_
● 風船飛ばし:Wikipediaから
『
NICHIGO ONLINE 2011年12月10日
http://nichigopress.jp/ausnews/community/32057/
QLD、風船飛ばしが禁止に、所持はOK
海に落ち、海洋生物の胃袋に滞留
かつてはイベントで水素風船を大量に飛ばすことが行われた。
可燃物の水素で事故が起きたため、ガスは不燃性のヘリウムに変わり、その後、環境意識の高まりと共に、1990年代には日本でも「風船飛ばし自粛」が広まり、また、水溶性の紙や生分解性プラスチックなどを使った風船も増えているらしい。
12月9日、サンシャイン・コースト地域議会は、
「ヘリウム風船飛ばしを禁止する」
と発表した。
同議会は、
「飛ばされた大量の風船が落ちてゴミになるばかりか、海に落ち、ウミガメなどの海洋動物の胃袋に入り、海洋動物を死なせる原因の一つになっている」
ことを禁止理由に挙げている。
自然保護団体は、同議会の決定を称賛している。
ただし、今後もイベントなどで風船をヘリウムで膨らませて飾り付けにしたり、客に配ることは問題ないようで、その際に誤って手から離れて飛んでいっても違法行為にはならないようで、あくまでも意図的に風船を空に放つことが禁止され、見つかった場合はその場で違反通告の切符を切られる。
ジェームズ・クック大学で海洋動物、淡水動物の研究をしているマーク・ハマン博士は、
「この法律は環境の勝利、海のゴミを減らすことにつながる。
海のゴミはQLD州南部からNSW州にかけては大きな問題だ」
と語っている。
一方、議会スポークスウーマンは、
「地域水路に多いゴミの一つが風船だ。意図的に風船を話すことはゴミ捨てと同じだ。
海面の風船が分解を始めるまで仁1年かかる」
と語っている。
議会では、しばらくは教育キャンペーンで新しい「禁止条例」の周知徹底を進め、それ以降は地域レンジャーが法を執行するが、個々の状況で処罰するかしないかを決める。(AAP)
』
環境に害がある風船は一国も早く辞めるべきだろう。
常識の範囲だと思うが。
Wikipediaから。
『
風船飛ばし(ふうせんとばし・バルーンリリース(balloon release)とは、ヘリウムガスなどの浮揚ガスを注入した大量のゴム風船を大空に飛ばす行為や演出のこと。
1990年代後半以降はゴム風船のほか、紙をはじめ水溶性や生分解性のフィルムで作られた風船でも行われることが多い。
演出やイベント的な要素の強い風船飛ばしの行為は特にバルーンリリースとも呼ばれるが、そのほかにも風船放天、飛翔風船、バルーンラウンチ(balloon launch)などとも呼ばれることがある。
世界記録のギネスブックの風船飛ばしの記録は1970年代は10万個台前半の数量であったが、1980年代半ばには30万個台から一気に140万個を超え、その記録競争の過程の中で日本では1984年11月に東京新宿副都心で企業商品のPRイベントで38万4800個が飛ばされたことがある。
しかし後に、死んだウミガメのお腹からゴム風船が出てきたことなどをきっかけに生物・環境保護団体から風船飛ばしの行為が批判を浴びることになる。
日本でも1990年代初頭に全国規模で風船飛ばしの自粛が起きたことがきっかけとなり、自然環境に配慮した風船飛ばしに適した新素材の風船の開発が続々と進み市場に出回っているが、
一部の業者により現在もゴム風船が「環境にやさしい」、「土にかえる」というPRのもと「エコ風船」と称して使われ続けている。
アメリカ[12]、イギリス、オーストラリア、シンガポールなどの国や州・都市では24時間以内の商業的な風船飛ばし行為の数量規制や罰則の条例がもうけられている。
中でもイギリスでは、バルーン業界が企画し学校・慈善イベント向けに地元企業からイベントスポンサーを募り、参加者のチケット販売などで収益を上げるバルーンレース(balloon races)が普及している[13]が、このような団体の資金獲得型バルーンレースの行為にecoスクールに認定された小学校が反対を表明[14]。
一方でイギリス王立の海洋保全団体(MCS)の1990年代後半から現在まで継続的に調査が行われている海岸清掃の結果で漂着ごみ としてのゴム風船が10年で3倍にも増えたとする調査結果[15]とともに生物学者が風船飛ばしの行為に反対する声明を発表[16]。
国家規模で風船飛ばしの反対を呼びかける「Don't Let Go Campaign leaflet」[17]というパンフレットまで制作されるなど大きな影響が出てきている。
また生物・環境保護団体やその関連団体も、ウミガメ[18]、クジラ、イルカなどの海棲生物や野鳥[19]や海鳥、ペンギンなどの野生生物への誤飲やヒナに親鳥が与える影響、景観美化などの影響から、特にゴム風船による大量の風船飛ばしの行為に反対を唱えており、2009年にはカナダ・トロント大などの研究グループの調査で、死体で見つかった多くのオサガメの4割で人工のゴミが見つかり、またゴム風船なども多く出てきている調査報告[20]がある。
なおオーストラリアでは捕獲したアカウミガメの死んだ稚カメの体内からゴム風船が見つかっている[21]が、アカウミガメの産卵地は日本国内にもあるなど、日本も看過のできない調査結果が出てきている。
これらの風船飛ばしの反対の動きに対し、各バルーン協会は反発をしているが、イギリスのバルーン協会(NABAS)では
「小規模の風船飛ばしのイベントにまでバルーン業者が関わるべきでないが、バルーン業者が介在しない一般個人や団体が行う行為は環境保護の観点からも1000個程度にとどめるべき」
というバルーンリリースの指針[22]を示している。
ゴム風船による風船飛ばしは欧米の様々なレポートにより、全体の5~10%が原形をとどめた状態で地上や海に落下する[23]ほか、ゴム風船の劣化には6か月、海水で分解するのに12か月を要することがあり、ある年は世界では6万個程度のゴム風船が海岸部に打ち寄せたというレポートもある。
英語圏では現在では多くの野生生物環境団体の英語で書かれたインターネットのホームページにより「風船飛ばしは弊害もある」ことが掲載されており、それらの情報は民間にも少なからず知られている。
欧米では盛んな風船飛ばしの弊害の情報が、日本で顕在化していないのは、日本人に英語を理解できる人が多いわけではないことが大きく影響しているとともに、
日本国内のマスコミも積極的に問題を取り上げてこなかったことも一因とみられる。
』
<まぐろの目玉>
_