。
やっぱりわからなかった。
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おまけ
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「クイナ」の項で挙げた「セイケイ」の動画を載せておきます。
ヒヨコがとれましたので。
10時半を過ぎましたが、やはり今日は寒い。
パジャマは夏物をやめてアイモノにし、薄手の毛布をいれました。
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さらなるおまけ
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『
NICHIGO ONLINE 2011年12月19日
http://nichigopress.jp/ausnews/science/32336/
洪水でエアー塩湖にも野鳥の賑わい
100万羽が集まり、29年で3番目の数に
12月19日、野生生物研究機関の生態調査で、今年のエアー塩湖やマレー-ダーリン水系一帯の洪水で、この地域に集まった野鳥が一斉に繁殖を始めており、総数で100万近いと発表した。
調査は、Australian Wetlands and Rivers Centre at the University of NSW(NSW大学のオーストラリア湿地河川センター)が29年間毎年実施している空からの野鳥人口調査で推計したもので、調査の29年間では第3位の数としている。
センターのリチャード・キングスフォード教授は、
「これほど野鳥の数が盛り返すとは思わなかった。
これまでの調査では、1983年以来野鳥の数は長期的に減る傾向にあったが、今年、野鳥の総数が爆発的に増えており、例年平均をはるかに上回っている。
1980年代初めの水準には及ばないが、今年のこの現象は、野生生物にとって、オーストラリア大陸の広い地域が定期的に洪水になることが重要だということを示している。
昨年の調査でもやや野鳥人口回復の兆候が見られていた。
他の水辺の植物や動物にも見られる現象だが、水鳥の繁殖と若い鳥の数は、河川の洪水と同期している。
いわば、水鳥の変化を見れば、その川の変化が分かるということだ」
と語っている。
また、調査の結果、この水系で繁殖している鳥の種類もこれまでより増えていることが明らかになった。
コクチョウ、マミジロカルガモ、ミカヅキハシビロガモ、クビワアカツクシガモなど20種の野鳥が現認されている。
』
<まぐろの目玉>
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